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5 (script-boy)のブログ

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俺はAG、帰宅部のエースさ。

常日頃いかに様になる帰宅ができるか模索している男さ。


?「お~~~~いAGィ~~~~」

このねっとりとした声、声質だけで誰かを判断することができるこいつは”夜神月(やがみらいと)”といって、帰宅部の次世代のエース候補に挙げられる人物だ。


AG「ライト、どうした?」

ライト「どうしたって・・・忘れたのかよ?今日は月に1度のビッグイベントの日だぜ!」


そういえば今日はなにかあったようなぁ・・・と思っていたうろ覚えの日にち。”あの日”だ・・・。


AG「すまねえ!ったくあんなビッグイベントを忘れちゃうなんて俺はどうかしているぜ」


月に1度開かれるビッグイベント、それは「チョコレート争奪戦」と呼ばれ、いち早く帰宅部らしく帰宅した者に明治チョコレート(マカダミアナッツ)1年分が贈呈されるのである。


ライト「こりゃ~~~やるしかね~~~なぁ~~~」

AG「お前が相手だとしても、俺は全身全霊をかけて自宅を目指すぜ」


---部室にて


AG「諸君、よく集まってくれた。それでは毎月恒例のチョコレート争奪戦をはじめよう。時計の針が4時をさしたとき、それが開始の合図だ。」


全員が校門の前で準備をする、その気迫はまるで虎視眈々と獲物を狙う猛獣すら彷彿させる。


キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った、4時だ!


俺の走り出しが一番早く、コンクリートの弾ける音が後方の連中に威圧を与える。


ライト「お前ら~~~~呆然と突っ立ってんじゃね~~~え!AGは先月も優勝している、今回はチョコレートのブラックよりももっと苦い、敗北の味を与えてやろうじゃね~~~えか!」


AG「ここの曲がり角に確か・・・」


時速120kmのスピードを落として曲がり角にぽつりとあるこぢんまりとした店に入る。そう、駄菓子屋だ。

帰宅部の戦いとはただ単に速ければいいという話ではない、いかに帰宅らしく帰宅ができるか。

帰宅の途中に寄り道はまさしく学生の帰宅らしさの目白押しだ。


AG「おばちゃんありがと!」

この礼儀正しさも加点対象となる。


AGはあらゆるものを駆使して加点していき、さらに誰よりも速く自宅に帰る、そのハイスペックすぎる能力で毎月チョコレートを我が物にしているのだ。


ライト「エエエエエエエエエエエエエジイイイイイイイ!」


AG「!?」

ライト「追いついたぁ・・・ぜぇ?」


AG「まさか・・・お前に追いつかれるとはな、こいつを解禁せざるを得ないようだ。」


おもむろに靴を脱ぎ靴下を脱ぎ始める。


ライト「おいおい・・・血迷ったか?靴下なんて何枚脱いでも・・・、何枚・・・?」


AG「これで・・・完璧な帰宅ができそうだ」

AGが手に持って見せびらかしているそれは20枚ほどの靴下であった。


AG「さぁいくぜ!!!!」


周りの木々は揺れ動き地面は砕け散った、これがAGの実力


ライト「クソっ!!」

AG「おせーおせーおせーおせーおせーぞライトォ!!!!!」


いかなる邪魔が入ろうと帰宅を全うする、それが帰宅部のエースたる所以である。


ライト「負けるわけには・・・いかね~~~だよぉ~~~俺は今すぐ帰ってピグブレイブしね~~~と~~~・・・いけね~~~~~~~~~~~~~~^んだ~~~~~~~~~!!!!!」

ライトもこれまでにないほどのスピードを出し、AGのそばまで迫る。


AG「やるじゃねえかぁ!!それでこそライバルってもんだぜえ!」

ライト「はぁ・・・はぁ・・・まだぁ~~~終わりじゃね~~~ぞ~~~」

AG「そうこなくっちゃな!!じゃあ、これはどうだ?」


AGの高速エルボーがライトの顔ど真ん中に突き刺さる。


ライト「うわああああああああああああぁぁぁっ!!!」

鼻血と共にライトはぶっ飛んでいった。


AG「すまねえなぁ・・・帰宅部っていうのは自分が1番に帰宅することに意味がある・・・それを邪魔しようとするのならどんな手段を使ってでも止めなければならない、それが俺、エースの役目だ」


ライト「終わってねえぞぉ!!!!!!」

AG「なっ!!??」


ライト「まだ・・・終われないんだ!」

AG「ったく・・・おまえってやつは・・・とんだ帰宅根性だぜ!さぁこい!ここからが本番だ」


互いに全速で走り、摩擦により靴が燃え始める。

AG「買ったばかりなのによぉ・・・けどこれと引換にお前から勝利を奪えるなら安いものだぜ!」

ライト「明治チョコレートマカダミアナッツを食すのは俺の方だぁ!!!!!」


そしていよいよゴールに近づく、お互い家が隣同士。向かう場所も道も同じである。


あと100歩、50歩、30歩、10歩、あと、1歩!!!!!


ガチャ


AG「この匂い・・・あぁ玄関だ。」


もう1度外に出るとそこには泣き叫ぶライトの姿があった


ライト「開かないんだ・・・どうやっても・・・開かないんだ」


どうやら鍵が閉まっていて開けられなかったらしい。


AG「・・・これ食えよ」


AGがライトに差し出したのは先ほど駄菓子屋で購入したお菓子だった。


AG「これ食って、元気出せ?お前は月のように輝く男だろう?涙は似合わないぜ」


ライト「AGィ~~~~~~」


AG「代金は返してね。」