2020年のFIAグランツーリスモチャンピオンシップは全日程を終了しました。本来は40戦を予定していたものが、
COVID-19の影響でワールドツアーが行えない、という理由で、最初の10戦がいきなりエキシビションに
取り扱いが変わってしまうという事態が発生し、結果的にエキシビションにしようがしまいが情勢に
全く変化は無かったわけですが、今季も多くのレースに参加しました。今季の私の活動を数字で
振り返ってみようと思います。
ネイションズカップ
ネイションズカップはちょうど全体の半分にあたる15戦に参加しました。せっかくなので、集計データには
含めていませんが、かつてステージ1と呼んでいたものも含めて結果を並べてみます。
平均ゼッケン 9.5
予選平均順位 9.47
決勝平均順位 9.13
有効ポイント 1673(国内:73位 アジア:97位)
ネイションズはマニュファクチャラーシリーズほど人気が無いのか、15戦でトップ10が8回、心理的節目である
200点を超えたのが4回もあり、有効ポイントも平均200点の水準である1600を超えることができました。
正直200点なんて獲れっこないので180ぐらいを上限に見ていたので、元ステージ1で3位になってまさかの
237点を貰ったのにそれをちゃらにされた時には
「おいおい、参加者はワールドツアーの人間だけじゃないんだぞ、ていうか実際問題エキシビションにすることと
関係あんのかよ」という気持ちは正直多少ありました。
しかし結果的に2戦あったGr.2で不思議と上位だったのがかなり貢献しました。2戦はネタ車枠な感じでしたが、
それを含めても平均ではゼッケンと順位がほぼ一致、だいたい10近辺でいつも通りの結果だったと言えそうです。
ポイントを稼いだ上位3レースは
カタロニアGr.2
鈴鹿Gr.3
富士Gr.2
でした。マスタング様様ですねw 練習段階ではやれそうだと思っていて、カテゴリーとしても好みの
市販車レースでことごとく失敗したのが心残りでした。
マニュファクチャラーシリーズ
マニュファクチャラーシリーズは21戦とネイションズより多めの参加でした。
平均ゼッケン 9.9(Gr.3=10/Gr.4=9.8)
予選平均順位 12.9(Gr.3=11.4/Gr.4=15.2)
決勝平均順位 12.3(Gr.3=10.5/Gr.4=15.1)
有効ポイント 1491(ダッジ:6位 アジア:235位)
ネイションズよりかなり成績が悪いですね^^; 元ステージ1の雨のレッドブルリンクで7位になった以外、
延々と11位以下の成績しか出すことができず、ようやく8位になれると思ったブランズハッチでまさかの
妙なバンプに乗って想定外のスピン。ハゲの呪いで数々の順位を得てきたものが、とうとう呪詛返しに
見舞われてしまい、ようやく初めて本シーズンでトップ10になったのはシーズンも中盤。
そして、一度も一桁順位すらなかったのになぜかいきなり優勝が転がり込んできました。
これは本当に信じられない出来事でしたね。
余談ですが、ポイントレースでは最初期のテストシーズンから数えても通算で7勝しかしていないものの、
2018年の日産、2019年のプジョーでは本シーズンでいずれも1勝は挙げており、これで3シーズンとも
少なくとも1勝はしています。驚きでしょ?w
他に所属したのはエキシビション期間中のトヨタですが、トヨタだけは一度も勝ったことがありません。
Gr.3とGr.4の差も顕著で、有効ポイントは全てGr.3から、Gr.4では鈴鹿で3度獲った13位が最高位で、
平均では15を下回る順位です。正直バイパーGr.4は私には合ってないですね。。。
Gr.3はとてもいい車なんですが、バカでかいトルクがあるため、ターンアングルの大きいコーナーで、
ミドル区間でスロットルをハーフで入れて旋回を待ちたい時なんかに、ちょっと踏むと「ウワン!」っと
エンジンが吹けてしまって、定速で前後動をさせずにコントロールするのは苦手な車です。
しかしネイションズでも2戦でポイントに貢献してくれましたし、BoP的に今ちょっと優遇されてる気は
しましたが、楽しいレースをさせてもらえてよかったです。
高得点を獲得した上位3レースは
富士
レッドブルリンク
雨スパ
でした。
マニュファクチャラーシリーズに関しては、BoPをいきなり大幅にいじったことでかなり混乱したと言えます。
軽量車両がどうしてもタイヤ消耗レースでは優位性がある、という中で、いきなりそれらを重くして
重量差を減らす方向に舵を切り、同時にFF車両はタイヤ摩耗の減少と軽量化方向になってしまい、
結果FF無双と呼ばれる時代が再来したようになりました。確かに、MR車両のNSXとFFのシロッコで
大して前輪の摩耗が変わらない、みたいなことが起こってしまいましたね^^;
一気に振りすぎたのでそこをまた大きく揺り戻したり、いくらメーカーの変更ができるタイミングだったとはいえ、
シーズン途中に持ってくるのはやはり問題があったように思います。
1年半ほど前に書いたかと思いますが、Gr.4車両は完全に性格の違う車を同一カテゴリーに入れているので
消耗倍率が高いレースでのロングラン性能と少ない(無い)レースでのショートラン性能、双方のバランスを
確保したBoP値を決めることは基本的に無理な事です。そして、マニュファクチャラーシリーズの基本は
「自分の好きなメーカーを応援して戦う」が理念だったはずですから、変に有利不利ができてしまい、
設定を見ただけで「これは出ても無駄だ」「〇〇だけが速いに決まってる」と、参加意欲を失うようなことは
出来る限り避けないといけないと思います。ですので個人的には、消耗倍率の高いレースは比較的均整が
とれているGr.3レースに任せて、Gr.4はショートランをベースにしたBoPにした上で、ピットイン回数の義務と、
ちょっと長めのレース距離によって戦略性や安定感と行った部分をドライバーが発揮できるような方向にした方が、
おそらく多少はバランスが確保できるのではないかと思います。
Gr.4の高消耗レースはネイションズに任せれば良いでしょう。
期間中、けっこうな方々にまたお声をかけていただきまして、DRが上下動する中で新たにお会いした方も
多数いらっしゃいました。また、動画やニュースフィードを通じて、小ネタに反応していただいたり、声援を
送っていただいた皆様、本当にありがとうございました。またエキシビションがありますので、この先も
同じような感じでまた遊んでいけたらと思っております。