Monster Energy NASCAR Cup Series
Pennzoil 400 Presented by Jiffy Lube
Las Vegas Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/80/107)=400.5miles
winner:Joey Logano(Team Penske/Pennzoil Ford Mustang)

 MENCS第3戦ラスベガス。ジフィー ルーブは自動車メンテナンスの
会社みたいですね。
 新パッケージ2戦目のラスベガスはなんと実質コーションが
一度も出ないレースになり、ジョーイ ロガーノが、言うなれば
メイン スポンサーの『ホスト大会』で勝利、先週の
ブラッド ケゼロウスキーに続いてペンスキーのマスタングが
2連勝です。

Let's Go Racing in Las Vegas Boys!
 レース前のスタジオ映像でいきなりファイナル ステージの
周回数が『103』と思いっきり間違えてましたが、先週の
配信では表示されなかったテロップが今回は無事復活(´・ω・`)
 PPスタートのケビン ハービックがレースをそのままリード、
あっさりステージ1を制しました。

 このステージではピット サイクルでカイル ラーソンと
オースティン ディロンがピットで違反。
項目は『too many men over the wall』、作業員が多かった、
という普通考えにくいミスでしたが、映像を見たらなんということでしょう
イメージ 1
いずれもタイヤを受け取るクルーがうっかり指先を地面に触れたのが
原因でした。なんてこったい。何にもこれでアドバンテージを
得ていませんがルールはルール。
ラーソン、前戦の速度違反に続いて2戦連続ピット違反で後退です。


 ステージ2は、ステージ1のピット引っ張る→ステージ間コーションで
2タイヤ交換、という戦略に出たケゼロウスキーが先頭でスタート。
ハービックはピットの路面にラバーが付きすぎて滑ってしまい、
せっかくの1番ピットを生かせず順位を下げてしまいました。
 ケゼロウスキーが下がったあとはロガーノ、カイル ブッシュ、
ハービック、マーティン トゥルーエックス ジュニアの争いとなり、
ピット サイクル直前の119周目にカイルがリードを奪いますが、
その後のピットで速度違反(´・ω・`)
これでロガーノがステージ2を制しました。

 そしてファイナル ステージ。カート ブッシュがまさかの
ステイ アウトで先頭からリスタート。これが案外機能して
しばらくリーダーで粘るなどして、4位までの転落でしのいで
一足先に最後のピットへ。
 カートを抜いてリードしていたのはハービックでしたが、
ロガーノが急激に追いついてこれを捉えます。
 トゥルーエックスはタイヤのチャタリングを訴えてこの
スティントはペースが上がりませんでした。

 ピットサイクルを終えると今度はロガーノがバイブレーションを
訴えており、先週も同じような流れで緊急ピットだったので
嫌な流れが漂います。
 その影響があったのか、ケゼロウスキーが追い上げて
思い切った飛び込みからちょっとロガーノのエアロ カットしつつ
パスしてここから長い争いに発展。
 今年の車はスロットルを戻すとなかなか速度が戻らず、
サイド バイ サイドの争いもサイド ドラフトの使い合いになって
これまたペースががくんと鈍るので、この間にハービックが
追いついてきます。

 ただ、ケゼロウスキーは攻めすぎてタイヤがオーバーヒートでも
したのか、やがて攻撃がおとなしくなり、そうするとまた
マイペース走行でハービックは後退。
 ケゼロウスキーは終盤にもう一度アタックをかけたものの
距離は足りず、そのままロガーノが逃げ切りました。

 結局コーションはステージ間に振られた2回のみ、
これはラスベガスでは1998年と並ぶ最少で、
シリーズ全体でも2015年秋のフェニックス以来の少なさ。
ただ、これは雨で短縮されてデイル アーンハート ジュニアが
勝ったあのレースで、フルに走ってのコーション2回は
2012年のソノマまで遡ります。でもこれはロード コース。
オーバルで、なおかつフルで走って、となると同じ年の
テキサスまで遡ります。
 ステージ制レースとしては初の『ノーコーション』でした。
ちなみにこのレースで勝ったのはグレッグ ビッフル、
イベントのスポンサーはサムスン モバイルでした。
ほんの7年前なのにもはや時代を感じてしまう^^;


 2戦を終えた新パッケージ、リスタート直後は全開でも
グリップに余裕があるので、極端な話どんなラインでも
走れてしまうためアグレッシブな展開になります。
 ハービックの車載のエンジン音から判断するに、
ターンはタイヤが新しくて前に誰もいなければほぼ全開で、
タイヤが減ってきても完全にリフトすることなくスロットルを
残したまま旋回している雰囲気です。前方に車がいて
乱気流があると初めて戻す感じでした。

 確かに空気のでっかいトンネルが開いているので、
後ろに入ると追いつくので接近もできます。が、タイヤが
落ちてくると結局ターンで滑ってしまって『近寄れない車』に
なってしまうため、スティント中盤以降は争いがむしろ
減ってしまう印象が強いです。

 そして、単独ならある程度ダウンフォースがあって、
ドライバーの技術の見せ場であるブレーキング動作が従来よりも
減ってしまっているので、ラップタイムの格差が減少して
周回遅れはやや減った感じがありますが、トラブルやミスも
あまり起こらなくなったので、結局コーションの減少に
繋がっているのではないかと思います。
 次戦は1マイルのフェニックス、小さいトラック用パッケージの
お披露目ということになります。
 LJTさんからコメントいただきましたが、予選で
アタックのタイミングを巡ってダニエル スアレスと
マイケル マクダウルが殴り合いになったようですが、
レースはどうなりますでしょうか。