コロナ禍においてまったく奇妙な毎日
個人によって自粛の在り方さまざま
当たり前だと思ってたことが当たり前じゃないという基本的な思考に悶々としながら

そんな悶々に拍車をかけるのは昨年起きた悲劇
彼の熱烈なファンである私は
彼のように生きたいとその繊細さと正しさに憧れて習ってきたし、これからもそうしていくだろう
でも彼は亡くなった
彼のように生きたいのに亡くなってしまった
同じ世界で生きていきたい
でも彼は亡くなってるからもう死んでしまいたいとも思う

思うだけで死のうとしたりはしていない
生きることに執着しないといった心持ちか
そうは言っても、いざ死の淵にあっては生に必死になってしがみ付くのだろう
彼は生きたくても生きられなかったのだろうか
しがみ付いただろうか

あの日から私は花を欠かさない
美しい彼をモチーフに、美しい花を買い求める
春になったら苗からあるいは種子・球根から育てようと思う
次に来る季節のことを思い描くから実際には死のうなんて思ってはいないのは明らかだ
ただ胸の奥底に漆黒のどうしようもない悲しみがある

この悲しみを拭うことなく、包み込んで生きていくにはどうしたらよいものかと、これまた混沌とするのである

こうした呆然と彷徨うような心境は、時に絶望感で奈落の底にいるよう、なにやら妙に苛々したり、フワリフワリとした微風のように揺れて目を閉じて、あの時その時の彼を思い出してうっとりしたり笑ったり…
浮き沈みが激しく、疲労困憊
出来事を受け入れるためのステップの渦中なのだとも思う



彼は沢山学んでいた
それを全部手放してしまった
学びながら熟慮し生きたその時間は彼に活かされてた

かならず命は終わる
それをわかりながら学んで思慮深くその時を生きる
友と笑い、語り合い、楽しいと感じる
その価値はとても尊い

生きている間に感じる全てのことを結論に至ることなく、ただ浴びる
そういうふうに今は居ようか

いつかくる人生の終わり、振り返ればきっと短い
一生はあっという間なのだろうと想像する
混沌としたこの気持ちもほんの僅かな時間のうえに起こっていることなのだろう