Monster Energy NASCAR Cup Seriesでは昨年からチャーター制度というものが
導入されました。
チャーターは成績に応じてシーズン前に上位36台のカー ナンバーに対して付与され、
保有しているとエントリー台数が41台以上であっても
予選落ちすることなく決勝の枠が保証される、というシード権のようなもの。
万一の予選落ちによって、
「せっかくスポンサーに就いたのにレース出ねえのかよ」といった
事態を防ぎ、チームの経営、プロモーションの安定させたり、
実力のあるドライバーがたまたま予選でトラブったせいで不在となり、
イベントの価値を下げないための制度ということになっています。
そしてチャーターは売買や賃貸可能となっており、当ブログでもオフに
たびたび紹介した通り、
・持っていたけど来年は参戦しない
・台数を削減したい
といった理由で手放したいチームと
・台数を拡張したからその車にチャーターが無い
・成績が悪くてチャーターを持ってない
といった理由で手にしたいチームの間でやり取りが行われます。
そんなチャーターの相場について、
Sports Business Journalが伝えたところによると、売買・賃貸の平均価格は
$200~300万(2億2000万円~3億3000万円:想定為替レート1ドル=110円)
であると伝えています。
一例として、トミー ボールドウィン レーシングがリバイン ファミリー レーシングに
売却したチャーターは$350万、BKレーシングがフロント ロウ モータースポーツに
売却したチャーターは$200万だったとしています。
ある情報筋が、より大きなチームのチャーター取得にかかる費用は
FRMの費用よりも$800万多くかかるのではないかと語った、とも伝えており、
実績のあるチャーター
(成績下位のチームのチャーターは権利を失い、
チャーター非保有チームのうちの上位が新たに権利を取得するので、
好成績チームのチャーターの方が価値が高い)
を、大きなチームが絡んでやり取りする場合には$1000万規模になる、
ということになるようです。
しかし現状、カップ戦は参加台数が40台に満たないレースもあるぐらいで、
チャーターが必須かと言われると、看板としては必要でも実情は・・・
という部分がある気もします。
その看板を使って、取得費用よりも多くのスポンサー費用を集めることができれば
何ら問題は無いわけですが、果たしてこの買い物、安いのか高いのか。