NASCAR Sprint Cup Series
Teenage Mutant Ninja Turtles 400
Chicagoland Speedway 1.5miles×267Laps=400miles
winner:Martin Truex Jr(Furniture Row Racing/
               Furniture Row / Denver Mattress Toyota Camry)

 NSCSはチェイスがいよいよ開幕。初戦はミュータント忍者タートルズ400ですw
最新の映画が今年公開なんですね。

 さて、前回世界一雑な予想をしてみましたが、とりあえずその予想で
チャンピオンとしたトゥルーエックスがまず開幕戦を取りました!
 レースは予選が雨で流れたためオーナー ポイント順のグリッドに。
オーナー ポイントもチェイスになると2000+勝利数×3にリセットされているので、
1列目は4勝しているカイル ブッシュとブラッド ケゼロウスキー。
 一方、単純ポイント合算ならぶっちぎりのケビン ハービックは、
違法な車体の形状変更でしょっぴかれて後方スタートに。
ハービックの憂鬱が始まりました。

 スタート直後はカイルが快調に飛ばしますが、気づけばトゥルーエックスの
ペースが良くリーダーに。
後方送りのハービックは猛烈に前を追い上げます。
レースが50周目に入ったところでジミー ジョンソン、ハービックらが
アンダーカットを狙ってピットへ、ところがこの最中、エリック アルミローラの
クルーが作業ミスでピット上にタイヤを転がしてしまい、芝生まで転がっていったので
コーションが出てしまいます。
これが運命の分かれ道、ジョンソンは規定上ギリギリリード ラップで
復帰した扱い、そしてそのすぐ後ろにいたハービックは周回遅れ扱いになりました。

 ただハービックは、上位陣が200%全員ピットなのでステイ アウトすれば
リード ラップの後方ではリスタートできたのに、なぜかコーション中にも
ピットに入ってむざむざ周回遅れに。
コーションが多発してすぐにフリー パスがもらえると踏んだのかもしれませんが、
これが致命的なミスでした。

 逆にジョンソンは間一髪で逆にリスタートをリーダーで迎えることに成功。
私が『チェイスに入っても寝たままで第1ラウンド落ち』と言ったので
奮起したようです(大嘘)
 ジョンソンvsトゥルーエックスになるかと思いきや、トゥルーエックスは
タイヤの不具合で緊急ピット、周回遅れに。
これでジョンソンが単独で快走、さらに、チームメイトのチェイス エリオットも
車が抜群に良いようで順位を上げてきます。

 トゥルーエックスが周回遅れになったのはハービックにとって最悪でした。
ハービックは速いので、とりあえず周回遅れの1位には確実にいれたはずが、
自分より調子の良いドライバーがあろうことか目の前で復帰してきたので、
これではコーションが出てもフリー パスがもらえません。
 そういう苛立ちでもあったのか、明らかにわざとハービックがトゥルーエックスに
ぶつける場面も。大事には至りませんが後々効いてくるかもしれません。
だって、ハービックがさっさと脱落するとトゥルーエックスにとって好都合、
しかももう自分は次のラウンドのチケットを持っているんだから・・・ということです。


 さてレースの方は長いグリーンの後にブライアン スコットのスピンで
2回目のコーション。これでトゥルーエックスがラップ バック。
 リスタートはジョンソンとエリオットの2台。ここはジョンソンが制するも、
エリオットも離されずに付いていきます。
すると171周目に訪れた次のピット サイクル後にエリオットにとって助け舟、
ジョンソンに疫病神が。
カイルがピット速度違反でペナルティーを消化すると戻った場所はジョンソンの真後ろ。
周回遅れは勘弁願いたいカイルがジョンソンを抜いたついでに、エリオットも
ジョンソンを抜いていきました。
 ジョンソン、この時のタイヤがどうも『ハズレ』だったようで
感触の悪さを訴えていました。おかげで抜いていった後輩を追う力がありません。

 192周目にデブリーのコーションで2台のギャップと悪いタイヤはリセット。
エリオットは外側リスタートからここを制します。
残りが69周なので、ジョンソンはコース上で追えないなら、残りの周回数を
半分で割ったタイミングの残り35周より少し早いタイミングで
アンダーカットを狙ってくるだろうと予想しました。

 残り34周、約2.5秒離されたジョンソンがまずピットへ。
この時真後ろまでトゥルーエックスが追い上げてきていました。
 当然これに反応して次の周にエリオットとトゥルーエックスもピットへ。
すると、ジョンソンにピット速度違反ペナルティー。
ここでの違反は致命的で、エリオットを終えるのはトゥルーエックスのみに。
エリオットは一旦トゥルーエックスとの差を広げますが、残り20周で
2秒差だったところから今度はトゥルーエックスが毎周0.1秒詰めてきます。
 しかしそれも残り10周で1秒差となったところで膠着状態へ。
もうこれはエリオットいつ勝つか、今でしょ!と思った残り5周、
タートルズのスペシャル色・マイケル マクダウルのタイヤがバースト。
まさかのコーションです。
ちなみにマクダウル、このレース前のセレモニーでのインボケイション
(今日という素晴らしい日を与えてくれた神に感謝、的な祈りの言葉)を
担当していました。何回か彼が担当しているのを見てるんですが、
教会で地位の高い方だったりするんでしょうか??

 それは置いといて、これでNASCARオーバータイム。
まずピットに入るか否か、という決断が必要ですが、ここは上位陣の
ほとんどがピット&4タイヤ。
ここでエリオット陣営の痛恨のミスが出ます。
右後輪の受け渡しを失敗してわずかに時間を失いました。
 実はエリオットの作業はちょっとやり方が特殊で、外した右後輪を
作業中のリア チェンジャーの頭越しに、軽く放り投げて渡しています。
 実はこのミスがなくても、かなり独特&ちょっと危なっかしいので、
エリオットが勝つ前提でこの話題を書こうと思っていたんですが、
最後の最後にこの手痛いミス。
 しかもリアのクルーはチェイスに進めなかったケイシー ケインのクルーを
かっぱらってきたという話ですから、なんだか2重に痛いです。

 ステイ アウトが3台で4位トゥルーエックス、5位エリオットのリスタート。
こういう時、イン側にいると前につかえてしまって打つ手なしです。
一方トゥルーエックスには一切迷いがありませんでした。
動画の題名通り、素晴らしいリスタートでした。


 ハービックは周回遅れから戻ることなく20位。
クリス ブッシャーは明らかに次ラウンド争いの圏外で、残る3つの
脱落枠をめぐる争いはまだ接戦ですが、接戦の場所にいるということは
次にミスった人はもうほぼおしまいです。
 現在の13位以下は
オースティン ディロン
カイル ラーソン
ケビン ハービック
クリス ブッシャー
ハービックとジョンソンが入れ替わったら、1回戦の私の予想はパーフェクトですw