Monster Energy NASCAR Cup Series
Hollywood Casino 400
Kansas Speedway 1.5miles×267Laps(80/80/107)=400.5miles
winner:Chase Elliott(Hendrick Motorsports/
               Mountain Dew Chevrolet Camaro)

 MENCSプレイオフ、Round of 12の最終戦カンザス。
マーティン トゥルーエックス ジュニアが意外と当落線上に
近くなったこともあって、点数と勝利、双方で見逃せない
エリミネイション レースとなりましたが、実にスピーディーな
展開の末、なんとまたもやチェイス エリオットが勝利を挙げました。

 PPはジョーイ ロガーノ、2位ケビン ハービックでレース開始。
勝つしかないカイル ラーソンはバックアップ車両になったため後方スタート。
 ここでは外ラインが速いものの、ミスれば壁とお友達、
『リスク&リワード』と放送席でも大外ラインの使い方を鍵にします。
そんな中、トラックでは風向きが前日までとほぼ真逆となっており、
ドライバーは前日までと異なる挙動になるであろう車を適切なラインに
留めて走らなければなりません。

 序盤はロガーノ、ライアン ブレイニー、ハービック、
エリック アルミローラ、ブラッド ケゼロウスキーのトップ5で安定。
全員フォードですね^^;
 今季、1.5マイルではハービック トゥルーエックス、カイル ブッシュが
圧倒的に強く『ビッグ3』という言葉が生まれましたが、過去5戦の
カンザスはこの3人しか勝っていません。
 このうちのトゥルーエックスは今日もあまり元気がなく、
38周目に先にピットに入って打開を図り、ここからピット サイクルが開始。
 一通りピットが終わった後の57周目、ウイリアム バイロンの
エンジンが壊れたか盛大に煙とオイルをまき散らしてコーション。
ここでブレイニーが2タイヤ交換で真っ先にピットを出ます。

 リッキー ステンハウス ジュニアがなぜかステイ アウトして
リスタートでダダ滑り。ブレイニーがあっさり前に出てしまい
スタート審議になりましたが問題なし。
ケゼロウスキーはせっかく2タイヤで2列目リスタートだったのに、
ステンハウスに行く手を阻まれてしまい、4タイヤ組に呑まれて
トップ10圏外へと消えていってしまいます。
 ステージ残り8周、ロガーノがブレイニーを抜きそのまま
ステージ1を制しました。


 ステージ2、ロガーノ、ハービック、カイル、ブレイニーの
トップ4でリスタートしますが、外ラインでのリスタートが
圧倒的に有利なようで、4位=2列目外のブレイニーがあっさり2位へ。
 ハービックはその後ブレイニーを抜いてロガーノにも迫りますが、
そのまま落ちていくかと思われたブレイニーがスティント後半に巻き返し
なんとハービックから2位を奪い返します。
これは意外な展開でした。

 その後、またトゥルーエックスを皮切りにピットサイクル、
ここでハービックピット内でロガーノを、アンダーカットで
ブレイニーを抜いて実質リーダーとなります。
 ここまでトップ10圏内、非コンテンダーでは最速だった
ポール メナードはピットないでトレバー ベインと接触して
フェンダーを中破し争いから脱落。
 そしてアルミローラとカート ブッシュがいずれも
アンコントロール タイヤのペナルティーを食らってしまい、
カートは周回遅れになってしまいます。

 ケゼロウスキーは順位を失って流れを手放したため、引っ張って
コーション待ちの作戦で打開を図りますがコーションは出ず。
 そのままハービックがステージ2を制しました。


 ファイナル ステージ。さっきリスタートで外ラインのおいしさを
理解したブレイニーはピット出口でわざと順位を下げて2列目外をゲット。
危ないからどうにかしようぜこれ。。。
 一方ロガーノは作業に時間を要してしまい7位リスタートと
なってしまいます。

 ハービックが先頭リスタートでレースをリード、一方
ペナルティーで周回遅れの先頭で、このままでは脱落する状況。
彼と近い点差で争うのはブレイニーで、点差は3点です。
 カートはラップ バックしない限りこれ以上順位を上げることは
ほぼ不可能、一方ブレイニーも2位なので、上げれば文句なしな一方、
下げる順位は山ほどあるので、なんとかこの順位で走らないといけません。

 189周目、かなりペースが速いチェイス エリオットがブレイニーを
抜いて2位に浮上、さらにブレイニーにはラーソンとカイルが迫ります。
 この2台に抜かれるとかなり厳しくなるブレイニーは攻めますが、
それが災いして壁にこすり、さらに2台に追われてバトルする中でも
もう一度こすってしまい5位まで後退。現時点で脱落圏に後退。
 残り54周あたりからピットサイクルとなりますが、ここでハービック
ついうっかり速度違反。
 これでチェイスが実質リーダーに浮上します。ケゼロウスキーは
また引っ張ってコーションを待ちますがすぐ諦め。
 終盤にはカイルが少しずつチェイスに迫り、さらに
それ以上のペースでラーソンが追い上げたものの時間切れ、
あれだけ勝てなかったチェイスが、なんと今季3勝目、
プレイオフ期間だけで2勝目を挙げました。

 結果、ブレイニーはポイントで僅かに及ばず敗退、ケゼロウスキー、
ラーソン、アレックス ボウマンの4人が脱落しました。
次戦からのRound of 8の顔ぶれと初期ポイントは
イメージ 1
こうなりました。このラウンドで苦戦して冷や冷やしたであろう
トゥルーエックスですが、リセットされてしまえばまた上位から
始めることができますw
 そして、ホームステッドへ向かう4人を決める3レースの開催トラックは
マーティンズビル、テキサス、フェニックス。

 そういえばウルミコスさんの予言はどうなっていたでしょうか。

ドーバー:弟ブッシュ
タラデガ:ケセロ
カンザス:トゥルル

脱落:兄ブッシュ ラーソン アルミローラ ジョーンズ

このラウンドはやや外れてしまいました。
予想では生き残っているのは

トゥルル エリオット ケセロ ブレイニー
ハーヴィック ロガーノ 弟ブッシュ ボウヤー

完全にペンスキーの2番と12番が予定を狂わせたようです^^;

 さあ次戦はマーティンズビル、私の3大好きなトラックの1つです^^