ども、すずきんデス。

アメリカでコロナ禍真っ只中に見つけたシュワちゃん(神経鞘腫=Schwannoma=シュワノーマ略してシュワちゃん)。
手術が無事終わり、約10日間入院生活しました。
その時にお世話になった方々が面白すぎたので、ひとりずつご紹介していきたいと思います。

看護師:旅ナースくのう

女子力ハンパ無いぎふとハンナちゃんの次に紹介されたのは男性看護師の旅ナースくのうでした。
この頃までにはすずきん、トイレに立てるまでに回復していたので(まだひとりで歩けなかったけど)、まぁ男性看護師でもいっか、、、という感じでしたが、それにしてもこの新しい人の第一印象が「真面目そう〜!」って感じで最初はちょっと窮屈な気持ちになりました。
が、この真面目なトコロが後々、功を奏すのであります!

さて。
突然ですがスミマセン。
すずきん、入院1ヶ月くらい前〜入院直前まで「らんま1/2」っていうTVアニメを家で見ておりまして、、、。
そこに出てくる九能帯刀という登場人物、
←そこのお方。
(画像お借りしました)
コレに旅ナースくのうが似てる気がして(笑)苗字を拝借しました。
顔が似てるんじゃなくて、九能帯刀氏の一途な性格、、、って言うのかなぁ?ある意味真っ直ぐな感じが、、、?そっくり。

すずきん、手術後から全然食欲が無くってですねぇ、、、。
毎食トレイが運ばれそして手付かずのまま下げられる日々。
お医者からは「入院してる間に5パウンド(2キロ強)以上痩せたらイカン」言われていたのですが、、、この頃すでに余裕で5パウンドは痩せてて。
看護師さんもお医者さんも、脅したり宥めたり色々手を尽くして言葉をかけて何とかしてくれようとしたけど、とにかく食べない頑固なすずきん。
もう匙投げ寸前のお医者が「じゃ食べなくて良いからコレを1日3本は飲め」と手渡してきたのがプロテイン飲料。
バニラ味とチョコレート味をくれました。
これがまた、、、不味い。
この世のモノとは思えぬお味。
甘党のすずきんにとっても、激甘ったるい!
こんなモン飲めるかーっ?!ってんで、ますますココロを閉ざして毛布を頭から被るすずきんに、もうお医者はお手上げ状態。

この負のループを断ち切るべくカットインしてきたのが旅ナースくのう!
その一途さで「ちょーっと待った!」コールかけました。

旅ナースくのう:Do you like a regular fruit juice?
すずきん:Fruit juice?  Like orange or strawberry…?
旅ナースくのう:Yes, yes.  I saw the same protein brand with some fruit flavor, not vanilla nor chocolate.  Maybe, you like the fresh fruit taste better.  I will find if there is one in this hospital.


そう言って、風のように部屋を去ってゆきました。
フルーツ味のプロテイン飲料はバニラやチョコ味よりも少しプロテイン量が落ちるそうですが、それでもゼロよりはマシであろう!とお医者に許可を取り、病院中の貯蔵庫を探し回って見つけてきてくれました。
これも甘いっちゃ甘いけど全拒否する程の不味さでもなく、やっとニッコリ笑ったすずきんを見て一同汗を拭う、、、という地獄絵巻のオハナシ。
こうしてフルーツ味のプロテイン飲料は新たに大量に病院に仕入れられ、旅ナースくのうの手柄は末代まで受け継がれることなったトサ。(は?)
Happily ever after…めでたしメデタシちゃんちゃん。

**豆知識**
旅ナースくのうは、コロナ禍で一躍脚光を浴びるようになった「トラベル・ナース」でした。(日本では派遣ナースっていうのかな?)
アメリカ中いまはどこも看護師さんが不足中。
そこで看護師資格を持つ方々がエージェントに登録して、呼ばれれば州をまたいで出向き数ヶ月お仕事をする、、、というのを、聞いたことはあったけれど実際に会ったのは旅ナースくのうが初めてでした。
「あと1ヶ月くらいで家に帰れるんだ♪」と、普段は真面目対応なくのうがこの時ばかりはニッコリ笑って語ってくれました。

慣れぬ病院でプロテイン飲料(フルーツ味)を見つけ出してくれて本当にアリガトウ!(我儘ばっかり言ってごめんね)