東京メトロ有楽町線麹町駅から徒歩で約3分。
一瞬迷いかけたが無事到着。
オープニングスピーチはもちろん理事長兼校長先生。
「免疫力」という言葉が耳に残った。
いわく「自分の軸を持ち,恐れずに難しいことにチャレンジしていける力」とのこと。
外から刺激を受けながら自分自身もしなやかに変化できるように,様々な仕組みを整えているようだ。
この学校の大きな特徴は,なんといっても”2人担任制”だろう。
文字通り,1クラスに正担任が2人いるというシステム。
中1・中2の間は,思春期で揺れ動きやすく,何かと不安定な時期。
そのため,担任2人で生徒が発信しているものを見つけやすくするのだという。
よく考えているなと思わされるのは,必ず女性教員と男性教員のペアにしているということ。
詳しい内容については,学校の公式WEBサイトに書かれていたが,
このシステムの長所について壇上に立たれた先生の話がとても良かった。
感銘を受けたことを中心に取り上げてみよう。
女子は横並びの意識が強いため,自分を見てくれていたかどうかを重視する。
そのため,”教員が見ていたかいなかったか”が大きいという。
手のかからない子は見過ごされがちだが,女子は比較能力が高いため,
「あの人はほめられたのに自分はほめられなかった」
「あの子は叱られないのに,自分は叱られた」
ということを非常に気にする。
「悪いことを見逃してくれた=Good」ではなく,
「悪いことでも見ていてくれた」が大事なのだと。
…ふむふむ,なるほど,たしかに。
大切なのは”面倒見”ではなく”見守り”だというのも印象的だった。
最近では,行く先の障害をすべて先取りで除去する親が多い。
こういう親を”カーリングペアレント”というらしいが,
”温室育ち”で「親・友人がやってくれる」という子が,
壁を乗り越える経験をしないまま大人になる。
だから,教員がよく見守り,生徒にとって”安心できる環境”を作ることで,
彼女らが”挑戦できる環境”を整えていく必要があるということだった。
担当2人で相談できるため,生徒にチャレンジさせやすいこともメリットで,
「失敗する経験が必要」と判断したら,払拭できるようなことも敢えてやらないのだという。
2人の担当でやれることは色々あるが,手を出さない。
林間学校や修学旅行もすべて生徒が統括するのだとか。
学業成績が悪くても,委員長になると「他にもできることがある」という自信を経て,言葉遣いまで変わってくるという。
かくして,生徒たちは
承認される➡やってみる➡内省する➡また踏み出す
というサイクルを重ねて成長していく。
話の締めくくりにおっしゃっていた,
「成長するチャンスはひとりひとりにそれぞれのタイミングでやってくる」
「新しいことにチャレンジするマインドは必ず育つ」
という言葉が非常に印象的だった。
簡単に言うが,学校経営や組織運営の面で”2人担任制”がどれだけ難しいことかはちょっと想像すればわかる。
貴重な2年間をこうした環境で過ごせるのは本当に素晴らしいこと。
こうした”見守られながら”育った子たちは,自分たちが親になっても,”見守りながら”子育てをできるのだろうと思う。
説明会後に授業と校舎見学をさせてもらった。
さすがは女子校で,和気あいあいとしていて,非常に賑やか。
女子校といえば,みなさんさぞかしおしとやかで静かなのだろう。
…なんて思ったら大間違い。
当然のことながら,女子校には男子がいない。
だから,男子の目を気にしなくていい分,女子は伸び伸びと”自分”を出せる。
今まで見に行った女子校の生徒たちは,軒並みはつらつとしていて元気一杯。
「蘭」「葵」など,クラスの名前が独特なのが面白い。
男子校にはないセンスだ。