Monster Energy NASCAR Cup Series
Geico 500
Talladega Superspeedway 2.66miles×188Laps(55/55/78)=500.1miles
winner:Chase Elliott(Hendrick Motorsports/
Mountain Dew / Little Caesars Chevrolet Camaro)
MENCS at タラデガ。今季2度目、そして新規則では初の
スーパー スピードウェイです。
デイトナ500以前のSSWでエンジンに装着されていた
『リストリクター プレート』は廃止され、
他の高速オーバル用エンジン仕様と同じ『テイパード スペーサー』
が取り付けられており、出力はおおまかに行って、
これまでの450馬力から550馬力に向上。
一方で、スポイラーはSSWとは思えない大型のものが
据えられているため、車両の後方には大きな『風穴』ができます。
穴が大きいので乱気流は受けにくくなる一方で、
当たる風そのものが少なくなるので大きくダウンフォースが
減少したり、単独走行で『外された』時に一気に失速したり、
といった要素が考えられます。
そんな新時代SSWの初戦、勝ったのはチェイス エリオットでした。
彼の父・ビル エリオットはこのタラデガで22年前に
NASCAR史上最速の予選タイム 212.809mphを記録しています。
DWはっちゃけすぎw
レースは11周目にいきなり複数台の絡む事故発生、
クリント ボイヤー、ケビン ハービック、デニー ハムリンらが
巻き添えを食いました。
フロント ロウ モータースポーツはマイケル マクダウルが
巻き添えなところにチームメイトのマット ティフトも突っ込み、
その際に珍しい自体が発生。

事故の衝撃で脱落した 37インチ×28インチの ラジエーター パン

※黄色で示された部分(スプリッター)の後ろにある台形の鉄板です
が刺さってしまい、結局見事に刺さって解決できずリタイアに。
とりあえず一生懸命ノコギリで切ったりしたんですがね。。。
燃料は40周程度もつということでここで全車ピットに向かいますが、
ギリギリなのでリスタート後は燃料も気にした展開に。
ここはピットに入っても周回遅れにはならないので、
ステージ ポイントがいらないなら、残り3周でピットに入る作戦を
使ってしまえば関係ないとも言えるんですが、けっこう
度胸試しに出た人も多かったようで、そんな中をタイ ディロンが
トップでグリーン/ホワイト チェッカーを受けました。
なんと今季2度目のステージ勝利です( ゚Д゚)
そして、あまりに燃料が足りないのでステージ終了後、
ピットがオープンになる前に10台が給油へ。だったら先に
入った方が良かった気が。
ステージ2、今日はシボレーが見事な団体戦で
リードを築くケースが多いようで、昨年秋のようにSHRだけが
異様に逃げるようなことはないものの比較的静かに推移。
チェイスがステージ2を制しました。
ファイナル ステージも引き続き団体戦、132周目にデブリーで
コーションが発生し、ここからだとまだ燃料が足りないので
給油に加えてタイヤを替えるかどうかで多少作戦が分かれました。
リスタートではブラッド ケゼロウスキーがチームメイトの
ライアン ブレイニーを思いっきり押して逃げようとした、
ようでしたが押しすぎで失敗した模様(´・ω・`)
今日はケゼロウスキーが全般的にちょっと押しすぎだった気がしました。
その後アンダー グリーンのピットとなり、セオリー通り
同じメーカー同士集まってピットに入りますが、ケゼロウスキーに
呪いが襲い掛かったか、うっかりスピン!!
したけど逆向きにピッタリ停止w でも時間は要したので
一人だけ集団から離れました。ドラフトを失うと大雑把に
1周で4秒ほど失いようです。ただ今回は幸いにして?仲間が
いたために、2.5秒ほど遅いだけで済んだようです。
デービッド レーガンが自ピット通過して他人のピットで
なぜか一旦停止、エリック ジョーンズを思いっきり妨害^^;
最後のピットも終えたため、徐々にレースの締めくくりに向けて
各車の動きが慌ただしくなり始め、何台かヤバそうな動きを
するようになってきたのでいつビッグワンが起きてもおかしくない、
という様子になってきます。
そんな中とうとう残り7周で導火線に点火。
エリック アルミローラがクリス ブッシャーを押しすぎたようで
ブッシャーがスピン
マット ディベネデトー、マーティン トゥルーエックス ジュニアも
巻き添えになりました。マットさん、今日も良い感じで走って、
このちょっと前にドラフトを外されたので一旦落ちていたんですが、
最悪の場所にいました。
No.77、この日が20歳の誕生日でカップ戦デビュー、という
ジャスティン ヘイリーも巻き込まれました。
この若さで既に昨年トラック シリーズで3勝した有望な若手、
元々はJ J ヘイリーという名称でレースしていたんですが、
J J イェリーと似ていてややこしいので変えたというWikipedia情報です。
赤旗からクイック イエロー(全車が同時にピットに入れる)を経て
残り4周でリスタート、13台がステイ アウトしました。
外レーンは2列目のポール メナードが全く蹴り出せずに
先頭のカイル ブッシュが孤立して出足で大失敗。
インからチェイスとチームメイトのアレックス ボウマン、
虎視眈々とカート ブッシュ、ジョーイ ロガーノらが
トップを争う雰囲気になってきます。
残り3周でここからジョーンズがスピンするも
ぶつからなかったのでコーション無し。
残り2周から1周というフロントストレッチでは
リッキー ステンハウス ジュニアもクラッシュしますが、
これまたもうあと1周しか無いのでコーション無し。
そして勝負の最終周バックストレッチ、チェイス、ボウマンに
新人のライアン プリースが続いて、というところで中団で
再びクラッシュ発生。
カイル ラーソンがゴロゴロと転がり続ける大惨事になりました。。。
もうここを通過する人もいないので無視して続行も一応
可能ではありましたが、さすがにデカい事故なのでここで
とうとうコーションとなり、この瞬間にリーダーだった
チェイスがタラデガを制しました。ヘンドリックは
ワン-ツーということになります。
久々にフォード無双/トヨタ無双でないSSWのレース、
ビッグワンはありつつ、つまらんコーション連発でもない
ほどほどの感じだったので、個人的には楽しんで見ることができた
いいレースでした。
やはり550馬力あるので加速が今までより速くて、
単純に「はやっ!」と思いましたね。
あと2回SSWのレースがあるので、次回以降はこれを踏まえて
どういうレースを思い描くのかにも注目したいです。