黒澤明さんの作品

多分生まれて初めて観ましたかもー




・どですかでん






画像はモノクロですが

映画はカラーの作品です

(黒澤明初カラー作品じゃなかったか)





…う~~~~ん…

兎に角キツかったなあ

もう観る元気ないなあ…


途中でだれた場面もあったし

しんどくてねえ、本当。


つまらなくてしんどい

のではなくて

内容がしんどい

のです、ふう。


セットが学芸会のようにも見えるし

これは一体どこなの?とか

どの時代の事なの?とか

バックに使われてる、この夕焼け

紙に書いてなあい?とか

なんかね、随所にこう…

凄いチープが混じるのよ

最後までずっと不思議で

慣れませんでした。

(ドッグヴィルはすぐ慣れたのに)


でも多分、恐らく、推測だけど

戦後直後の日本のどこか

あまり住人が多くない

廃れた町のひとつを

切り取ってるのかな?と思う。


その住人達の日常を

それぞれ描いていくような

オムニバス形式の本編。


物凄いドラマがあるわけでも

どんでん返しがあるわけでもなく…

ただ淡々と、毎日が過ぎる。


貧しさがどの場面からもにじみ出てて

なんかもーしんどかったよー!

貧しいってしんどいよー!!(´;ω;`)


ただ、しんどいだらけの本編で唯一

はっとする瞬間があって。


時折映る、電車坊主の家が

まるで壁中、ステンドグラスで

覆っているみたいに

息を呑むくらい綺麗。

一枚一枚の電車の絵が

外光で透けて家の中を照らす様。


この映画のクライマックスは

ぶっちゃけ、ここだと思う。


そして電車坊主が瓦礫の山の中を

「どですかでん、どですかでん」と

エアー運転するシーンは

ちょっとノスタルジーというか

美しさみたいなものを感じました。

でも本当、それくらい。



東京事変も言っているように

貧しさこそが敵だと思います

貧しさが前面に押し出されているからこそ

この映画はこんなにしんどいのだ。

もう観ない。観たくない(`ω′)




追伸

ホームレスの親父よ

お前は生涯罪を背負って生きやがれ