風の谷のナウシカで「風が止む」というシーンがある
 
風の谷で初めて風が止む
 
映画を初めて見たとき、なぜか一番印象に残ったのがこのシーンだった
 
実際の人生で風が止む経験をしたことがある人も多いのではないだろうか
 
体感に忠実に、生きることに敏感でないと、風が止んだことにも氣づかない
 
まったく風が吹いていないのに自分の思い込みや願望だけで風を吹かそうとしたり、無理やり物事を前に進めたり
 
うまくいかない時は、自然の理と自分の願望がまったく真逆の場合も多い
 
その時に我でなく、不利でも損をしてもお世話になった人と反目しても、風をよみ自然の摂理に従えるかが大きな分岐点になる
 
風がないところに人の我欲で風を起こそうとしても所詮無理な話
 
うまくいかない時ほど動きたくなるのが世の常だけど、動かず時を待つ日々も必要な場合がある
 
そして、自分が何をしたいのかという願望以上に、世界は自分に何をさせたいのか
 
ふとやみくもな動きを止めて、中真に戻るタイミングはとても大事だと思う
 
儲けやうまい話に目がくらみそうになると風が止む
 
そして「私が本当にしたいのは、世界がさせたいのはこれだろうか」と自問自答する
 
自分自身が降参した経験があれば、人には抗っても摂理には抗わない
 
風をよみ、委ね、追い風に乗るにはどうしたらいいのか
 
無風でどうにもならない日の経験が風をよむ礎となる