Monster Energy NASCAR Cup Series
Coke Zero 400
Daytona International Speedway 2.5miles×160Laps(40/40/80)=400Miles
winner:Rickey Stenhouse Jr.(Roush Fenway Racing/
Fifth Third Bank Ford Fusion)
放送がNBCに変わって後半戦ムードのカップ戦。独立記念日前の夏のデイトナです。
NBCのコメンタリー陣は
実況 リック アレン
解説 ジェフ バートン(カップ通算21勝の元ドライバー)
スティーブ レターテ
(ジェフ ゴードン、デイル アーンハート ジュニアの元クルー チーフ)
ピット リポーター マーティー スナイダー
デイブ バーンズ
ケリー スターバス
パーカー クリガーマン
という基本陣容です。年明けにお伝えした通り、私の好きなマイク マサーローは
契約を更新してもらえず、昨年ケリーがいない時期(オリンピック?)に代役を
務めていたパーカーが後任に就いています。でもトラック シリーズには
スポットで出ている26歳の現役ドライバーです( ゚Д゚)
さて、レースの方は夏のデイトナのコーション最多記録を更新する荒れた展開で、
なんとまたリッキー ステンハウス ジュニアが勝ちました。
PPはジュニア。2位がチェイス エリオット。もうこれは上位を走ってさえいれば、
最後にはみんなそれなりに忖度してくれそうな始まりですw
レースは20周目にコンペティション コーションが予定されていましたが、
10周目にコール ウィットのエンジンが壊れ、ライアン シーグにもトラブル。
16周目にはD J ケニントンもトラブルからスピンしたようで、
このコーションにコンペティションコーションは併合。大した意味を持ちませんw
展開には大した影響はなく、ステージ1はブラッド ケゼロウスキーが制します。
ジュニアもしっかりと2位です。
このステージ間ではライアン ブレイニーがピット ボックスに入り損ねて通過。
別に他の車が邪魔なわけでもなかったので単なる自滅です。
ステージ終了前にピットに入ったエリック ジョーンズとデニー ハムリンを
先頭に始まったステージ2。49周目のターン4出口で軽い接触からアクシデントに
至りそうになるもなんとか回避、そして、2台の車が回避のために
ピットへとなだれ込み、すんごいスピードでピットを通過して隊列へ。
たぶん速度制限の倍以上出ていて公道なら即免許取り消しですが、どうやら
危険回避でやむを得ないと判断されたようでペナルティーは出ません。
こんなの初めて見たw
その3周後に全米のファン落胆、ジュニアが壁にこすって失速です。
後ろから押されたようにも見えますが、その前に一度壁にこすってタイヤを
傷めていた模様。しかもコーションが出ないので容赦なく周回遅れに。
そこから7周後の59周目、甥のジェフリー アーンハートがトラブルで
これでコーション。ただ、フリー パスを得たのはこちらも接触の修復で
周回遅れだったラーソンでした。
上位勢ではJGR勢も顔を出して来ますが、まだまだ誰が優勢なのか分からない展開。
そんな中71周目にカイル ブッシュがスピン、ルースになったところに
兄=カート ブッシュに押されてトドメ。このクラッシュに
マーティン トゥルーエックス ジュニアやジョーイ ロガーノ、
オースティン ディロンも巻き込まれてコンペティターが数人減少。
カイルは元々タイヤを転がした件でクルー チーフが代役になっていましたが、
その代役クルーチーフもナットをきちんと締めていなかった違反で出場停止、
このレースは”3人目”のクルーチーフで、無線で
「早く戻ってきてほしいよ」とぼやいていた模様。
ステージ残り4周でリスタート、ハムリンとマット ケンゼスを1列目に始まり、
ケンゼスが初のステージ勝利。早くレースで勝たないとね^^;
ステージ3、ダニエル スアレスやブレンダン ゴーン、マイケル マクダウルといった
顔ぶれが前にいると危ないなあ、ていうかみんな近くを走るの明らかに
嫌がってるなあ、と思っていたら、90周目にそのゴーンが軽く壁に接触。
いきなりラインを変えてカートに当たりに行っていました。これはゴーンか
スポッターが悪い。
カート「あの野郎何回ライン替えてきやがんだ!」
これが7回目のコーション、実質5度目で、まあここまでは普通のレースでしたが、
ここから先がカオスになっていきます。
95周目にリスタートも98周目、エリオットがはじき飛ばされて芝刈り機。
トレバー ベインは中破。悪いと言えるかは微妙ですがマクダウルが関係しています。
エリオット「95番にクラッシュさせられた!」
102周目にリスタートしますが、106周目にハービックが単独スピン。
リード ラップに戻り再び争える位置に来ていたジュニアが運悪く
その真後ろにいて今度こそリタイア。ケゼロウスキーも巻き添え。
この少し前、ジュニアとスポッターのT J メジャーズとのやりとりはなんだかちぐはぐ
ジュニア「4番(ハービック)の前は誰?」
TJ「インに2台、ちょうど14番(クリント ボイヤー)がイン」
ジュニア「4番の前は誰なんだって!奴の前は誰なの!」
TJ「聞き違い聞き違い、すまない」
トーが狂った車で奮闘していましたが、うまくいかない時というのは
こういうものですかね。
この時点で残りは50周強、まだ今給油しても走り切れないけど、燃費レースを
考えるならこの辺からかなー、という状態。
111周目にリスタートしてやっとレースが流れ始めたと思ったら、117周目に
修復して復帰したケゼロウスキーが直ってなくて自爆。
ここで給油しておけば問題なく走り切れそうです。
121周目にリスタート、しかしまだ車速が乗ってないターン2出口で
ケイシー ケインがスピン。
125周目にリスタートも4周後にはマット ディベネデトーのトラブルで
またコーション。これで12回目のコーションで夏のデイトナ最多タイ記録。
ステージ終了時コーションがあるので本当は2回少ないと言って良いですが、
それにしてもレースが進みません^^;
タイ ディロンが上位にいて、A J アルメンディンガーやらケインやら、
勝ったらプレイオフ争いに影響が大きそうな人が固まってきたので
誰が勝っても面白くなりそうだなという残り8周、アルメンディンガーの
頭部に付けたカメラの車載映像が映し出されたので、私が画面の前で
「ちょうど今事故ったりしないでね~」
と呟いた直後・・・
「右で誰か飛んだ!!!」
ラーソンの車が宙に浮き、ブレイニーは成す術なく直撃。
またもごっそり巻き添えを作り、とうとう赤旗になります。
残り3周、弟ディロンとデイビッド レーガンを先頭にリスタート。
まさかまたレーガンの奇跡??
なんて思ってたらまた即ターン2先でアクシデント、ジョーンズがスピン、
ハムリンは中破でここで脱落。14回目のコーションでもう文句なく最多ですねw
とうとうオーバータイムにもつれ込みます。
さっきと同じ顔触れでオーバータイム、ステンハウスがレーガンを押して
レーガンがリード、しかしターン3手前、レーガンが外ラインをけん制しようと
ラインを変えたところでダダ滑り。特に何もしていないのにステンハウスが
リーダーになります。
ステンハウスに続いたのはマクダウルでしたがこっちもトライ オーバル部分で
なんかふらついていてスロットルを戻した模様。
次の挑戦者はポール メナードでしたがこっちもなんか伸びない上に
やっぱりふらふら。ボイヤーが押そうとしますがどう見ても押したら飛んでいきますw
結局追う側がグダグダでステンハウスは最後には安心してチェッカーを
受けることができました。
普段勝てないドライバーが勝ってプレイオフ枠を埋めてくれると
面白いかなと期待していたんですが、それをやるとプレイオフの第1ラウンドで
事実上脱落者が1人決まるので、そうでもないなと後から思いましたw
ステンハウスは追う方もグダグダでしたが、まあ単独でも結構
伸びていたのでやはりラウシュ-イェイツのエンジンが速いなという印象。
今年のプレート レースはこれで3戦全てフォードが勝っています。
ちなみに、ラウシュはどうやら来季も2台体制のままになりそうだという
最新の情報で、そうするとクリス ブッシャーはどうすんだ?ということに
なってきます。あるいはこのままだとベインが落とされる?
レーガンはいらん動きをしなければよかった気がしますが、どのみち
あの超ルースな車ではターンで押されてクラッシュだったでしょう。
さっきスピンしてたジョーンズが何で9位フィニッシュなんだ、とか
リザルトを見てもなお突っ込みどころが多いレースでした。
次戦はケンタッキー、トヨタの工場があるのでそろそろJGRから
誰か勝たないとね・・・