気づいたら日テレG+の放送予定も『アンリミテッド』から
『アドバンス オートパーツ クラッシュ』に書き換えられていました。
 あとは放送中に挟む長年使い古したCMもスプリント仕様なので
変更になると思われますが、どうなるんでしょうか。
まあそんなこんなで新しいNASCAR情報です。

・前回時点では確定ではなかったジェフリー アーンハートの契約。
 Circle Sport/TMGのNo.33の正ドライバーに正式に決定しました。
 スポンサーはまだ未発表のようです。
 追記:現時点では全戦出場の契約ではなく、スポンサーや成績次第のようです。

・NASCARはレース内に2度、約25%と50%に訪れる『ステージ』の終了時に、
 イエローとは別のフラッグを用意していることが分かりました。
 詳細はまだ検討中のようです。

・BKレーシングは、どうするか迷っていたNo.83のチャーターを
 フロントロウ モータースポーツに売却することが明らかになりました。
 フロントロウは来季3台体制に増強する予定があり、今季は3つ目を使用しないため、
 そのチャーターをトライスター モータースポーツに貸し出すことも
 明らかになっています。
 そこそこマニアックな情報を見ているつもりの私でも名前を聞いたことが無かった
 Tristar Motoesportsは2013年のワトキンス グレンを最後にカップには
 参戦しておらず、Xfinityで戦っていたチームでした。

・そのトライスターはNo.72のドライバーとしてコール ウィットを起用すると発表。
 ウィットがスポンサーのFlorida Lottery(宝くじですね)を持ち込み、
 他にも彼についていたリンナイ等複数のスポンサーがそのまま付くようです。
 トライスターはチャーターを借りたことで前年実績は全くありませんが
 全レースでの決勝進出が保証されます。

・現役を引退しオーナー業に専念(いや、ダートで走りまくるからそうでもないかな)
 したトニー スチュワートに頭の痛い問題が発生しているようです。
 文章が長い上に単語が難しいので機械翻訳を頼ったざっくりした解釈ですが、
 2016年からの3年契約でダニカ パトリックのスポンサーとして契約した
 Nature's Bakeryとの間で問題が生じ、費用の支払いを巡って
 スチュワート-ハース レーシングが訴訟を起こしました

 ネイチャーズ ベーカリーはカップ参戦車両のプライマリー スポンサーの中では
 最も規模の小さい企業とされています。
 なんとWikipediaにページもありません(!)が、同社のサイトを見る限り、
 カロリーメイトみたいな棒状のスナックで、自然食、健康的を訴える商品のようです。
 日本だとカロリーメイトに対するSOYJOYとか、そういう立ち位置でしょうか。
 名前からしててっきりパン屋さんだと思っていましたw

 SHRが提出した訴状では、同社が資金繰りに問題を抱えており、
 年間1500万ドル超のスポンサー費用に苦心している模様。
 ダニカが同社製品のプロモーションを行わず、他車の製品を支持するなど
 の契約不履行を理由にスポンサー費用の減額を画策し、1月には
 スポンサー契約の終了を通知する文書を送付してきた、と非難。
 SHRはネイチャーズ ベーカリーに対し3170万ドルの支払いを求めています。

 ネイチャーズ ベーカリー側は、インスタグラムでダニカが数々の競合商品を
 使用する様子を投稿したと主張していることに対し、SHR側は
 それらは競合するものではなく、なつネイチャーズ ベーカリーはそれらの
 投稿にも『いいね』を押していて、これまで不満を訴えても来なかったため
 主張は当たらないとしています。

 そして、弁論が行われたのか論点整理なのか詳しい仕組みは分かりませんが、
 創業者のデービッド マーソンは、SHRが『重大な懸念』を示していることに対し、
 キャッシュフローは大丈夫であると主張したと報じられましたが、
 問い合わせに対して同社側からの声明は無し。
 一方でSHR側は
 「我々は2017年に向けて準備ができていたのに残念だ。
  もはや法廷で解決するよりほかはない」と声明を発表。
 また、「この訴訟はトラック上には影響しない」ともしました。

 ダニカという立ち位置で捉えると、2015年でインディーカー時代からの
 長年のスポンサーであったGoDaddy.comがスポンサーを外れた後の
 スポンサーがネイチャーズ ベーカリーでした。
 GoDaddyが離れると聞いた当時、私は「いくら人気者でも次のスポンサー探し
 そんなに楽じゃないんじゃない?」と思いましたが、
 「ダニカならいくらでもスポンサー見つかるから痛手にはならんだろう」
 という意見も目にしました。
 
 この場合は恐らくダニカ個人というよりSHR側が窓口として契約を探した
 スポンサーだと思いますが、当然その中で相手の事業規模、支払い能力等は
 考慮に入れて考えているはずで、その上で、少なくとも現在のシリーズの
 主要な大規模チームのスポンサーとしては小さな相手を選んだ、ということは
 裏を返せば「その程度の相手と話をまとめるしかなかった」のかもしれません。
 私はもちろんこの会社がどんなものか、どんな認知度で、どういう経営者で、
 スポンサーの結果どの程度効果が出たか、全て分かりませんが、
 思いのほかスポンサーがまとまらないチームと、ちょっと背伸びしたらなんとか
 払えない額ではない、今は多少無理しても宣伝効果で全体でプラスになるだろう、
 というちょっと無茶をした中規模企業が合致してしまったのかな、結果として
 双方にとって得にならない結果をもたらしたのかな、という気がします。

 SHR全体としては、他の3人もそれなりのスポンサーを持っているので、
 最悪ダニカが真っ白なフュージョンで走っていても急に困りはしないでしょうが、
 この騒動には、インディーカーでデビューして以降
 『史上最速の女性ドライバー』『レース界の紅一点』的に注目を集め続け、
 多くのファンの人気を集めてきた『ダニカ パトリック』というブランド力の
 陰りを示しているのではないか、と深読みしてしまいました。