四月に職場に新しく赴任してきた健介さん(仮名) 42歳。
業務量だけは、恐ろしくある担当になって、
4月からかなり残業が続いたのです。
しかも、その業務、150人の職員の給料等の管理を行う必要があり、
高度なエクセルの知識は必須。
にもかかわらず、
今まで健介さん、
エクセルを活用する担当になく
その苦労は、想像に難くありません。
毎朝、紀伊国屋のカバーをつけた「エクセル本」を手に
8時前から勤務に励み、事務所の誰よりも遅く帰り、
業務をなんとかこなしていったのです。
今日、エクセルでのグラフが思うように書けず、
健介さんの「エクセル本」を参考に借りたのです。
4月は、あんなにもきれいだった本が、
いつの間にか、付箋だらけ。
あぁ、すごいと思いながら、該当のページを
パラパラと探していると、
しおり代わりに、小汚いメモ用紙がはさんであったのです。
なんだろう、と見てみると
明らかに子供が書いたようなアンパンマンやらのアニメのキャラが。
小さい子供がいたんだっけ、いまさらながらにそう思い
そのメモを裏返して見ると、小汚い字で書いてあるんですよ。
「おとうさん、またいっしょにあそんでね」
ああ、
お父さん、平日はずっと仕事しているもんな、
最近は落ち着いたけど、結構な頻度で
祝日も一人で仕事にきてるもんな、
あんまり、遊んでやれないもんな、
お父さん、もっとがんばるから。
いろんな、思いが聞こえた気がして
思わず、泣きそうになりました。