Monster Energy NASCAR Cup Series
パネルを引っぺがしただけでレースに戻ることになりました。
案の定ブシャーっとなってしまいました。これでタイヤを傷めた
Bass Pro Shops / NRA Night Race
Bristol Motor Speedway 0.533miles×500Laps(125/125/250)=266.5miles
winner:Kurt Busch(Stewart-Haas Racing/
Monster Energy / Haas Automation Ford Fusion)
ブリストルだー!マイケル バッファーだー!!
さあブリストルのナイト レースです。今回もまあ色々と起こりましたが、
最後にこの闘技場で生き残ったのはなんとカート ブッシュでした。
兄ブッシュ、昨年のデイトナ500以来でブリストルでは通算6勝目。
トラック別では自身最多勝を挙げる得意なトラックでプレイオフ進出を
確定させました。
レースは雨により60周目にコンペティション コーションが設定されていますが、
2周目にいきなり事故発生、カイル ブッシュとライアン ブレイニーが
絡んでカイルがスピン、後続が突っ込んでカイルのリアがボロボロに。

レースはその後ブレイニーがリードすることとなりコンペティションへ。
ここでリッキー ステンハウス ジュニアが先頭でピットを出ましたが、
速度違反で逮捕(´・ω・`)
ブレイニー、ケビン ハービック、クリント ボイヤーのトップ3は
それぞれラインに違いがあり、ブレイニーは完全な外ライン、
ハービックはやや真ん中から坂をせり上がるようにアプローチする
ブリストルの典型的なライン、そしてボイヤーはインベタ。
同じ車を使っていながら走り方は様々で同じタイムで走るというのは
他のレースではあまり無いことなのでこのあたりもオーバルの面白さ、
特にブリストルは顕著です。
最後はブレイニーが0.003秒差でハービックを下してステージ1を制しました。
ステージ2はピットで前に出たハービックがリーダーになりますが、
タイヤにトラブルがあったようでまさかの緊急ピット。
一度のコーションを挟む中、ブレイニーは路面温度が下がると次第に
セットが合わなくなり始めたようで存在感が薄くなっていきます。
一方チェイス エリオットがここから上げてきてステージ勝利は
ジョーイ ロガーノとエリオットの争い。ここも接戦になりましたが
ロガーノがステージ2を制しました。
そしてもう1つ激しかったのがフリー パスを巡るカイルとハービックの争い。
激戦をカイルがものにしてファイナル ステージをリード ラップで
迎えることになりました。
ファイナルステージもチェイスがロガーノを追い、296周目には
軽くバンプしながら前へ。
エリック アルミローラは急に白煙を上げ始め、どう見てもオイルを
撒いてそうなのに無視して走り続けていたら、当たり前ですが黒旗を
出されました。コーション出るまで粘るのやめてくれw
この後リード ソレンソンのクラッシュで352周目に
コーションとなり、燃料ウインドウに入っているのでピットへ。
ここでボイヤーが先頭でピットを出てレースを引っ張ります。
ブレイニーはルース ナットで再ピットしたためリアからリスタート(T T)
ボイヤー、マーティン トゥルーエックス ジュニア、エリオットの
並びで上位は落ち着き、暫しボイヤー vs トゥルーエックスの
元チームメイト対決が白熱。
しかしそれ以上に火が点いていた人が1名。リアパネルがない弟ブッシュでした。
405周目、とうとう4位まで浮上、415周目に3位となり、2位の
トゥルーエックスも捕まえ、ようとしたところ
絡んでしまいました。トゥルーエックス、怒りで車を蹴飛ばして
立ちさ、ろうとして忘れ物に気づいて取りに戻ったのが
ちょっと恥ずかしかったですね(´・ω・`)
やらかしたカイルは一応2位でリスタートできる、はずがこちらも
そうはいかないようで、燃料が7ガロンも足りないという情報。
リアがズタボロに壊れてしまっているため、給油缶を差し込むと
車体が歪んでしまってきちんと刺さらずに燃料が入らなかったようです。
カイルさんやむなく再ピット。まあぶっ壊れてるんだから走れるだけ
ましだと思わないと。。。
472周目には車がおかしかった様子のブラッド ケゼロウスキーが
単独スピンでコーション。
ここで多くはピットに入りますが、ボイヤー、兄ブッシュ、
ジミー ジョンソン、クリス ブッシャーがステイ アウト。
リスタートは外ラインが圧倒的に有利な流れで来ていましたが、
ここでボイヤーはうまく蹴り出せずカートがインから先行。
ボイヤーはカートが反則スタートだと感じたのかかなり不満そうです。
で、どう見ても車が速くないブッシャーが波乱要素だと思うわけですが、

カイルがスピンしてまたコーション。高いバンク角のせいで
亀の子のような状態になったことも相まって、お客さん大歓声ですw
残り13周でリスタート、ボイヤーがインからやり返す、かと
思ったらむしろリスタート大失敗(。∀°)
イン側の人は全員道連れとなり、カートを終えるのはカイル ラーソンだけ。
ラーソンはコーションでタイヤを替えた組なのでタイヤの履歴差で
追い上げなるか、というところでしたが、既にオイシイ部分は過ぎており、
たった13周でできることはありませんでした。
カートはこれで通算で30勝に到達。
チームは来季、カート以外の3人は残留という方針を示しており、
また来季も仕事探しが必要と思われる中での勝利は価値がありそうです。
そのカートの後任として声をかけられたりもしたらしい
ケイシー ケインですが、来季はフル参戦しないことをこの週末に表明。
ヘンドリックを追われ、リバイン ファミリー レーシングに
チーム躍進のための起爆剤としてエースの期待を受けて移籍しましたが、
やはり現状20位を走るので精一杯のチームではモチベーションを保つのは
難しく、長いシーズンをまたどこかで居場所を見つけて戦うことに
疲れてしまったのかもしれませんね。
と、こうやって後任が見つからず、カートがそこそこやれるとなると、
結局またFA→出戻りのパターンもありそうな気がします。
ヘンドリックは今回トップ10に3台と良い兆候が見えています。
特にチェイスがトラックを問わずコース上でリードを奪えるというのが
明るい材料だと思います。
ただ、マーケットで一番気になるのがトゥルーエックスで、
ファニチャ― ロウ レーシングは5-hour Energyが抜けたスポンサー資金を
埋めるのにかなり苦慮しているようで、トゥルーエックスは
チームに残るかどうか分からないとのこと。
現時点ではFRRは来季の予算を大幅に絞るよりほかない状況で、
トゥルーエックスが移籍市場に出るとなると色々と玉突きが起こりそうです。
レギュラー シーズンもあと僅かとなってきました。
次戦はダーリントン、そしてその次がレギュラー シーズン最終戦の
インディアナポリスです。