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「2番の中の1番にならなれる」

一瞬????となったが続けて彼はこう言ってくれた。

「おまえは大きな器の人間のその大きな器の中で思い切り自分らしく動き回って、TOPに負けない評価を得ることができる人間だ」

改めて「TOPにはなれないんだよ」という風にも聞こえるが、この言葉の捉え方は個々に違うものであるはずである。正直私にとっては嬉しかった。それはもちろん自分という人間の本当の性格や癖なんかを自覚しつつあったからでもある。実際、夢は大きく掲げていてもそこに向かう道のりに不安を少しも感じない人間なんてほとんどいないと思う。ビジネスの世界でもビッグプロジェクトになればなるほど、そこに潜むリスクも大きくなるもので、大きく掲げた夢にも当然大きな不安や壁を感じずにいられないのが、普通であると思う。この言葉はそのまま読めば確かに理解しやすく中学生にもわかる言葉ではあるが、大事なのはいかに自分に置きかえれることができるかであると思う。「きっと様々な意味があるはずだ。」そう思った私は、いろんな角度からその言葉を自分という歪な形をした「心」というものに照らし当て、真剣に考えるようになったのである。
 しかもそれはいままで経験した過去の出来事や現在、未来の自分のあり方はもちろん、物質的、精神的な点でも「2番目」という意味…しかもそこのTOP…という物の見方をしているうちに、多少なりとも哲学的な理論と結果を自分なりに導き出す楽しみを覚え、それを今回このように文章にして表現していることにも、当然満足している。

 つまり、今回「2-SECOND」というテーマに沿って、小説形式みたいに書いているのは別に気取った文章を難しく書いてたくさんの人間に読んでもらいたいという願望はさらさらなく、むしろ、ここには自分の本当に思っていることを一つも偽らずに書きたいという気持ちがこのブログをはじめるきっかけとなった。匿名で書くからこそ本当の事が表現できて、本当の自分が頭で考えていた以上に整理できて、今よりもっと大きく楽しく人生を有意義に過ごせるんじゃないか、と思っている。ここにこれから様々なケースの「2番目」という考え方や見方を書き綴っていくわけだが、これはあくまで私の考え方であって他人の考え方や見方を批判するものでは決してなく、コメントや感想について私の話に批判的な言葉が返ってきても応答するつもりもありません。むしろ、私の知らない「こんな2番目」を教えてくれると、一層このブログも充実することはもちろん、私自身の新たな発見にもつながり、豊かな考え方でいられると思うので、これを読んだ方でご関心、ご興味を持っていただけた方のみ、本文を進めてください。

プロローグ おわり

弟一章

「男3人(しかも年子)妹1人の四人兄弟の次男が私」

次回より
●はじまり 
 「お前はTOPに立つべき人間じゃない・・・」


 そう言われたのは僕が23歳くらいの時だった。正直ショックというより図星で絶句した。少しずつ自分の人生を考える時期を迎えていた僕にとってはキツくも的確で、何年かぶりに高校時に部活の先生に怒られたときのような悔しい感覚になったが、言われたことに対しての苛立ちや怒りはほとんどなく、むしろ自分のことを知ってくれている人間がこんなに近くにいたんだと少しホッとした感覚さえあった。昔のようにただ怒りと悔しさに困惑しなくなったのはきっと少しだけ自分が自分のことを理解し、物事の考え方、指摘された問題点について考えることができるようになったからだ。
 「悔しい」 そう思ったのは、そういわれてもおかしくない自分の性格に気付いて理解し、納得できる点がいくつかあっただけで、その言葉を全面的に認めたわけではなかった。せっかく大きな野心を持って出てきた東京で、夢をあきらめて誰かに従って、理不尽に屈して負け犬になるなんてごめんだ。ここで大きな旗を挙げることが夢で実現も絶対に可能だ、だから俺はがんばる!そう、いつも心に想い、いつの日かTOPという場所で働けたら・・・と常々思っていた。というよりは、今もそう思っている。いつか大きく旗を掲げて、いままで「お前には無理だよ」とか、「バカ」とか言ってきた人間を見返してやる。世間一般でイメージできる高級車に乗り、十分に家族を満足させてあげれるだけの経済力と時間が得れれば「普通の暮らし」、友達や後輩と飲んだときには気前よくおごってもあげても困らないだけのお金、少しだけうらやましがられるくらいの生活、自分の親兄弟や嫁の両親はもちろん、後輩の家族が困ったときには頼れる存在になって、最後に心で「ほらね」って言いたい。それが僕の理想であり夢でもある。
 しかし、この言葉を浴びた時、向かうその先の明るいゴールが遠のいて、さらに雲がかってきた気がした。でも、それはただの幻滅ではなく、人生で初めて見ることのできた「現実の距離」だったのかもしれない。学生卒業前に精算しておくべき「甘っちょろい考え」が社会人になってもまだ残っていた僕は、それを知ったときゴールへの距離に愕然とした。余りにも遠くて行くての先に待つ困難に不安を感じ始めたのもこの時期だった。

 そう心のどこかでその夢は「TOP=No,1」のところにいないと手に入り得ないものだと、考えていたせいだ。「second=No,2」にはさらに時間と苦労が掛かる。そう思い込んでいたからだ。正直、大人になって昔より考え方も見方も冷静に素直に受け止めれるようになったこと自体嫌になった。まだ、昔のように、ムカムカしながら、友達に話して笑って・・・の時のほうがよかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

いや、良くない。そんなんじゃだめだろ!って少し心で思う。その葛藤の繰り返し。

「だからお前はTOPに立てないんだよ」

また心で小さく響いた。しかし、今度は言われたのではなく、自分の中の小さな自分がつぶやいていたのである。

しかし、次の瞬間、僕に大きな影響をと言葉を与えたその先輩はこうも言ってくれた。


●はじまり2に続く