Monster Energy NASCAR Cup Series

Federated Auto Parts 400

Richmond Raceway 0.75miles×400Laps(100/100/200)=300miles

winner:Martin Truex Jr.(Joe Gibbs Racing/

Bass Pro Shops/Tracker ATVs&Boats Toyota Camry)

 

 MENCS at リッチモンド。このレースを前に、リチャード チルドレス レーシングはかねてからの噂通り、

ダニエル ヘムリックが来季残留しないことを発表しました。おそらくタイラー レディックが後任になると思われます。

 さて、レースの方はJGRが席巻するレースとなりました。マーティン トゥルーエックス ジュニアが自身初の2連勝で

次ラウンドに向けたプレイオフ ポイントもさらに上積みに成功。そしてレース後には驚く結末も訪れました。

 PPはブラッド ケゼロウスキー、2位ケビン ハービックで、スタート直後はこの2台がレースを引っ張ります。

しかし周回を重ねると、トゥルーエックス、カイル ブッシュ、デニー ハムリンの3人が浮上。

カイルはリッチモンドで通算6勝、ハムリンも3勝、そしてトゥルーエックスは春のリッチモンドの勝者です。

 53周目にトゥルーエックスがケゼロウスキーを抜くと、そのまま無風でステージ1を制しました。

マット ディベネデトーも好調でステージ1は最後のチェイス エリオットを抜いての7位でした( ゚Д゚)

 

 ステージ2、ピットでカイルが先行してレースをリード。後方ではフリーパスを争っていた3台、

アレックス ボウマン、オースティン ディロン、ウイリアム バイロンの3人が接触。バイロンは白煙が出て

どう見てもタイヤが潰れそうです。

 ところがほどなくした112周目、ディロンがバイロンに当てて回してしまいコーション発生、バイロンは救われます。

 その後はカイル、トゥルーエックス、ハムリンが引っ張るレース展開。出遅れていたエリック ジョーンズも

徐々に順位を上げてきてJGR祭りになります。カイルはスポッターの無線が雑音で聞き取りづらいようです。

解決法はデイル アーンハート ジュニア曰く、「単純に立ち位置を変えるだけで直ったりする」そうです。

カイルは時折周回遅れの処理に手間取りますが、うまくやり過ごしてステージ2を制しました。

 100周のステージは1ピットして新しいタイヤで走る作戦でもそれなりに機能するため、ステージ後半は

リーダーよりも周回遅れの方が速いケースも多くなり、非常に位置取りが難しくなります。

トゥルーエックス、ハムリン、ジョーンズと続いてなんとJGRが1-2-3-4。これに続く5位はなんとライアン ニューマン。

純粋な速さでは劣っていると思われたニューマンの予想外の速さに解説のジェフ バートンも詫びていましたw

 

 ディベネデトーはステージ1ほどの速さが無さそうで、またステージ1では1ピット作戦だった人たちもここは

入らずに走り切る人が多くてその分埋もれたようです。

 

 ファイナル ステージも引き続きカイルのターン。ここは200周のステージなので、1ピットか2ピットか、という点が

注目になります。

 ところが243周目にリード ソレンソンのクラッシュでコーションとなると、1番ピットの利点を生かして

ケゼロウスキーが久々にリーダーに浮上。さらにリスタートでカイルが特大の空転をやらかしてしまい、

ケゼロウスキー、トゥルーエックスのオーダーへと変化していきます。

 

 残り150周のレースになりましたので、75周ずつの1ピットが有力となる中、やはり速いのはJGR。

トゥルーエックスはこのあたりからターン3~4でインの黄色い線にタイヤを引っ掛けるような鋭い動きを

見せるようになり、281周目にリードを奪還。JGRの車は総じて足回りの動きがよさそうで、

タイヤが摩耗してからの車の動きに柔軟性があって安定しているように見えます。 

 

 レースが残り80周ほどとなると中団勢が早めのピットでアンダーカットを狙いに動き始めます。ところが

その中の1台、真っ先にピットに入ったリッキー ステンハウス ジュニアがあろうことかミスってトゥルーエックスに

一撃をお見舞い。

 まさかの周回遅れによるリーダー撃沈でコーション。トゥルーエックスは3位で留まりダメージが無かったのが

不幸中の幸いでした。

 

 322周目、カイル、ハムリン、トゥルーエックスのオーダーでリスタートすると、トゥルーエックスは落ち着いた走りで

またロング ランで強さを見せつけ、ハムリン、カイルをかわして375周目から再びレースをリード。

そのまま危なげなくチェッカーを受けました。

 カイル、ハムリン、ジョーンズ、と続いてJGRはチーム史上初の1-2-3-4フィニッシュ達成!

リッチモンドではこれでチームとして16勝目で最も勝利数が多いトラックになっています。

 

 ジョーンズは前戦でトラブルにより下位に終わり、勝たないと次ラウンドに進出するのは難しいかと

思われましたが、リッチモンドを得意とする先輩方のデータも生かしてか4位に入り、ステージ ポイントと併せて

大量得点を獲得しました。

 そしてニューマンが6位とこちらも大量点を獲得。一方、先輩二人はショートトラックが得意なのになぜか自身は

過去最高位18位と最も苦手としているライアン ブレイニーは、、、見事今日も18位。これらの結果で

プレイオフ進出権は混戦になりました。

 10位~15位あたりは横一線といった感じです。ハービックとカイルは得点での進出が確定しています。

 

 

 

 と、レース後の時点ではこうでしたが、この後驚きのリリースが発表されました。4位のジョーンズに対し、

レース後車検に不通過という決定が下されます。昨年までは罰金、ポイントはく奪、クルー チーフの出場停止、

などの措置でしたが、今季からは他のレース カテゴリーと同様失格となることになっており、ジョーンズはなんと

この制度の適用第一号となってしまいました。これによりジョーンズの獲得点は38位による1点のみ。

5位以下のドライバーは1つずつ順位が繰り上がりました。

 確定した順位に基づくスタンディングスは

ジョーンズは2戦で2008点という歴史上稀に見る低得点になってしまい、勝つ以外での進出はほぼ不可能です。

10~14位の接戦は相変わらずです。

次戦はシャーロットのローバル。コンテンダー以外がうっかり勝つ可能性もありそうです。ジョーンズ奇跡の

一発逆転はあるんでしょうか?