・今季Circle Sport/The Motorsports GrouoのNo.33のドライバーとなった
ジェフリー アーンハート。
複数のメディアは、正式な表明こそされてはいないものの、
彼がフル参戦であるとの見方を示していましたが、
2月2日、本人がtwitterに
「みんな、契約がフル タイムかどうか知りたいんだろ?確かに
それが目標なんだけど、そのためにはもっとスポンサーがいるんだ」
と、今のところ『プライマリー ドライバー』ではあっても、
『フル タイム ドライバー』として契約されているわけではないと
発信しました。
彼の活躍・スポンサーの付き具合によっては、他のドライバーが
No.33に乗ることも考えられ、そうすると、まだ職を探している何人かの
ドライバーにとっては、たとえフルでなくてもシートを得ることができる
数少ない空席ですから、水面下では今後も交渉が続きそうです。
私も前回の記事に『正ドライバー』と、どっちともとれるやや曖昧な
書き方をわざとしておきましたが(笑)、追記して今のところフルではない、
としておきます。
・一方、ダニカ パトリックのスポンサーに関するごたごたはなおも
続いているようです。
フォード パフォーマンスのディレクター・デイブ ペリカック は、
「裁判については見守るしかないし何も言えねえけど、1つ言えるのは
トラック上に10番の車がいて戦える準備が整っているってこと」
(超絶意訳!)
と、この問題がダニカの出走には何ら影響しないことを強調しました。
・そして、ダニカを抱えるオーナーのトニー スチュワートの方も法廷と
無縁ではいられません。
2014年、カナンデーグア モータースポーツ パークでの
エンパイア― スーパー スプリンツ レースにおいて、ケビン ウォード ジュニアを
はねて死亡させたスチュワート。
刑事事件としては訴追されないことが既に決定していますが、
ウォードの両親は民事訴訟を起こしてスチュワートに対する損害賠償や
真相の解明を求めています。
その、恐らく裁判ではなく調停だと思いますが、4月18日に行われる見通しです。
この件に関しては、スチュワートと契約する保険会社が、
『このレースは契約対象じゃないから』という理由で訴訟費用等を一切払わないと
スチュワート側に通達し、不服としたスチュワートが異議を申し立てていたようですが、
こちらの取り下げも決定しました。
・裁判の話をもう1つ。2013年、デイトナ インターナショナル スピードウェイで
開催されたXfinity Seriesのレースで発生した大きな事故によって、
観客席にも多数の破片が飛び込み、複数の観客が怪我をした事故。
そのうちの1人で、脳に大きな損傷を追った男性・アレン デイビスが
NASCARとInternational Speedway Corp.に対して起こしていた
損害賠償について、双方で和解が成立したとのことです。
内容は非公開とされています。
こちらがそのレースの最終周、クラッシュの映像
多くの観衆を集めるレースですから、観客席で最後の瞬間を撮ろうとして
目の前に部品が飛んできた方の動画もかなりありました。
今年、ラリー モンテカルロで、危険な場所で観戦していた人が
ヘイデン パッドンのクラッシュに巻き込まれて死亡するという事故が起きましたが、
オーバルに関してはどこで観戦してもほぼ危険と隣り合わせ。
その非日常こそが人を興奮させる原動力の1つであり、それを理解した上で
観戦しているとはいえ、どこまでが主催者、参加者が負うべき安全配慮義務の範囲で、
どこからが観戦者の自己責任か、考えさせられる事故でした。