嫁さんと子供の様にはしゃぎながら捥いだ


生でも食えるんだぞ、食べてみろ

 

3人で食べた最後の食事


生のサヤエンドウ


食べても味がしないんじゃなかったの


なぜそんなに美味しそうに食べる


身体を起こすのも辛いんじゃなかったの


なぜそんな笑顔で食べる


それからたったの12日


そして早100日…






人生が、夢が、閉ざされた


いや、閉ざしてしまった


冷たい海の底で堅く殻を閉じた貝の様に生きよう


と思った


人の命に関わる仕事だろ


何回失敗すればお前はわかるのかね


失敗は許されないのだろ


知識があるだけでは意味が無い、知恵があるかどうかだ


お前の頭は何のためだ


体の弱いお前が知恵を働かせられなかったら、何のために生まれて来たのだ


奥歯が割れそうな程の憤怒


だったはずなのに…


数えきれない厳しい言葉をありがとう、ただただありがとう


人がよろこぶ事をしろ、そしてもっと人の役に立て


最期にそれかよ…



お蔭で苦しさや怖さという、心がつくりだす幻影から逃げられなくなったよ


出来る事を一生懸命やるよ


ときには頑張らないと出来ない事も一生懸命やるよ


それで誰かがよろこんで、誰かの役に立てて


それで世界が平和になるのなら


I serve .


ありがとう親父


ありがとうございます、読んで下さった方