Monster Energy NASCAR Cup Series
AAA Texas 500
Texas Motor Speedway 1.5miles×334Laps(85/85/164)=501miles
                 (オーバータイムにより337周に延長)
winner:Kevin Harvick(Stewart-Haas Racing/Mobil1 Ford Fusion)

 色々書きたいのに忙しくて2ラップ ダウンになってしまいました^^;
今年最後の500マイル戦・テキサス。
レースは”ビッグ3”の一角、ケビン ハービックが強さを見せて
ステージ1~レースをスイープして今季8勝目を挙げました。

 路面改修後、ターン1~2と3~4のバンクが非対象になり、特に
リスタートの難易度が高いテキサス。
1~2のボトム スピードは3~4より15mphほども遅くなります。
しかも、夜の雨により路面はグリーンな状態、30周目に
コンペティション コーションが設定されています。

 ライアン ブレイニーのPPで始まったレースは、そのターン1~2で
いきなり2位のクリント ボイヤーが滑ってデニー ハムリンと接触、
結局両者ともタイヤを傷めて早々にピットに向かうことになります。

 コンペティションまでブレイニーがリードしたレースですが、
ピットで彼は4タイヤ交換、一方ハービックを含む数台が2タイヤで
前からリスタート。カイル ブッシュはスピード違反(´・ω・`)
 そのままハービックがステージ1をぶっちぎりました。

 ステージ2もハービックを先頭に始まりますが、
97周目に思いっきり滑ったジミー ジョンソンに、チームメイトの
ウィリアム バイロンが避けれず突っ込んでコーション。
 その後はアンダー グリーンでレースが続き、残り45周あたりから
多くが動き始めます。
 先週ジョーイ ロガーノに当てられてホームステッドへのチケットを
手にし損ねたマーティン トゥルーエックス ジュニアはピット後に
バイブレーションを訴え始めます。カイルもルース ウィールと
やはりクルーにも緊張があるのかトラブル情報が散見。
しかしハービックは完璧で、このステージも制しました。
 最初のアクシデントでピットのサイクルがズレているボイヤーは
ステージ残り4周で給油だけを行ったものの、油断したのか給油マンが
速く地面に下りすぎてオーバー ザ ウォール トゥー スーン。
ピット クローズ後のステージ最後にペナルティーを消化しましたが
あれはいいのか?w


 ファイナル ステージ、ステージ2のピットを引っ張った
ロガーノと、ブラッド ケゼロウスキー、カート ブッシュが
2タイヤ交換で前からリスタート。
リスタートはイン側選択が基本、という中でロガーノはあえて
外からリスタートしますがケゼロウスキーに抜かれてしまいます。
 これを4タイヤ組のブレイニーが追いますが、グリル テープを
貼りすぎているようで水温上昇の情報。
 
 225周目、ダニエル スアレスのクラッシュでアクシデントとしては
本日2度目のコーションとなります。

 ピットでロガーノはまた順位奪還、ここに好リスタートの
ハービックが続きますが、ハービックにルースウィールの疑いという情報。
そしてトゥルーエックスにもまたルースウィール情報です。
結局トゥルーエックスは症状悪化で15周ほどしてピットに向かい、
時間を失った上に、誰もいないからつい他人のボックスを踏みすぎて
ペナルティーのオマケつき( ゚Д゚)
ケゼロウスキーも同じくルースウィールでピット、文字通り
締まりのないレースです。
 一方、ハービックはロガーノを追いかけCM中の253周目にリード。
こちらのルースウィールは以後特に何も言ってこないようです。

 アンダーグリーンのピットを終えてもハービックは独走。
ブレイニーが4秒ほどの差で追いかけます。
 トゥルーエックスはラップ ダウンになってしまい、なんとか
今コーション出て!という感じでしたが、なんとデービッド スターの
スピンにより本当にコーション発生、トゥルーエックスは
フリー パスを手にします。やったね!

 残り32周、ハービックとブレイニーの1列目でリスタート、
ブレイニーは外からうまくリードを奪いましたが、
バックストレッチ以降でハービック逆転。
 わずか4周のランでまたアクシデント発生によりコーションとなり、
残り24周でのリスタートとなると、今度はブレイニーが上手く走って
抜き返されること無くリードを奪います。

 しかしロング ランではハービックが一枚上手、ブレイニーは
目一杯攻めている印象で、残り17周、ターン2で少しスライドして
インが開いた隙を見逃さずハービックが再びリーダーに。
これでレースはおしまいかと思われました。

 しかしホワイト フラッグ目前の331周目にジョーイ ゲイズが
スピンしてレースはオーバータイムに。

 オーバータイムのリスタート、ここまで2回連続で外から
ブレイニーにまくられているハービックは外を選択。
 2列目のカイル ラーソンがブレイニーをドカーン!と押して
一気に加速しましたが
 ちょっと押されすぎてターン進入が慎重になったのと、
あまりに一気に前に出てハービックにサイド ドラフトを
使われてしまった面もあり、ブレイニー仕掛けられず。
ハービックが今度こそ逃げ切って勝利を手にしました。

 これでハービックがホームステッド行きの2枚目のチケットを
手にし、たはずでしたが、レース後に思わぬドラマが。

 ハービックの車両に対し、なんとスポイラーに関する規定違反で
ペナルティーが与えられました。
レベル1という最も重い違反に該当し、

・クルー チーフのロドニー チルダースに対し$75000の罰金と2戦出場停止
・カー チーフのロバート スミスに2戦出場停止
・チームにドライバー/オーナー ポイント40点はく奪
・プレイオフ進出要件とタイブレイク要件からこの勝利を除外

という裁定が下りました。これにより、ハービックは
ホームステッドへの自動進出はできず、しかも40点減点で
獲得ポイントはステージ2勝による20点のみ。
スタンディングスではカート ブッシュに対してわずか3点差の4位という
急にシビアな点数争いの真っただ中に放り出されることになりました。

 また、2位のブレイニーがフロント パネル、4位のエリック ジョーンズも
車体に関して規則違反とされてそれぞれL1ペナルティーで
ペナルティーを受けています。

 空力トラックで上位にいた人が見事に車検で『刺された』わけですが、
コンテンダーのハービックとしては、チルダースがいなくなってしまった、
ということが与える影響はレース中の際どい判断の局面で
出てくる可能性がありそうです。
 また、ハービックはシーズン序盤にリアのウインドウの違反で
しょっぴかれており、最終戦も1.5マイルの空力が必要なトラックで
あることも考えると、車体のセットの面で攻めたことはしづらく
なっていると考えられますから、このあたりの僅かな差が
影響してくるかもしれません。
 とりあえず彼は得意のフェニックスでちゃんと結果を出して
ファイナルに残る必要があるわけですが、SHRとすると、争う相手が
カート ブッシュなので、本当に僅差の展開になったら
頭を抱えそうです。