Monster Energy NASCAR Cup Series
Tales of the Turtles 400
Chicagoland Speedway 1.5miles×267Laps(80/80/107)=400.5miles
winner:Martin Truex Jr.(Furniture Row Racing/
Furniture Row/Denver Mattress Toyota Camry)
いよいよカップ シリーズのプレイオフが始まりました。
初戦はシカゴランド、解説の桃田 健史が強調してますが、シカゴとは名ばかりの
シカゴ中心部から約70km離れたジョリエットという場所にあります。
地図上に半径を表示するサイトの検索によると、例えば栃木県小山市にある施設を
東京と呼んでいるような距離感になります。
東京駅基準で70kmだと都内と呼べる場所は奥多摩の埼玉との県境付近ぐらいですね^^;
そんなシカゴランドでのプレイオフ初戦を制したのは、レギュラー シーズンの
チャンピオン、マーティン トゥルーエックス ジュニアでした。
ここ2戦の悪い流れが続くかというある種の番狂わせの期待感は
あっという間に消え去りました。
勝ちすぎてつまらんからかコメント欄にトゥルーエックス消えろだの
残りのレース全部クラッシュしろだのJGRとトヨタはチートだのと暴言書いてる
やつがいますね。とりあえず表現が汚いやつは片っ端から違反報告してやりました。
何を問わず最低限の社会的規範が理解できない奴は投稿してはいけないし、
ネットをやめた方がいいです。
予選ではカイル ブッシュがPP獲得、デニー ハムリンが2位、
トゥルーエックス3位とカムリが上位を独占。
カイルがスタートから逃げて、トゥルーエックス、ケビン ハービックあたりが
強さを見せますが、コーションが出ずに淡々とした展開に。
ステージが半分ほど進んだところでジミー ジョンソンが右リア ホイールの
緩みを感じでひどくなってきたのでピットに入りますが、どのみち
ピットの時期なので、ここからピットに次々と車が入ってきます。
ところがこのピットで速度違反が多発、なんとトゥルーエックスも
しょっぴかれてしまいます。ピットからの情報だと50.06mphだかなんだか
細かい数字は忘れましたが0.1mph以下の微細な違反だった模様。
この後も似た違反が複数出ましたが、ひょっとして計算に使う距離と
実際のコイルの設置位置が微妙にズレてるのでは?と思いたくなる多発ぶりでした。
しかしトゥルーエックスは周回遅れは免れます。
カイルさんは絶好調で、ステージ終盤には13位走行の兄・カート ブッシュをも
捕まえてしまいます。。。が、抜きません。
2位のハービックとは4秒以上離れてるし、ひょっとして気を遣ってる?
これは桃田さんが時事ネタで『忖度』って言うんじゃないの?と見ていたら、
桃田「なんかー、忖度があるんですかねえ。兄への忖度ですかね~」
やっぱり言いましたwまたこの後のレースではきっと
「蓮舫さんじゃないけど2位じゃダメなんです、勝たないと~!」
って言うことでしょう。
忖度でカートはリード ラップを維持、カイルがステージ優勝、3位には
チェイス エリオット。トゥルーエックスは10位まで挽回していました。
ステージ間コーションのピット、ここでトゥルーエックスに2度目のトラブル、
右リアのナットが締まっておらず再ピットする羽目に。ただ、
リードラップ車が少ないのでダメージは最小限、時間がかかるついでに
左リアにバンプ ラバーを入れて大きめにアジャストした模様です。
ステージ2、リスタートでカイルを外からハービックがまくってリーダーに。
久々に切れ味のあるハービックを見た気がします。
パーカー クリガーマンのリポートだと、練習走行でのハービックの22周のランの
車載を見ると、一度たりとも同じラインを通っていなかった、とのこと。
フリー走行で限界を試すのはどのカテゴリーも同じですが、ラインを試す、
あるいはラインを臨機応変に変える、というのは、日欧のレースでは
雨の時にしかやることがまず無い、オーバルの特殊技能と言えると思います。
すると96周目、ハービックを追うはずのカイルが緊急ピット。
ルース ウィールの模様で順位を落とした上に、なんとこのピットで
オーバー ザ ウォール トゥー スーンの違反。リプレイを見たら、
作業に参加しない給油マンがウォールに座っていて、彼が
「どっこいしょ」とゆっくり立ち上ったその足が地面に着くのが早すぎた、
という極めて間抜けな違反でした。
これで相手がいなくなったかに思われたハービックでしたが、
車の完成度はそこまででもないようでロングでやや苦戦。今年はこの傾向が
直らないですね。本来なら逆のドライバーなんですが。
そこでエリオットがハービックに迫り、同時にピットに入るとピット内で順位逆転。
この後も快調に走ったエリオットがステージ2を制しました。
トゥルーエックスは3位まで帰ってきました。
168周目、ちょうど残り100周でステージ3スタート、しかしもはや
お約束の展開か、エリオットのリスタートが決まらずハービックがリード。
その直後、中団でジェイミー マクマーリーがライアン ニューマンと軽く
接触してスピン、このレース初めての普通のコーションが出ます。
続くリスタートでエリオットがやり返す、わけもなくハービックがリード、
しかし189周目、トゥルーエックスのロングランの速さは異常で、
ハービックは成す術なくリードを明け渡します。
バランスが悪いハービックはこの後エリオットにも抜かれます。
テロップで『プレイオフの鍵:良くない時にいかに結果を出すか』みたいな
ことが書かれてましたが、確かにこういうレースでいかに順位を維持するか、
悪いなりにごまかすかは大事で、自社製車両に替えたSHRが今年
苦しんでいるポイントの1つがそれな気がするので、非常に的を射た
指摘だと思います。
レースはこの後も淡々と進みますが、210周目にエリック ジョーンズがスピンして
4度目のコーション。ちょうど最後のピット ウインドウにギリギリ入っているので
ここで全車ピットへ。
216周目にリスタートすると、以後は全く波乱なし。
辺なタイミングのコーションなどもなく、ただトゥルーエックスがぶっちぎって
トップでチェッカーを受けました。
エリオットは2位に入りましたが、レース後の車検で引っかかり、
ドライバー/オーナー ポイント15点減点、クルー チーフのアラン ガスタフソンには
25000ドルの罰金と1戦出場停止、カー チーフのジョシュア カークも
1戦出場停止と発表されています。
今のところ脱落圏にいるのはカート ブッシュ、リッキー ステンハウス ジュニア、
ケイシー ケイン、ライアン ニューマンの4人。
ポイント上位勢は持ち点が多くて安泰なので、気を付けるのは9位の
マット ケンゼス以下でしょうか。
次戦はニューハンプシャーです。