Monster Energy NASCAR Cup Series
Toyota Owner's 400
Richmond International Raceway 0.75miles×400Laps(100/100/200)=300miles
winner:Joey Logano(Team Penske/Shell Pennzoil Ford Fusion)
MENCS at リッチモンド。今回はNASCAR公式動画での視聴です。
G+でどんな話しててどこが編集されたのか分かりません^^;
レースはブラッド ケゼロウスキーがレース ペースで抜きんでていましたが、
勝ったのはチームメイトのジョーイ ロガーノ。自身カップ戦300戦目は
トランスミッション交換で最後尾からスタートしての優勝でした。
ステージ1はPPスタート、マット ケンゼスの独り舞台。何せ
『トヨタ オーナーズ 400』ですから、トヨタが頑張らないといけません。
2度コーションが出ましたが、ケンゼスはステージ1全周リードで制しました。
この日は暑かったリッチモンド、そのせいかトラブルも複数発生、
カート ブッシュはヘルメット内に風を送るファンが故障。
事後情報ではダニカ パトリックもペダルが熱いと訴えていた模様。
デニー ハムリンはいきなりデジタル ダッシュ(計器表示装置)が消えて
パワーを喪失。再起動して事なきを得ますが、原因が分からないので
再発が心配です。
ファンと言えば、他のレース車両にそんなものがあるのか知りませんが、ブレーキに
冷却風を当てる『ブレーキ ファン』というのもあります。
数戦前のラリー マクレイノルズの解説だと、ドライバーはリスタート直後の
タイヤに早く熱を入れて内圧を上げたい場面ではあえてファンを切って熱を
持たせ、熱が入ったら入れるようなことをやるそうです。
たぶんそんな原始的なレースは他にはあんまりないと思いますw
ステージ2もリスタートからケンゼスが快走。しかし、ステージ中盤にかけて
ケゼロウスキーがリスタート5位からじわじわと追い上げてきます。
ケゼロウスキーはステージ1の段階のリポートで
「ショート ランでは遅いがロング ランだと強いから長いランを望んでいる」
という情報で、まさにその通りの展開。そしてCM中の164周目に
ケンゼスからリードを奪います。ケンゼスは「センターでタイト」と訴えており、
バランスが悪化しているようです。
結局ステージ2はコーション無しでケゼロウスキーが勝利。2位ケンゼス、
3位ケビンハービック。9位にはなんとタイ ディロン。弟ディロンはスタートから
トップ10前後を常に走っていて素晴らしいレースを見せています。
ロガーノはと言えば、ステージ1が10位でステージ2も10位。
トップ10圏内まで上がっては来たものの、正直ケゼロウスキーほどのペースは
感じず、私の中では優勝候補には全く入っていませんでした。
ステージ優勝のケゼロウスキー、CM明けの映像で
「歴史上の人物から一人選んで会えるとするなら、二コラ テスラかな。
彼は偉大な発明家だ」といった感じのインタビュー映像が登場。
私、ちょうどこの前NHK BSでテスラの番組を見たのですごいタイムリーでしたw
wikipedia ニコラ・テスラ
テスラは、当時既に直流による送電事業を行っていた発明王・トーマス エジソンに対し、
効率に優れるのは交流による遠隔地大規模送電だと主張。
「でも交流で送っても交流で動くモーターがねえよ」という声に、
交流モーターも発明して答えを出し、現代の電気による文明の礎を築いたと言っても
過言ではない発明家です。
荒唐無稽に思えた彼のプランに賛同して出資をしたのが
ジョージ ウェスティングハウスという人物。これが大当たりです。
ウェスティングハウスという名前を聞いて、おやっ?と思った方はご名答。
東芝経営危機の一端を担った原子力発電関連企業・
ウェスティングハウス エレクトリック カンパニーの源流の会社を作った人です。
(なぜか東芝は『ウエスチングハウス』という名称を使用。
それってデズニーランドとかテーシャツとかいうレベルだと思うんだが・・・)
時価総額でフォードを上回ったりした電気自動車会社、テスラ モータースは
もちろんテスラが起こした会社、、、ではなく、創業者のイーロン マスクが
テスラにちなんで付けた名称です。
昨年放送されていたアニメ、オカルティックナインでテスラの理論を軸にした
なかなか見ごたえのある話が描かれていて興味を持っていたところにBSの特集、
の後にケゼロウスキー、見事なコンボです。
話がバージニア州からカリフォルニア州に逸れました。
ステージ後のコーションではハムリンが先頭でピットを出ていきます。
お隣の弟ディロンのクルーが落としたらしい無線機を跳ね飛ばしていきました。
212周目、ステージ3のリスタート。ハムリンがリードするものの、
ハービックが追い、出遅れたケゼロウスキーも接近します。
229周目にハービックがリードしたものの、すかさず238周目に
ケゼロウスキーが再リード。やはりロングでは抜群の安定感です。
この後、FOXではラリーがウエッジの解説をしてくれていたようなんですが、
これはフォードのスポンサーによるコーナーなので海外放送分では映像差し替え、
残念ながら分かりやすいグラフィックが出てきませんでした・・・
251周目、デブリーでコーションとなるとこのピットでまたハムリンが1番。
11.1秒の驚速ピットです。ナット4本のインチキで出してたタイムを5本で
出せるようになってきました( ゚Д゚)
これでまたレースはハムリン、ハービック、ケゼロウスキーの順ですが、
これまた同じようにケゼロウスキーが287周目にリード。
そしてこの辺りから400周へのウインドウが開くので、ピット作戦に
焦点が当たります。
誰が呼んだかアンダーカット、NASCARでは『アーリー ピッティング』と呼んでいます。
中団グループから動き始め、315周目、8位を走っていたロガーノがピットへ。
これをきっかけにところてん式に前後が動き出します。
ケゼロウスキーは動きを見てから320周目に入りますが、ハービックとハムリンに
アンダーカットを許します。
しかしケゼロウスキーの速さは衰えず、340周目には事実上のリーダーに復活。
事実上、と言ったのは、ライアン ニューマン、ジミー ジョンソン、
デイル アーンハート ジュニアの3人が引っ張り作戦でコーション待ちに
出ていたため。これが結局レースを左右する出来事になります。
ジョンソンはここからイチ抜け、ニューマンは遅いなりに安定していましたが、
ジュニアはルースがひどい様子。それでいて外ラインを走るもんだから、
最下位チームがただただ周回遅れになっているようなひどい見た目。
「壁にぶつからなければいいがな・・・」と私はジュニアの自滅を心配。
すると344周目、ジュニアがクラッシュ。自滅、ではなく
引っ張り作戦を先にやめたチームメイトにぶつけられました。
ジョンソンのスポッターはどこを見てたんでしょうか?
ともあれ、これでニューマンは作戦大成功。ピット サイクルが始まる前は
13位あたりだったのが、ピット後2位でリスタートです。
350周目にリスタートが切られますが、357周目にジュニアがスピンしてコーション。
今度は左リアがバーストしました。引退会見後の初レースで、ジュニアは
いいとこ無しの30位でした。
上位勢はたった7周ほどでもまたピットへ。
このリスタートではハムリンがケゼロウスキーを抜きますが、
ケゼロウスキーもすぐさま取り返します。
しかし367周目にまたデブリーでコーション。また7周ほどしか走っていません。
ここではリーダーのケゼロウスキーと4位のロガーノがステイ アウト。
ラリーは「さっきは約7周走っただけで替えたのに、ここでは替えない理由が分からない」
と作戦に疑問を呈しますが、ロガーノにとってはこれが結果的に勝利の分岐点。
次のリスタートでケゼロウスキーを抜いて初めてリードを奪います。
ピット組のカイル ブッシュがこれに続いてケゼロウスキーは一歩後退です。
377周目、複数の接触からライアン ブレイニーのタイヤが切れてクラッシュで
コーション。ここでは6台がステイでピット組ではロガーノ、ケゼロウスキーの順。
カイルは2番目に出ましたが、入り口のコミットメント ラインで違反があり
ペナルティー。
このレースでは同じ違反が計6件ありました。
通常はパイロンが置いてあって当たると違反ですが、リッチモンドは
オレンジに塗ってあるだけでパイロン無し。
この部分の扱いについて今回ルール改正(というか厳格化?)があり、
四輪が完全にオレンジ色の内側を通過するようブリーフィングで通達が
されていました。が、違反連発。そのうちの1人、クリント ボイヤーは
「毎週クソルールが変わんだよ!(変わったのは)知ってるよクソが!!!」
と無線で激怒。
カイルもレース後「ストライクかボールかってことだ」と不満な顔
そして解説のジェフ ゴードンも分かっていなくてラリーに説明されていましたw
382周目にリスタート。ステイ組のリーダー、カイル ラーソンを
ロガーノがかき分けかき分けリードを奪います。
ケゼロウスキーは集団にはまって出遅れこれで事実上勝負あり。
ロガーノはこれで2014年以降の勝利数が15となりジョンソンの16勝に次いで2番目、
通算300戦目を勝利で飾ったのはネッド ジャレット、ラスティ― ウォレス、
ケイシー ケイン、カイル ブッシュ、デニー ハムリンに次いで史上6人目です。
また、ケゼロウスキーが2位でペンスキーはチーム史上4度目のワン ツー フィニッシュ。
このうち直近の3度はこのコンビで、初めて達成されたのは
2008年のデイトナ500でニューマンとカートのコンビが記録しています。
最後のピットのステイ組では2位リスタートだったリッキー ステンハウス ジュニアが
4位と健闘。同じ作戦でラーソンが14位、マーティン トゥルーエックス ジュニアが
10位まで落っこちたことを思えば驚異の粘りです。
ステンハウスはレース序盤に壁にあたって右前がちょっと壊れたものの、
その後も好ペース。
「ルースの車で右前のスプリッターが削られたらバランスが良くなったんじゃないの?」
なんて解説されてました。確かにそこのダウンフォース減ったら差し引き
ニュートラル方向ですね・・・
そして次戦はタラデガ、実はさっき情報収集中に結果を見てしまいました。
見ないようにしてたのになんで画面左下に「おすすめ動画」みたいに
わざわざ結果の分かる動画を勧めてきたんだYO!
ですが知らないていで次回も書きますw