Kinky。Zoe、El Gran Silencioに並び、メキシコ近代ロックの最重要バンドの一つです。Zoe:正統派ロック、EGS:メキシカンテイスト ときて、KinkyはEDM寄りなロックと言えます。2014年現在、EDMは世界中を席巻している状況ですが、彼らのこのファーストはEDMなる言葉すらなかった2002年にリリース。にも関わらず、今聴いても全く古びておらず、むしろジャスト。彼らは、ファースト以降も一貫してEDM路線でリリースを続けてます。
メンバーですが、ボーカルのGilberto Cerezoは甘いマスクのイケメン(なのかな？)で、Zoeと並び、メキシカンな女子を引きつけつつ、サウンドの要はキーボードのUlises Lozanoでしょう。彼の作曲とアレンジが、このグループの肝です。EDM調でありながら、適度にメキシコ調にもローカライズされ、唯一無二の個性を獲得しているといえます。こんな音を出してるバンド、世界中見渡しても、たぶん他にはいません。
彼らのアルバムはハズレ無し、なんですが、中でも最もダンサブルとゆーか、クラブ仕様に振ってるのが、このファーストです。一曲目からテンションの高いタテノリ系な曲で攻め、二曲目は以降はホーンも入れつつ横に揺さぶりを入れ、三曲目は思っ切りエレクトロに振って、と緩急付けつつ、畳み掛けです。個人ハイライトは8曲目の Ejercicio #16。ジャンル不明、奇妙奇天烈な最高のダンストラックです。是非、一度聴いてみてください！ハマりますよ～。
Kinkyを聴いていて思うことは、ダンスミュージックとスペイン語の語感とゆーか、音のアクセントって、絶妙なんですよね。フランス語のレゲエを聴いた時も良い取り合わせだと思いましたが、それ以上かな。やっぱり言葉は生活の基本ですからね。国民性の根底からリズミカルなのかな？
※とはいえ、スペイン植民地時代の名残で公用語がスペイン語なワケですが…。
ちなみに、このアルバム、僕は日本HMVでゲットしましたが…注文してから届くまで11カ月を要しました。いや、手に入ってよかったんやけどさ、完全に注文したことを忘れ去ってましたね。現在は完売中の模様…↓