A good book can change your life ...
and your brain.
誰でも「自分の個性を輝かせたい!」「自分らしさを発揮したい!」と思いますよね。「みんなと同じじゃツマラナイ」から「私の個性を最大限に生かして成功したい」と。
でも、その反面、すぐに人の目が気になっちゃったり、「自分だけ、みんなから浮いているんじゃないか」と心配にもなります。人間って不思議ですね。「みんなと一緒じゃイヤだ」と思っているのに「みんなと一緒じゃないと心配だ」とも思うなんて。
「みんなに自分のことをわかってほしい」といつも願っています。
一人でいると寂しくなってきて、友人たちにメールや電話で『今の自分』を実況中継し、『一人じゃない』ことを確認したりします。そして、じぶんの部屋に戻って、なんとなく真夜中のバラエティ番組を見て、ネットをチェックし、ベッドに入り、一日を終える……こんな生活を送っている人、多いかもしれませんね。
ただ、もしあなたが将来「自分の個性を発揮して素晴らしい人生を送りたい」と願っているなら、『ひとりぼっち』を恐れたり、『誰か』を求めたり、彷徨うことはやめたほうがいい。彷徨えば彷徨うほどに、苦しみは深まっていくのだから。寂しさを紛らわせて生きることは、とても危険です。
孤独な時間に、人ははじめて自分を深く見つめ、自分の弱さと向き合い、その奥にある自分の輝きと出会うことになるのです。
一人の時間は『個性』という宝を発見する、大切な大切な時間です。『外』ばかり見ていると『内』なる宝を見失ってしまいます。
孤独な時間の中で、人は磨かれていきます。刀が炎と水の中を交互にくぐって、しなやかな鋼になっていくように。
孤独を恐れて『居心地のよい相手』『自分を受け止めてくれる相手』を求め放浪していると、自分さえ見失ってしまいます。そして、いつしか悪い仲間と馴れ合いになったり、不幸な恋愛にはまっていったり……。
私も10代、20代のころは、時折孤独の穴の中に引きずり込まれて苦しみました。
まるで地の底へジェットコースターで吸い込まれていくように、孤独の地底へ落ちていくのです。もがき、脱出しようとして、まわりの人々を傷つけ、自分も傷つけてきました。
だから思うのです。苦しい時にもがいちゃダメ。孤独な時は、孤独な時間を楽しむしかない、と。
容易でないことは、よくわかります。
でもネ、大人になってまわりを見渡してみると、『能力があるのに成功しない人』には2パターンあるのです。
ひとつは、時々プチッと切れて『怒り』を抑えられない人。こういう人は能力があっても、ある程度までいったら出世しません。
そして、もうひとつのパターンが、『寂しさ』を紛らすために過ちを繰り返す人。自分の苦しみを抱えきれなくなると、まわりの人にバトンリレーしちゃうのです。自分の苦しみを「わかってもらえた」と本人が納得するまで、みんなに言って歩きます。
この手の人は、アコヤガイが真珠を作るように、苦しみを人徳に変換できないところがネックとなります。人間としての『深み』とか『悲しみ』とか『優しさ』がにじんでこないので、30代、40代になってから人望で仕事をしていく底力、迫力が出てこないのです。
キリスト教の修道院でも、仏教の僧院でも、若い修行者がはじめに行う修行は"沈黙の行"です。『沈黙』することで心の中の思考がまとまり、熟成して香りのよいシチューに煮込まれていきます。『自分の思い』を小出しに発散していると、『浅い自分』としか向き合えません。"沈黙の行"を行うことで深く考え、自己と向き合い、『深い自分』と出会っていくのです。
『一人の時間』を恐れることなく『ひとりぼっちの自分』と向き合っていると、不思議なことが起こります。
痛いほど『ひとりぼっち』と思っていたのに、実は『ひとりぼっち』なんかじゃなかったことに気づくのです。
私たちは、あらゆるものとつながっています。大地とつながり、空とつながり、緑とつながり、母や父や友とつながり、地球の裏側にいる人々とつながり……
そうやって、ようやく生きていることに気づくのです。
苦しみの中で必死に生きてきた自分が消え、生かされている穏やかな自分が、そこにいます。
世界は外ではなく、内側に広がっていることに気づくのです。一人の時間を大切にして、良書と出会い、よき音楽と出会い……どうか、魂の糧と出会ってください。
輝く未来のあなたと出会うために。
ひらやま れいこ 著
「あなたがいるだけで幸せ 6 -ひとりぼっちな気分なときは」(はまの出版)
コドクと個性の相関関係~10代のあなたへ~ より

