昨日は久しぶりの学びの一日でした。

 

乳幼児健診についての知識を再確認する意味と

今の健診事業の問題点や

眼科、耳鼻科、整形外科医から

乳幼児健診の際に気を付けてほしいことなどを

教えていただく

 

講義形式の会でした。

 

 

 

まず、先生方が一番強調していたのは

 

乳幼児健診は

子供の健康状態、発達状態の確認をすること以外に

 

すべてのこどもが健やかな状態を維持できるように

そのための養育者に対する育児支援がとても大事だということ。

 

 

え?当り前のこと?

 

 

地域での集団健診での経験はほとんどない私は

総合病院でのフォローアップ健診(NICU勤務でしたので退院後のフォローを兼ねての健診)は

数多くしていますが

一般の乳幼児健診では、育児支援という意識があまりありませんでした。

 

お叱りを受けそうですが

医師の仕事は児の健康状態、発達状態の評価がメインで

その他の育児相談などは看護士または保健師さんのお役目!と

ノータッチのこともしばしばでしたし、実際そのような役割分担だったのです。

 

厚生労働省の保健事業としては

乳幼児健診は

 

すべてのこどもが健やかにそだつこと

 

が、主題で

それには、健康状態、発達状態のほかに

養育者の支援が重要になってくるのです。

 

なので乳幼児健診で

支援が必要そうな方をピックアップすることが第一歩だそうです。

 

改めて乳幼児健診の意味を確認しました。

 

問題点としては

個別健診(開業医や総合病院で予約を取って健診をすること)で

何か異常が見つかったり支援が必要と判断された場合

連携医療機関や保健所などにつなぐのですが

そのあとのフィードバックがほとんどないことを上げていました。

 

その後どうなったのか、というフィードバックがないと

果たして紹介してよかったのか、何か改善したのか

では次にどうつなげればよいのかなど

次の活動に繋がらないのです。

 

今後IT技術の活用で

こういった健診データも集約化されて

ビッグデータとして蓄積され分析され

より良い健康のために活用されていくことになるとは思いますが

現状は、そうではないようですね。

 

 

まとめ

 

乳幼児健診は健康、発達チェックの場であるとともに育児支援の一環であること

 

すべての子供が健やかに育つように、という主題があるからには

やはり、これは行政が行うべきもの

 

個別健診を行う際にも行政との連携やデータ集約が必須であるということ

 

このあたりのシステムがうまく流れるようになることを願っています。

 

 

 

今の私ができること

 

健診の際にこどもの健康発達状態を正確に評価するとともに

支援が必要そうな養育者を見逃さないよう

自覚的に療育者とこどもをみること

 

のほほんと、赤ちゃんと戯れていた私の健診に対する意識が

少しピリッと引き締まった一日でした☆

 

そして行政の支援を直接うけなくても

助言をしてもらうだけで自分で実行できる方もいるので

その方たちの心のサポートを

病院やクリニックという場ではなく

リラックスできる場所で、できると良いなと

なんとなく思いました^^