Monster Energy NASCAR Cup Series
Gander RV 400
Dover International Speedway 1mile×400Laps(120/120/160)=400miles
winner:Martin Truex Jr.(Joe Gibbs Racing/SiriusXM Toyota Camry)

 MENCS at ドーバー。雨によりレースは月曜日に
順延されました。
 FOXでは前年のレースを放送したそうで、去年は
ケビン ハービックが圧勝したレースだったので、
彼曰く知り合いから「今季初勝利おめでとう」と間違えて
メールが届いたとか^^; 
 FOXもこのあたりをいじって、しきりに「昨日の勝者」
とかネタにしていました。

 ですが残念ながらハービックの『日月連勝』は達成ならず、
マーティン トゥルーエックス ジュニアが最後尾からの
追い上げで今季2勝目を挙げました。

 PPは昨年秋のドーバーを制しているチェイス エリオット。
2位にチームメイトのウイリアム バイロンとヘンドリック勢が
予選で好調。アレックス ボウマンも5位ですが車検で引っかかって
最後方へ、トゥルーエックスも13位から後方へのペナルティー。

 40周でコンペティション コーションが設定されており、
そこまではチェイスが独走。
 リスタート後もチェイスがリードし、これを先週は
タラデガで横転したカイル ラーソンが追います。
デニー ハムリンはセッティングが全く決まっていないようで
JGRでただ一人とても遅くあっさり周回遅れに^^;
 
 106周目にリッキー ステンハウス ジュニアがタイヤの
トラブルからバリアに当たってコーション、ここで
ジョーイ ロガーノとバイロンだけが2タイヤ交換を選んで
レースを動かしに来ます。
 この後116周目にもコーションが出てステージ1の最後は
1周だけのシュートアウトになりましたが、クリーン エアーを
得たロガーノがステージ1を制しました。

 今季の規則ではドーバーは1マイルなのでエンジンは低速仕様、
そのためエンジンは750馬力で、方や大きなスポイラーにより
昨年1700ポンドほどだったダウンフォースは3000ポンドに急増。
結果、今季の車は決勝ペースが昨年の予選並みとかなり
速くなっており、タイヤの消耗が気になるほか、どう考えても
空力の影響が大きいのでクリーンエアーは重要です。

 ステージ1後のコーションではさっき2タイヤだった2人だけが
ピットに入って後方に回り、ブラッド ケゼロウスキーが
リーダーで開始。チェイスがこれを追い、ルース ウィールの
疑いがありながらもハービックが続きます。
しかしそれ以上の速いのがボウマンで、最後方からここまで
上がってきました。
 ピット サイクルを終えるとチェイスがケゼロウスキーを
アンダーカットしてリーダーに。
 しかしボウマンの勢いは衰えず、チェイスを猛追して
223周目にリードを奪います。
 このまま自身初のステージ勝利、かと思われましたが、
同じく後方スタート組のトゥルーエックスが迫り、
残り1周、頑張りすぎたのかボウマンがラインを外れて壁へ・・・
事故は免れたものの、ステージ勝利はお預けでトゥルーエックスが
この日初のラップ リードと共にステージ2を制しました。

 ファイナル ステージもずっとトゥルーエックスのターン。
コーション、ピットサイクルを挟んでもその勢いは
全く衰えることなく、ボウマンが唯一これに近いペースで
走りはしたものの、それでもじわじわと離されて行き
結局132周をリードしたトゥルーエックスが勝利。
今季2度目のSiriusXMスキームで勝利を手にしました。

 JGRではエリック ジョーンズも6位と検討。
そしてカイル ブッシュが10位となりこれで開幕から11戦連続の
Top10フィニッシュ。
 カイルはここ5年、春のドーバーではすべて16位以下、
ペディグリーのスキームでは結果が出ていないのでちょっと
縁起が悪く、なおかつレース中に壁にあてて車体が凹むなど
ギリギリではありましたが10位を確保しました。
 これはモーガン シェファードが1990年に樹立した記録と並ぶ
歴代最多タイ記録です。
ちなみにシェファードはこの年、残りの18戦で5度しかTop10に
入りませんでした^^;
 そのシェファードもこの週末はXfinity Seriesに出場、
残念ながらオーバーヒートによりリタイアしています。
え、1990年に記録出したのにまだ走ってるのかって?
ええ、77歳ですが何か?( ゚Д゚)


 勝ったのはMTJでしたが、ボウマンも上り調子で
徐々にヘンドリックが上がってきましたし、ラーソンも3位で
ようやく悪い流れに歯止めをかけることに成功。
メンツが揃って面白くなってきました。
もっとも、レース自体はなかなな抜けなくていくぶん
単調な展開ではありましたが。

 次戦はカンザスです。