入社以来最大の忙しさとなった12月をようやく終えて
カムリができましたw
休みに入りました^^;
CATVを解約して他のサービスに移ろうかな、という初期段階の
調べ物なんかも重なってGT SPORTをロクに走りもしないで、
なぜかデカールとリバリーを作ることだけは気合が入ってしまい、

さて、そんなわけで久々にNASCARの話題です。
2019年に向けて、既に多くのチームが来季の体制の発表を
行っています。
チームごとにここまでの状況を見ていこうと思います。
〇●=新規参戦
△▲=移籍/体制変更あり
StarCom Racing Chevrolet
00 Landon Cassil
99 ???
スターコムはRCRの27号車のチャーターを購入し、
チャーターチームとして2019シリーズに参戦します。
ドライバーは昨年29戦に出たカッシルが継続します。
スポット参戦の99号車も登場するものと予想されています。
Chip Gannasi Racing Chevrolet
1 △ Kurt Busch
42 Kyle Larson
チップガナッシはジェイミー マクマーリーが離脱し、
SHRを離れたカート ブッシュが加入。
マクマーリーは開幕戦のデイトナ500にだけ参戦し引退が濃厚と
言われています。
Germain Racing Chevrolet
13 Ty Dillon
ここはドライバー、クルー チーフ、GEICOのカエルちゃんと
変更ありません。私が好きなカラーリングであるTwisted Teaも
数戦でスポンサーとなる模様です。
Hendrick Motorsports Chevrolet
9 Chase Elliott
24 William Byron
48 Jimmie Johnson
88 Alex Bowman
ヘンドリックはクルー チーフに体制変更があるもののドライバーは
昨年と変更有りません。
JTG Doughty Racing Chevrolet
37 Chris Buescher
47 〇 Ryan Preece
JTGDは長期契約を結んでいたはずのA J アルメンディンガーに
見切りをつけ、Xfinityで通算2勝・28歳のライアン プリースが
加入しました。
プリースはここ2年、NXSでJGRからスポット参戦していました。
Premuim Motorsports Chevrolet
15 Ross Chastain
7/55 ???
プレミアムはチャステインが2019年も継続。
スポット参戦の7号車と55号車もたぶん出てくるでしょう。
Richard Childress Racing Chevrolet
3 Auston Dillon
8 〇 Daniel Hemric
31 Tyler Reddick?
RCRはベテランのニューマンが離れ、NXSで過去2年連続で
プレイオフでファイナル4まで勝ち進んでいるダニエル ヘムリックが
初のフル参戦。31から8にリナンバーを行い、3と8という
いかにもマーケティングを意識した2台での参戦です。
スポットで、2018年のNXSチャンピオン・タイラー レディックが
31号車に乗るのではないか?という噂もあります。
Richard Petty Motorsports Chevrolet
43 Darrell Wallace Jr.
こちらリチャード ペティーは2年目になるバッバこと
ダレル ウォーレス ジュニア。
ウォーレスと言えばNBCのオープニングでドラムを叩いている姿が
カッコよくてお気に入りです。なかなかいいドライバーだと思います。
●Spire Motorsports Chevrolet
77 ???
このオフ謎の存在となるのがこのチーム。
Spire Sports+Entertainment という、ドライバーの
マネージメントなどを行っている会社が、撤退した
ファニチャーロウのチャーターを取得しフル参戦すると
12月になって発表。取得額は非公表ですが$600万とも噂されています。
社長にはタイ ノリスという人が就任。彼はSS+Eの社長ですが、
かつてデイル アーンハート Incに関わり、後に
マイケル ウォルトリップ レーシングへ。
順位不正事件をきっかけにMWRが消滅した後SS+Eへ
転職して社長を務めていました。
FRRはMWRの撤退で空いたトヨタの供給を埋める形で
シボレー→トヨタとなってチャンピオンへ、そのドライバーは
かつてMWRで順位不正の当事者だったトゥルーエックス。
なんとも言えない感じです。
また、数年前にチップガナッシの若手・ブレナン プールが
契約でわけの分からんことになっている、という話題を
書いたことがありましたが、この件は本当にワケが分からんかった
らしく、プール側とCGR/SS+E側での裁判沙汰となっています^^;
そして、もう12月なのにドライバーは誰なのか、などは
未だに明らかになっていません。
本当に大丈夫なんでしょうかこのチーム。
Team Penske Ford
2 Brad Keselowski
12 Ryan Blaney
22 Joey Logano
ペンスキーは特に何も変える必要がないですね。
ロガーノ2連覇なるか!
Stewart-Haas Racing Ford
4 Kevin Harvick
10 Aric Almirola
14 Clint Bowyer
41 ???
SHRはカートが抜けた41だけが謎。JGRを追われたスアレスでは?
という噂ですが、残っている唯一の大きなシートなので
注目の的です。
Front Row Motorsports Ford
34 Michael McDowell
36 〇 Matt Tifft
38 David Ragan
FRRはなんと3台体制へ。8月にBKレーシングの資産を買収し、
昨年はそのままBKレーシングのエントリーで参戦していましたが、
2019年にチームの3台目、36号車へ移行。
その3台目にはNXSで今季6位、昨季7位の22歳・マット ティフトを起用します。
Roush Fenway Racing Ford
6 △ Ryan Newman
17 Rickey Stenhouse Jr.
RFRは昨年マット ケンゼスがいきなり帰って来た時点で分かっては
いましたが、トレバー ベインを放出。ベテランのニューマンが
加入しました。
ステンハウスにとってはニューマンとの比較というのは
キャリアにおける大事な意味を持ちそうです。
Wood Brothers Racing Ford
21 Paul Menard
ウッドブラザーズは体制変わらず。シーズン19位と大健闘の
メナードが今年も完走とお金を持ち込んでくれます。
GoFas Racing Ford
32 △ Corey Lajoie
GoFasはディベネデトーが離れ、昨年は72号車に乗っていた
ラジョーイが加入。チームによれば、まだあと10戦ほどのスポンサーが
欲しい、とのことですが、昨年と比べれば状況は良いそうです。
Joe Gibbs Racing Toyota
11 Denny Hamlin
18 Kyle Busch
19 △ Martin Truex Jr.
20 Erik Jones
FRR解散でトゥルーエックスがスアレスを押し出して加入。
カスタマーでありながらJGRを凌ぐ速さを見せてきたFRRの
勘所がJGRに持ち込まれて強化されるのか、あるいは
カイルと『両雄並び立たず』となるのか、といったあたりも注目です。
▲Leavine Family Racing Toyota
95 △ Matt DiBenedetto
LFRは噂されていた通り車両をトヨタに変更。
2年+オプションの契約だそうで、ハムリンのクルーチーフが
交代したことで、職を離れたマイク ウィーラーも獲得。
なんとなくトヨタのイメージがあるディベネデトーが
移籍してきました。
元々、勝つために有力チームのノウハウを持つベテランを、
とケイシー ケインを獲得したのに、方向性が定まってない感も
ありますが、トヨタは台数が少なくてそこそこ手厚い支援を
得られるかもしれません。
●Obaika Racing Toyota
97 〇 Tanner Berryhill
以前全く別の話題で少し名前を出したことがあるオバイカ レーシング。
アフリカ人実業家のビクター オバイカが2015年に設立したばかりの
チームですが、破産したBKレーシングの資産を$30万で買い取って、
2018年の終盤3戦に出場。そしてチャーターこそないものの2019年に
フル参戦すると発表しました。
ドライバーは昨年2戦に出場した25歳のベリヒル。
主だった実績は無いドライバーなんですが、どういった活躍を
するんでしょうか。
ここ数年、トニー スチュワート、カール エドワーズ、ジェフ ゴードン、
デイル アーンハート ジュニアなどが相次ぎ引退。
グレッグ ビッフルなど名の通ったベテランもシートを失い、
大局的に見ればテレビ視聴率や観客動員数の現象に歯止めが効かず、
オーナー一家でNASARのチェアマンだったブライアン フランスが
薬物を使用しての交通違反で逮捕され、経営権の譲渡が話題に上るなど
難しい時代にあるNASCAR。
少し前には、ラウシュフェンウェイの共同オーナーで
MLB・ボストン レッドソックスのオーナーとしても知られる
(ていうかこっちが有名)実業家のジョン ヘンリーがNASCARの
株式の取得に興味を示している、という情報も出ました。
2017年のチャンピオンとなったファニチャー ロウが、
そのわずか数か月後には資金難で2018年限りでチームを畳む
決断を迫られる、という出来事は、この競技の苦境を現す
象徴的な出来事と言えると思います。
ですが、新しいドライバーの参戦や、数が絞られている中で
参戦を継続するチームの体制の強化は競技レベルの向上に
繋がる面もあるため、悲観一辺倒でもないと思います。
また来季はやたらと異なる車両規則になるので
どういうレースになるのかイチから考え直しになりますが、
最悪なのはコロコロと目先のやり方だけ替えてなんとかしようと
迷走して、本質的な問題を見失うことでしょう。
正直、高いレベルのドライバーとチームはそろっており、
いらんことをしないのが一番良いと思うのですが、
経営問題・改革の必要性、という局面に遭遇すると、現状の
魅力を伝え磨く、ということを得てして経営者はしなくなりがちです。
NASCARに関しては『それでもまだ人気・ビジネス面で
アメリカNo.1というのは揺るがない』というのが精神的支柱と
なっていますが、フランス一族が引き続き経営するにしろ、
交替するにしろ、そのあたりの勘所を抑えておかないと、今の
『腐っても鯛』状態は、本当に『腐ってもはや何か変わらないもの』
になることだってじゅうぶんあり得ます。
デイトナ500まで気づけばもう2か月とちょっとです。