いよいよ今週末、5月17日から再開されるNASCAR Cup Series。平日開催、通常と異なるレース距離、予選無し、
と通常とは異なる異例の開催方式となりますが、NASCARは5月8日に各レースのステージ距離を、
そして12日にスタート順位とコンペティション コーションについて発表を行いました。
レース毎に決定方法が変えてあるのでちょっと分かりズラいですね。
ここではカップ シリーズに絞って、各レースの距離、ステージ距離、スタート順位をまとめてみます。
5月17日(日) ダーリントン 1.366miles×293Laps(90/95/108)=400.2miles on FOX
ピット位置選択:チャーター チームのオーナー ポイント順→オープン チームのオーナーポイント順 で選択
スタート順位: 1位~12位→オーナーポイント1~12位のチームで抽選
13位~24位→オーナーポイント13~24位のチームで抽選
25位~36位→オーナーポイント25~36位のチームで抽選
37位以下 →オープンチームでオーナーポイント順
5月20日(水) ダーリントン 1.366miles×228Laps(60/65/103)=311.4miles on FS1
ピット位置選択:5月17日のレース結果順→当該レース非出場の中でポイント順 で決定
スタート順位: 1位~20位→5月17日のレースの上位20台のリバース
21位~40位→5月17日のレース結果通り、その後ろに非出場の人
5月24日(日) シャーロット 1.5miles×400Laps(100/100/100/100)=600miles on FOX
ピット位置選択:5月20日のレース結果順→当該レース非出場の中でポイント順 で決定
スタート順位:予選で決定
5月27日(水) シャーロット 1.5miles×208Laps(55/60/93)=312miles on FS1
ピット位置選択:5月24日の予選順→非出場の中でポイント順(予選が中止の場合はレース結果順)
スタート順位:1位~20位→5月24日のレースの上位20台のリバース
21位~40位→5月24日のレース結果通り、その後ろに非出場の人
基本的には予選が無いので、本来予選で決めているピット位置選択とスタート順位は前のレースの結果を
基にして決めることになっていますが、上位20台はリバース グリッドを採用するんですね( ゚Д゚)
また、もう1つ発表されたのが『Modified Competition Caution』と名付けられた、コンペティション コーションの
特別仕様で、Xfinity、トラックも含めて適用されます。
通常のコンペティションコーションは、レース前に雨が降るなどして路面状況が変わってしまった際に、
まず燃料ウインドウの半分ほどの距離を走った上でタイヤの状態を確認し、アジャストを行うために
設けられるものですが、なにぶん5月のレースは練習走行すらないぶっつけ本番のレースであるため、
モディファイ規則では多少なりとも競争しながらもアジャストに時間を割けるように内容が変更されています。
その内容は
・コンペティション コーション中は順位を凍結する
・フリー パス制度は有効
・ウエーブ アラウンドは行わない
・ピット ロード オープンで最初にピットが許可されるのは上位20台→次の周に残りの20台
・ピット出口でペース カーに抜かれさえしなければ、各車はコーション開始時の順位を維持できる
・サイクルはもう一度行われ、また上位20台→下位20台の順でもう一度ピット作業ができる
・ペースカーに抜かれてしまった場合は順位を失って周回遅れとなり、隊列の後方からリスタート。
ピットに3回以上入ったり、オープンではない時に入った場合も順位を失い隊列の後方からリスタート。
コンペティション コーション中に複数のアジャストやラバーの出し入れ、グリル テープの脱着などを行って
最低限セッティングが行える時間を確保し、ピット作業時間が直接順位に響かないようにして慌てすぎての
事故が起きることも避けながら、ペースカーという時間制限は設ける。まあよく考えたもんです。
もちろんこれはコンペティション コーションだけの話なので、以後のピットは通常通りですね。
2度のピット サイクルとピット後の順位整理がありますので、コンペティション コーションはそれなりに
時間がかかることになるでしょう。なお、コンペティションコーションの設定は、ダーリントン400で30周目、
ということだけが発表されています。
なお、放映権は全てFOXが持っておりFOX/FS1で放送されます。YouTubeにもいつも通り数日遅れで
落ちてきてくれると良いのですが。さあ、ぶっつけ本番のダーリントン、どんなレースになるでしょうか。