・NASCARは2017年の新たな規則を発表しました。
 カップ シリーズに関する主なところでは、
 
 リストリクター プレート レース以外でのリア スポイラー高を3.5インチ→2.35インチに
 ルーフ ハッチを全てのリストリクター プレート レースで義務付け
 リストリクター プレート レースでのリストリクター径を57/64インチ→56/64インチに
 21のイベントでタイヤの使用可能セット数を変更

 スポイラー高は昨年のミシガンとケンタッキーで2.5インチ高がテストされ、
 さらなる低ダウンフォース化の方針が決定しましたが、正式採用されるのは
 さらにそこから0.15インチ低いものとなりました。
 ハッチとリストリクター径は安全性の観点から。ハッチはプレート レース以外では
 装着は任意となります。
 また、タイヤのセット数制限は36戦中21戦で変更となり、13のイベントで減、
 8のイベントで増となります。内訳は

 2つ減=ホームステッド
 1つ減=デイトナ500、フェニックス(2戦)、オート クラブ、マーティンズビル(2戦)、
      ブリストル(2戦)、カンザス(2戦)、ケンタッキー、シカゴランド
 1つ増=タラデガ(2戦)、ソノマ、デイトナ(夏)、ニュー ハンプシャー(2戦)
      ワトキンス グレン、ダーリントン

 元々各イベントで何セットかを知らないわけですがw
 とりあえずホームステッドは12→10だそうです。 

・1997年以来再舗装されておらず、シリーズで2番目に古い路面となっていた
 アトランタ モータースピードウェイが再舗装を行うことになりました。
 3月3~5日にNASCARイベントを開催した後の同月下旬から4月中旬にかけて
 行われる予定で、バンク角は現状を維持する予定だとしています。

・シリーズの開幕を告げるデイトナでの非選手権のスポンサーに
 Advance Auto Partsが就くことが発表されました。
 日テレG+のNASCAR放送予定にはとりあえず昨年までの名称で
 『アンリミテッド』と書いてありますが、イベント名は
 Advance Auto Parts Clash
 となり、『the Clash at Daytona』等と書かれたりしているようです。
 こちらでも今後このイベントを大枠として呼ぶときには『ザ クラッシュ』と
 呼ぶことにします。

・そんなザ クラッシュに出場する一人がアレックス ボウマン。
 昨年デイル アーンハート ジュニアの代役として出走し、ポール ポジションを
 獲得したことで出場権を得ました。
 が、しかし彼の来季の出場予定スケジュール表は今のところこの1戦を終えると
 全て空白。代役でそれなりの速さを見せたにもかかわらず、未だ
 カップはおろか、Xfinityのシートも得られていません。
 「要するにお金だよ」とボウマン。
 「このスポーツはお金で運営されていて、十分な資金が無い。
  小切手を切ることができないんだ。そうできるように取り組んでいるところさ。
  良いスポンサーが見つかって、すべてがうまくかみ合えば可能性はある。
  でも、現実問題として資金が無いんだ」
 と、シートを得るためのスポンサーが無く苦しい状況であることを
 motorsport.comが紹介しています。
 まだ23歳と若く、昨年の代役レースを見ていると、経験が浅いのにいきなり
 良い車で上位を走って慌ててしまった感じはありましたが、単独で
 走ればかなり速い素質を持っているのではないか、ということは示していただけに、
 シートがないのは残念なところ。既に多くのチームで体制が固まりつつあり、
 開幕からのフル参戦の椅子は限られつつありますが、ボウマンのスケジュールが
 埋まる日はいつになるでしょうか。

・ボウマンは今のところデイトナ500には出ることができませんが、
 ブレンダン ゴーンが、昨年マイケル マクダウルが乗っていたNo.59で
 今年のデイトナ500に出場すると発表。41歳のゴーンは2004年に
 ペンスキーから1度だけデイトナ500に出場したことがあります。
 エリオット サドラーもトミー ボールドウィン レーシングのNo.7で
 出場すると発表。ただし同チームはフル参戦から撤退し、チャーターを
 リーバイン ファミリー レーシングに売却しているので決勝に出場する
 ハードルが上がっています。

・また、カナダ国内のシリーズ、NASCAR Pinty's Series等に出場している
 Gaunt Brother Racing(ゴーント ブラザーズ レーシング、でいいでしょうか)が
 今季のリストリクター プレート レース計4戦にトヨタ カムリで参戦すると
 明らかにしました。ドライバーには同シリーズで2度チャンピオンになっており、
 昨年の秋のフェニックスでカップ戦初出場を果たしたカナダ人ドライバー、
 D J ケニントンを起用します。
 オーナーのマーティー ゴーントは
 「2018年型トヨタ カムリのお披露目を見て、今がレース トラックに戻るべき
  時だと感じたんだ。今季すぐに適応してトラック上で競争ができる体制に
  するべく集中して取り組んでいきたい」
 と述べました。もちろんチャーターはないので、同様にプレート レースだけ
 エントリーしてくる他のライバルと少ない決勝の枠を賭けて争うことになります。