Monster Energy NASCAR Cup Series
Bojangle's Southern 500
Darlington Raceway 1.366miles×367Laps(100/100/167)=501.3miles
winner:Brad Keselowski
プレイオフまであと2戦となりましたNASCARカップ シリーズ。
ダーリントン、インディアナポリス、と歴史あるトラックで締める
今年の日程になっています。
このレースは久々に『ビッグ3』があまり目立たない展開。
そしてブラッド ケゼロウスキーが今季初勝利を挙げました。
デニー ハムリンとカイル ラーソンの1列目で始まったレース、
最初の11周をハムリンがリードした後はラーソンがリーダーとなり、
圧倒的な速さで快走。
ラーソンはピットを挟んでも全くの無風でしたが、最後の最後、
なんとか周回遅れを阻止したいオースティン ディロンが粘りまくった末
2台が軽く接触。ラーソンは全くいらんダメージを受けましたが
大事には至らず今季初のステージ勝利。
2位にはエリック ジョーンズ、かなりロング ランで強い印象ですが、
これから夜に向かって行くので今速いと大丈夫か?という気もします。
ところがそのジョーンズはコンディション以前にこの後のピットで
クルーがアンコントロール タイヤをやらかしてしまい後方へ(+_+)
128周目、周回遅れのジョーイ ゲイズがカイル ブッシュに押されて
クラッシュしこのレース初のアクシデント。
ここでマーティン トゥルーエックス ジュニアが先にピットを出て
リスタートからリード。ラーソンは蹴り出しで失敗して後退します。
ここからトゥルーエックスとケビン ハービックがしばし、
インから抜こうとするがインのバンクが極端に低くて抜けない、
ダーリントンらしいバトルを展開しますが、その間にラーソンが
追いついてきて2台ともあっさりとパス。明らかに車の出来が違います。
ステージ残り約70周でのリスタートは燃料的には走り切れますが、
タイヤの消耗が大きいため多くは間に1ピットを選択。
しかしラーソンはタイヤの落ちも小さいしステージポイントも欲しいので
入らずに最後まで行く作戦を採用します。
ラーソンはこれでステージ2も制しますが、2位だったハービックは
タイヤがもたず最後の7周ほどで崖が来て順位が転げ落ちました。
トゥルーエックスはアンコントロールタイヤで順位を落とした上に、
最後の最後、フリー パスを得られると思ったらディロンが
グリーン チェッカー直前でミスってラーソンに抜かれてしまい
周回遅れになる想定外の事態発生。今日はビッグ3受難の日のようです。
ファイナル ステージ。約160周のレースは2ストップか3ストップか、
というところで作戦が分かれました。
2ストップはラーソン、ジョーンズ、チェイス エリオット、カイル等、
3ストップはロガーノ、ハービック、カート ブッシュなどが採用。
3ストップだと40周ごとのピットと慌ただしく、トゥルーエックスは
ルース ウィール、クリント ボイヤーは作業中にジャッキが落ちるなど
長いレースでミスも散発。
また、ここは形状的にピット入り口が見づらい&路面が滑るために
入り口のコミットメント ラインをきちんと通れない事案も多く、
ジミー ジョンソン、ジェイミー マクマーリー、マット ケンゼスら
ベテランが罠に。バッバ ウォーレスもやらかしかけたので入るのをやめましたw
そしてこのピットと作戦という要素がまさに絡んだのが312周目でした。
入ろうとした2ピット組のライアン ニューマンに、さっき2回目を
終えたばかりのボイヤーが激しく衝突。
このタイミング、ちょうど2ストップ組が2回目の作業を終え始め、
リーダーのラーソンがそれを見て入ろうとした瞬間でした。
おかげでリードラップ車がほとんどいない状態となりどうやら3台しか
いなかった模様。
3ストップ組では唯一ロガーノだけが既にコース上でラップバック。
ロガーノはここで当然またピットに入り、
ラーソン、ケゼロウスキー、ロガーノの3台が同じ条件。
カートがフリーパスを得たようですが、あまりに混とんとしているせいか
リスタート オーダーに周回遅れが混在してしまい
並びがぐちゃくちゃになっています^^;
リスタート後もラーソンが速いですが7周後の329周目にデブリーで
またコーション。タイヤが厳しいので上位はピットへ。
334周目、まだやや妙なオーダーでリスタート、3位のケゼロウスキーは
前にいるラーソンをバンプしつつ、2位のロガーノを抜きます。
チームメイトを見事に裏切りましたw
344周目、ジェフリー アーンハートがスピンしてまたコーション。
当然みんなまたピットとなり、ここでなんと3台が横並びとなる
接戦でケゼロウスキーが先頭でピットを出ていきます。
リスタートを決めたケゼロウスキーに対し、ラーソンは
仕掛けるどころかロガーノに追われ「すごいルース」とここまでの
速さを見せられず3位へ後退。
これでリードを築いたケゼロウスキーがそのまま逃げ切りました。
チーム ペンスキーはこの伝統あるダーリントンでなんと1975年の
ボビー アリソン以来の優勝とのこと。
通算25勝目で前日のXfinityとこの週末をスイープしました。
284周をリードしながら終盤のコーション連発に泣いたラーソン。
レース後にナットの違反でペナルティーを受けており、ひょっとしたら
車がルースになった要因にはこれが関係していたかもしれません。
ポイントではカイルがハービックを39点リードしており、
レギュラー シーズンのチャンピオンに王手です。
プレイオフ スポットは16位のアレックス ボウマンと17位の
リッキー ステンハウス ジュニアの間に68点の大差があるため、
インディアナポリスの注目点は圏外の人が勝って一発逆転を
果たすかどうかの一点に絞られそうです。
消化試合かな~w