こういう説がある。他人とはおのれを写す鏡である。他人と話をしているとき、その相手の事を考えているつもりでも、実は他人という鏡に写った自分の姿を見ているだけだ、と。

この説は狂人にとっては恐るべき真実なのかもしれない。狂人が、「健常者云々」とか「精神障がい者云々」などと喋っていても、彼はただ自分自身の事を考えているだけ、おのれの狂気について考えているだけかもしれない。

ブログを書いて、この記事はアップしよう、この記事はやめておこうと取捨選択して、手加減を加えていると結構それが自分の精神の健康に寄与している。云わば精神安定剤の調合をしているようなものだ。

今読んでいるのは、大岡昇平の「レイテ戦記」である。まだ読み始めたばかりだが、はやくも「シブヤン海」という固有名詞が登場した。戦艦武蔵の沈んだ場所である。これから面白くなってくるだろう。