ナポレオンヒルの「思考は現実化する」という本が昔流行りましたがそうした自己啓発ブームにあって「一生懸命意図し、アファメーションしているのに現実が変わらない」という人も多発していたように思います。
私自身、当時はサラリーマンでしたが、一般的な自己啓発にあれこれ手を出したものの結果が見えにくく挫折した方です(苦笑)
この当時は見えているものしか信じていませんでしたので、やはり無意識とか氣とかエネルギー的な見地が不足していたと感じています。
はっきり意識しているところを変えようとしても強い意志だけではどうにもならないことが多いもの。
人が少し説得して変わるような変容は、変わったうちに入らないと思っています。
言語でのカウンセリングに限界を感じるのはそのためです。
ネジをゆるめタガを外していくためには変性意識状態(いわゆるトランス)を意図的に作り出しカオスに投げ入れ可能性の大波に放り込むことが大事だと考えています。
トランスというと穿ったイメージで難しいとか奇異に感じる人もいるようですが、意外と簡単に作り出すことができます。
別にグループで踊り狂ったりハイにならなくても静かな意識変性状態を作り出すことも可能です。
瞑想や気功によって一人で静かに意識変性できますし、それが苦手な人は少し体を動かしたり呼吸法でボーっとした状態を作り出すこともできるでしょう。
今トランスに入ってるなという感覚が分かり、慣れ始めると、セルフコーチングができるようになります。
自分の手で自分の人生を変える、それも意識ごと変容させる、ということです。
できない理屈や理由をいちいち説明させる余地を与えず、トランスで叶えたい状態を強烈に刻み込めば意識はそうなんだと思い込み現実もそうなっていきます。
ツールは数多ありますが、ツールがないと意識変性させられないカウンセラーもいると思います。
もしくはツールをクライエントに買わせた方がカウンセラーが儲かるというのもあるでしょう。
ツールはきっかけにはなりますが、そのたびにいちいちアロマや数々の機材や消耗品を購入しなくても、身1つでも状態を変えられる人にサポートを頼む方が手っ取り早いです。
そもそもツールを使うのであれば、1つの手法をしつこく勧めるカウンセラーはカウンセラーでなく販売員であり、人生を相談するには心許ないと割り切るくらいでいいと思います。
本来、クライエントの身1つあれば、その人に合った変性意識方法を提示し慣れてもらい、心と身体を変えていくことができます。
思考とは頭で考えること、と思っている人ほどトランスをうまく活用することで自己実現に効果があります。
今の現実を思考が作り出した結果だとすると、現実を変えたいなら意識状態ごとアップデートする必要があるからです。
古びた意識のままでは、その延長線上には予想できうる未来しか出現しないでしょう。
一時期マインドフルネスも流行りましたが、これでうまくいかない人はただ物理的に目を閉じているだけで、意識に変化を作り出せていないからです。
トランスを日常的に作り出せるようになると、集中力が増し、文字通り雑音が気にならなくなります。
必要なもの、不要なものの判断が早まり、違和感があればすぐに手放せるようになります。
その分、人間関係の新陳代謝も早まりますが、執着するよりも自分にとって必要なエネルギーを取り込む速度と力は圧倒的に高まるでしょう。
つらつらと所感を書きましたが、個人的にはモードを切り替えて使い分けています。
キャリコンの時は言語を多く用いますし、枠の中で常識的であることが求められているようですので、郷に入っては郷に従えの精神で対応しています。
しかし個別セッションや本当に変容を求めるクライエントには、大いなる可能性に身を委ねる方法もお伝えしています。
私の言う天職とは字面やプロモーションではありません。
これまでの意識で考えもしなかった可能性を体感し始めれば選択肢も視野も広がり天職の定義も大きく変わります。
真面目にブレイクスルーを求めるタイミングの方に今日の記事が届けば、何かしらのヒントになるのではないかと思います。
→意識が変わればフォークも簡単に曲がります。力技でも手品でもありません(苦笑)