Monster Energy NASCAR Cup Series
Consumers Energy 400
Michigan International Speedway 2miles×200Laps=400miles
winner:Kevin Harvick(Stewart-Haas Racing/
                                            Busch Light / Mobil1 Ford Fusion)

 MENCS at ミシガン。最高速が220mphにも達する超高速
2マイルオーバルです。
Consumers Energyはミシガン州の住民約1000万人のうち約660万人に
電力・ガスを供給しているエネルギー関連企業です。
Energyって付くとどうしてもドリンクを思い浮かべますが
普通はこっちですよね。
なぜか海外放送のCM前のテロップが「FireKeepers Casino 400」で
誤って6月のレース名の表記になって間違えてます・・・

 先週はチェイス エリオットの初勝利に沸いたカップ シリーズですが、
今週はベテランのおじさんが再びレースを制圧。
ケビン ハービックが今季7勝目、さらなるプレイオフ ポイントの上積み、
レギュラー シーズンのチャンピオン獲得へも可能性を残しました。

 今週Xfinityはミド-オハイオでのロード コース戦となっており別行動。
ジャスティン オールガイアーが今季3勝目を挙げています。
なんとこのレースにイギリス人女性ドライバー、キャサリン レッグが
参加していたのに驚きました。

 さてカップ戦の方はデニー ハムリンとカイル ブッシュが1列目。
ジョーイ ロガーノはスタート前にいきなりピットに入って
左フロントのショックを変更。9位スタートを捨ててでもセッティングを
変更する賭けに出ました。

 夜に雨が降ったため25周でコンペティション コーションが設定されますが、
9周目にエリック ジョーンズがタイヤの問題でスピン、
16周目にはウイリアム バイロンが滑ってクラッシュしリア中破。
マーティン トゥルーエックス ジュニアも巻き添えで軽くダメージを
食らいます。
 この日のトゥルーエックスはいつもの安定感がなく、車が全く
合っていない感じでした。

 コンペティション後には2マイル大好きカイル ラーソンがルース ウィール、
エリオットも緊急ピットと落ち着きがないレースでしたが、
リスタートでリーダーになったハービックは無風でステージ1を制します。


 ステージ2、ジミー ジョンソンが2タイヤ交換で先頭からリスタート。
67周目、そのジョンソン、ハムリンとの争いからカイルが抜け出します。
 75周目にライアン ニューマンがスピンしてコーションとなると、
多くはトラック ポジション重視で給油のみ。
ジョンソン、トゥルーエックス、ダニエル スアレス、ジョーンズの
4人はピットに入らず作戦が分かれます。
彼らも普通に行けば給油は必要な距離が残っています。

 リスタート後84周目にはラインを外れたライアン ブレイニーに
当てられたジョーンズがスピンしてまたコーション。
ジョンソンはここでピットに入りますが、トゥルーエックスはなおも
ステイアウトを決め込み、この後暫くレースをリード。
 トゥルーエックスは燃費走行で走り切る賭けに出て、
109周目にハービックがこれを抜いてリーダーに復帰。
なんとか他人のスリップも借りて走り切りに行ったトゥルーエックスですが、
結局ステージ残り2周でガス欠。失速+ピット+すでにピット クローズで
ペナルティーという最悪の結果を招きました。
 同じ作戦だったスアレスは残り3周で無理だと割り切って給油していました。

 結局ステージ2もハービックが制し、カイル、ブレイニー、カート ブッシュと
トップ4がステージ1と同じ顔触れになりました。


 ファイナル ステージ。始まって7周の133周目にタイ ディロンがクラッシュ。
何が起きたのかと思いきや、すんごいデカいデブリーをちょうど車両の
真ん中で踏んづけていました。
 どうやら他の車が落としたバッテリーのようで、蹴飛ばすどころか
踏んだ瞬間車体が大きくゆがむほどの衝撃を受けており、
一瞬でオイル クーラーあたりが大破してしまったようです。
これでもちろんディロンはリタイア、コース清掃で10周の長い
コーション周回となりました。落下物危ないですね。

 144周目にようやくリスタート、170周あたりからがピット サイクルとなり、
タイミングを引っ張った組が2タイヤなど作戦で順位を奪いに行く展開。
 オースティン ディロンは意外と好調で、2タイヤ交換で一時
ハービックに先行する場面も。ニューマンはスピンしてしまいましたが
この週末はリチャード チルドレス レーシングもかなり調子が
良かったようで、ようやくシボレー勢も速さが出てきた感じです。

 ただハービックには全く関係がない話で、そのまま退屈なぐらい
独走してチェッカー。
 一方ディロンは最後の最後にタイヤがパンクしたようで、なんとか
爆発しないよう慎重に走り4位でチェッカー。
優勝したデイトナ500を除けば今季最上位・2度目のトップ5。
予選でトップ10内というのも第5戦フォンタナ以来でした。

 ハービックは7勝目で、これでここ20年間では2人目となる
開幕からの23戦での7勝を達成。レギュラーシーズンチャンピオン争いでは
カイルを62点差の2位となっています。
 
 ハービックの車はレース後NASCARの風洞にかけるためそのまま
徴収されるそうで、レース後「壊すなよ」の指示。
そんなわけで派手なパフォーマンスもない中、息子のキーラン君が
場を盛り上げてくれました。
キーラン君キャリア初のチェッカー フラッグですw
20年後、カップ ドライバーになったキーランを
「ケビン ハービックの息子」と紹介し、優勝したら
「実はキーランがカップシリーズでチェッカーを手にするのは
 今回が初めてではありません」とこの画面が紹介される、
そんな日が来るんでしょうか。

 ハービック陣営は、レギュラーシーズン残りのレースの課題に
ピットの改善を掲げ、命取りになりかねないピットでのミスを減らし
確実に順位を得ることを目標としているようです。
 このレースも1回失敗したっぽいので課題達成とは行っていない様子ですが、
ピットまで上手く行ったらハービックは手が付けられないですね。。。

 次戦は私の大好物・ブリストルです。