Monster Energy NASCAR Cup Series
Alabama 400
Talladega Superspeedway 2.66miles×188Laps(55/55/78)=501miles
winner:Brad Keselowski(Team Penske/Miller Lite/#Cheers2DaleJr Ford Fusion)

 This is Tallagdegaです。プレイオフの1つの関門・タラデガ。
レースは後半にとんでもない混沌に陥り、ブラッド ケゼロウスキーが勝利、
全く触れられていませんでしたがケゼロウスキーはこのレースがカップ戦
通算300戦目で、今季3勝目、通算24勝目、そしてタラデガでは5勝目となりました。
300戦目のレースで優勝したのは史上7人目で、チームメイトの
ジョーイ ロガーノも今年達成しています。

 PPはデイル アーンハート ジュニア。先週私が『忖度しないといけない』
とか書いたせいでしょうか^^;
 ただレース序盤はロガーノが前に出ます。やはりラウシュ-イェイツの
エンジンが速いようでフォード勢が力を見せると、14周を終えたところで
そのフォード勢が一斉にピットへ。
スーパースピードウェイでは、単独で走るととてつもなく遅いので、
ある程度の台数でまとめてピットに入り、みんなでコースに戻ることが大事です。
ですから、基本的に採用する作戦も同じにします。1人だけ4タイヤとかだと
確実に置き去りにされますからね。

 一方シボレーの集団は26周を終えてピットに向かいますが、
インに下り切れていなかったジェイミー マクマーリーが追突されて事故発生。



プレイオフ コンテンダーのマクマーリーには大きな痛手。
そして、ピット勢が入る前にコーションが出たため、作業した人は全員
クローズ中の作業とみなされてペナルティー。ジュニアも煽りを受けます。

 コーションが出て残る車も給油したため、最初に入ったフォード勢が先頭で
リスタート。ステージ残り5周というところでポール メナードが壁に当たって
ステージ1は残り1周で再開される思わぬ事態に見舞われますが、
ロガーノがコンテンダーのケゼロウスキーをうまく支援して、ケゼロウスキーが
ステージ1を制しました。


 ステージ2はピット サイクルの関係でオーダーがシャッフル。しかし
ピット作戦はまたステージ1と同じようになり、そしてまた同じような
トラブルが発生。今度はジミー ジョンソンが追突されてフェンダーを壊します。
しかしコーションにはならず。
 一時デニー ハムリンがレースをリードするもルース ホイールで緊急ピット。
しかしほぼ同時にデブリーでコーションが出て救われます。
 88周目にリスタートが切られ、フォードの集団から次第に抜け出たのは
ライアン ブレイニー。ケゼロウスキーとちょっとやり合って自滅が心配でしたが、
無事にこのステージを走り切り、ステージ2の勝者となりました。
ケゼロウスキーはかなり早い段階から無線に問題が出ていて、
タラデガでは結構致命的なので気になり始めます。


 ステージ3、しばらく経過するとこの日初めて長いシングル ファイルが
出来上がってレースが膠着します。
 スーパースピードウェイのレースというのはちょっと相場の短期売買に似た
ところがあり、勢いのある者には順張りで人が集まってきてそちらがさらに
伸びる傾向になります。しかし自分が前に出るためには人と違うことを
しないといけないので、違う銘柄に乗り換えるなり、自分から大きな発注を出して
相場を動かすなりしないといけなくなります。
シングルファイルで膠着する時というのは、値動きが狭くなって売り手と買い手が
互いに様子を見合っているような状態です。

 集団を引っ張るのはチェイス エリオット。今度こそ勝ちたいですが
勝つためにはサポートが必要で、でもそのサポートのチームメイトは
ジュニアになるので、ジュニアを差し置いて勝ってしまうのも・・・
勝っても勝てなくても悩みは尽きません。

 残り45周でまたフォード勢がピットへ。手の内が分かってきたせいか、
違う車も便乗しているようですw
ピットサイクルを終えるとフォードとトヨタの固まりによるダブル ファイルになり
見た目なかなか面白いことになりますが、152周目、軽ーいチェイン リアクションで
トレバー ベインのタイヤが破損してコーションとなります。

 156周目、残り33周でのリスタート、いよいよ友人関係も無くなってくる
レースの佳境、と思ったら後方でいきなり6台が絡む事故発生。
クリント ボイヤーも巻き込まれます。どうもボイヤーは後方の
危険な位置で走らされた作戦に納得がいかないようで、無線で暴言連発、
車を降りるとクルー チーフのマイク ブガレビッツと喧嘩しそうな勢いで、
どうもこのコンビは今年いっぱいで解散な気がしてきました。

 で、このコーションでケゼロウスキー陣営はついに、順位を失ってでも
無線を直すことを決断。一旦後方へ沈みますが、無事無線は直りました。

 160周目にリスタート、ロガーノがリードしますが、165周目にまたもや
後方で接触。23 ジョーイ ゲイズ、83 グレイ ゴールディング、55 D J ケニントンの
3人が絡みます。全部トヨタの小規模チーム。そして
ゴールディングは先週は55のプレミアム モータースポーツで出場していて
今週はまたBKレーシング。でもまた55にも乗るそうです。来季の
ドライバー契約に絡んだ動きでしょうか?
ちなみにケニントンも本来は、今年スーパースピードウェイにスポット参戦する
カナダのチーム・ゴーント ブラザーズ レーシングで出場するはずのドライバーです。

 171周目、引き続きロガーノが引っ張る展開、メナードはいきなり
失速してエイプロンに退避。4速が壊れた模様です。事故にならんでよかった。
 コース上ではダニエル スアレスが前に出てきますが、172周目、
またもや多重クラッシュ発生。

 マーティン トゥルーエックス ジュニアがケビン ハービックを押して
滑ったハービックを起点に大惨事に。16台が巻き込まれ、スーパースピードウェイ
3連勝という快挙を狙っていたリッキー ステンハウス ジュニアも破損。
ブッシュ兄弟は共に大破。ていうか弟が兄に突っ込んだ・・・
ジュニアさんは難を逃れましたが、コンテンダーも6人巻き添えです。

 これで赤旗となり、177周目にリスタート。なんだか台数が減ってきたな。
バックストレッチではサイド ドラフトを使い合っていたロガーノ&スアレスを
エリオットがまとめてごぼう抜き。場内の大歓声がテレビ中継ですら分かります。
 しかし翌周のバックストレッチでまた多重事故。
ブレイニー、ロガーノ、ベインが狭い場所にならんで、ロガーノが
耐えきれませんでした。

 ブレイニーは最初の接触だけならまだなんとかなりそうでしたが、
ブレンダン ゴーンが突っ込んできて、さらにケビン ハービックも当たって万事休す。
何で離れてたのにゴーンは避けれねえんだ、とブレイニーファンの私は
怒り心頭なわけですが、ゴーンは減速したらハービックに追突されて
全然止まれなかったようです。そもそもブレーキ容量が小さい上に
冷えていてバンクに入るので、踏んでも全然効かないんですよね。無念。

 再びの赤旗から残り8周でリスタート、スアレス、カイル ラーソン、エリオットが
リーダー争いをしますが、不慣れなスアレスが不用意にブロックしたせいで
またしても多重事故。この3人がまとめて消えます。もうどうなってるんだ。
そしてジュニアさんはこれも回避。これはもう残った人で忖度するしかない!

 これで三度赤旗となり、残り3周でリスタート。15台ぐらいしかいない上に、
そのうち数台は最初から遅いので実質10台ぐらいしかいません。
GT6のオンライン並だ。

 リスタート後、ライアン ニューマン-ハムリンと、ケゼロウスキー-ジュニアの
2つのタンデム ドラフト状態。ニューマン組が速く、バックストレッチで
ジュニアはケゼロウスキーを捨てて乗り換えようとしますが、
幾度の接触回避の際に負ったわずかな破損で車がタイトな様子。
ターンで一人だけ大回りしています。
 残り2周でハムリンはニューマンを抜いて前に出ようとしましたが、
ニューマンがサイドドラフトを使って阻止。孤立したハムリンは後退、
ケゼロウスキーがニューマンに付きます。
 ケゼロウスキーはターン3で外からサイドドラフト。しかし勢いが弱く
ニューマンにやり返され、ターン4を出て再度サイドドラフトをしかけます。
そしてすぐさま後ろから来たロガーノに前に進路を変更し、自身は
リーディング ドラフトを受けつつ、ロガーノとニューマンがサイドドラフトの
かけ合いで失速。これで逃げ切ったケゼロウスキー、やはりサイドドラフトの
使い方では現役No.1です。
無線を直していなければこんな動きはできなかったでしょうから、チームの
判断が実りました。

 ロガーノはサポートしたのか勝ちに行ったのか謎でしたが、タイトになって
しぶしぶ外に流れていたジュニアに過剰に反応して抑えに行ってしまったのが
失敗だったと思います。

 ハムリンは、水温が大丈夫ならもっとタンデムで逃げておくべきでした。
出るのが早すぎました。


 さて、次戦はエリミネーション レースとなるカンザス。
コンテンダーほぼ総崩れでスタンディングスがどうなったかというと

ソース Racing-Reference.info
1  Martin Truex, Jr.3120   
2  Brad Keselowski3101  -19  
3  Kyle Larson3096  -24  
4  Kevin Harvick3089  -31  
5  Denny Hamlin3088  -32  
6  Chase Elliott3087  -33  
7  Ryan Blaney3076  -44  
8  Jimmie Johnson3074  -46  
9  Kyle Busch3067  -53  
10  Matt Kenseth3066  -54  
11  Ricky Stenhouse, Jr.3052  -68  
12  Jamie McMurray3045  -75


 カイルがカット オフの下になってしまい、ジョンソン、ケンゼスと
競り合う形に。ブレイニーはステージ ポイントが効いてこの位置で
踏ん張ることには成功。何せ車はスクラップになったのにリザルトは18位です( ゚Д゚)
 さあ、誰が生き残るんでしょうか。F1アメリカGPの裏での開催ですが。
ブレイニー速さを見せてやれ!