deus-ex-machinaのブログ

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ウィキペディアをただの簡易情報検索や、レポートのコピペのデバイスとだけ見ていないだろうか?前者はまだそこで納得して次の行動に出ないだけ救われているが、後者のコピペは、悪質であり赦されるものではない。数年前には専用コピペサーチモデル『コピペルナー』というソフトウェアが開発されているため、抵抗は無意味だ。

私は、ウィキペディアは単なるそういった情報検索やコピペ用では終わらないような可能性を見出した。この記事ではそういったウィキペディアの秘めたる可能性について述べていくものとする。

【1】膨大なデータバンクとして
ウィキペディアは会員制で、アカウントを個人や法人などが取得することができる、自由参加、編集型のポータルサイトである。自前でどれだけの人がアカウントを取得しているかは調べる機会はないが、容易に複数人の取得者がいることは予測がつく。ウィキペディア財団の、3.11に関する募金呼びかけもみただろう?このサイトは、その多くのvolunteer(志願者)の知識蓄積の集合体だといって差し支えない。
ただ、一つ注意が必要なのは、記事を書いている人間が専門家やその道に通じている人間であるとは限らない。引きこもりニートや暇人だって、会員に登録し、アカウントさえ取得すれば、いかようにも記事を改ざんすることができる。その結果起きた出来事の最たる例が、平野綾さんの記事の悪質な荒らしである。また、学術項目以外の記事には注釈がないことが多く信憑性に欠けることも忘れてはならない。
また、法人でアカウントを取得している場合は、会社間のイデオロギーの対立や、自社の誇大広告をしている可能性にも目を向けることが大切である。

【2】テーマの絞り込み要素として
ウィキペディアの記事を新規に書く際に作成・編集者が迷わないよう、あらかじめフォーマットやテンプレートが記されている。注目してほしいのは記事の小見出しだ。小見出しには単にその節のタイトルという意味だけではなく、どういった文章が書かれているのかというようなアウトラインが潜在的に示されている。
小見出しを見ることで何が分かるかというと、作成・編集者がこのテーマのどこに着眼点を置いているのかが手に取るように把握できる。ちなみに、何か記事を編集するなら記事の内容を記載した後に小見出しを考えた方がイメージのすり合わせが容易になる。

【3】表現の自由として
前述にもあるように、ウィキペディアは自由参加型のポータルサイトである。よって、書いた記事はそのまま個人もしくは法人の通念になると思った方がいい。編者の情報を仕入れる方法は分からないが、記事に使われている言葉の端々や、登場している人物の名前をつぶさに確認すると、イデオロギーは自ずから見えてくるだろう。

【4】研究の広がりと深みへのデバイスとして
記事として取り上げられているものは大方書きかけ項目であり、それ自体で完璧な論文やレポートの体裁をとっているものではない。暇人やニートが編集したものであればなおさらである。
さておき、記事の最後の部分をみると、「脚注」「参考文献・URL」とあるのをご存じだろうか?編者が記事を編集するにあたりどの本やサイトから引っ張ったかを記すことがルールである。この個所を読めば、編者がどの本のどういったところを読み、それを分解して再構築したかというのを知ることができる。必要な情報はそこのすべて載っているといっても過言ではないだろう。

【5】終わりに
以上のことから、ウィキペディアで調べること自体に悪い意味はなく、参考文献などの記載によって自己研究を図るとともに、レポートを書く際の枠組みをみるうえでも参考になるサイトだと思っている、ただ、あのサイトのことを過信しすぎると後で酷いことになるので注意した方がよいだろう。