紗理奈は考えた。
どうすれば、人間を滅亡させる
ことができるのか・・。
彼女はまず人が殺せる薬を
研究し始めた。
そのときの彼女は何かに
とりつかれたかのように、
鋭い目で画面を睨み続け
しばらくすると、何かを
ノートに書き、
また画面とにらめっこをする。
その繰り返しだった。
彼女は2年間勉強を続けた。
9才では、とても読めない本を
ひたすら読んでいた。
“人間死ぬ気でやれば何でもできる”
そんな言葉がぴったり
合うくらいだった。
『やっと薬が出来た!』
彼女は嬉しそうに笑った後
暗い顔になった。
9才とは、思えない程、
無邪気さなどなく、
その顔は大人が見ても、
凍りつくような冷たい顔だった。
彼女は、計画書を書き始めた。
【計画書】
① 気づかれないようにし、自分は
吸わないように、準備すること。
② 準備が終わったら空気中に
充満させ反応をみる。
・・・たったの二つだけだったが、
とてもひどい内容だった。
人間が死ぬことなどどうでもいいと
言うように言う。
『お金をためて世界中にまかないと、
もっと必要ね・・・バレないようにしなくちゃ・・・。
あと、効果が出るのは1日か、2日ぐらい
後にして、死ぬまで
異変に気づかれないようにしなきゃ。』
彼女は一言で言うと悪魔だった。
ぬかりなく、細かいところにまで
気を使い、薬を完璧にしていった。
彼女以外の人間はいわば、
モルモットだった。
人類滅亡計画で、使う薬は
とうとうできてしまう
その出来た日は
12月24日
彼女の誕生日であり、
クリスマス・イブの夜だった。
