NASCAR Sprint Cup Series
Cheeze-it 355 at The Glen
Watkins Glen International 2.454miles×90Laps=220.86miles
winner:Denny Hamlin(Joe Gibbs Racing/FedEx Freight Toyota Camry)
NSCS at theグレン。本物のグレンですw
↓本物
↓ニセモノw
今回路面に再舗装があったそうですが、それより気になるのは、
JGR+FRRの5台のカムリだけに装備されたワイパー。
昨年からロード コース限定で、雨でも雨用タイヤを履いてレースできることになり、
ワイパーの装備が可能となっていますが、どう考えても雨が降らない
カンカン照りの中で、彼らだけが装備しているため
「空力的アドバンテージがあるのでは?」という見方も。
ただ、慣れないことをした報いが後で訪れます。
それと、前戦からリポーターに、女性のケリーさんではなく、
パーカーさんが登場。NBCがオリンピックの放映権を持っているので
その関係でしょうか。
で、パーカーというファーストネームを聞いて、
「そういえばパーカー クリガーマンって選手が以前いたけど今
どうなったんだろう」と、この文章の下地を仕事中に脳内で考えてたんですが、
なんとこのリポーターがまさしくパーカー クリガーマンでした!!!
なんか、カップではチーム消滅をめぐるごたごたでシートを失い、
一方でNBCでアナリストの仕事をしながら今年は
CWTSの方にスポットで参戦しているそうです。まだ26歳なんですけど、
なかなか大変そうですね。
さすがに若いせいもあって声がまだ細いですね。
話をコースに戻しましょう。
PPはカール エドワーズで、これでソノマに続いて今年のロード戦の予選連覇です。
一方、ジョーイ ロガーノは昨年のここのイベントをスイープ。
そして今年も前日のXfSを勝って『グレン3連勝』中、2年連続スイープを狙います。
レース序盤はエドワーズがリード、1回のコーションを挟んで25周で
ピットに入るまでリードを続けます。
ところがこの作業で、フロントのスクリーンを1枚剥がした際にワイパーを
引っ掛けてしまいワイパーが裏向けに。途中で気づいたクルーが慌てて
戻しに行くものの、これで作業がとっちらかって外したタイヤが転々。
これでペナルティーを受けてしまい後退しました。
元々ここはシーズンで唯一車の右側にウォールがあるために作業が混乱しやすいですが、
そこにワイパー要素まで入ってはお手上げでした。
いつもロード戦の優勝候補、A J アルメンディンガーも、ウォールにあまりに
近い位置で停止したために右側のタイヤが変えづらくなり時間を失います。
ピットでのミスは命取りです。
また、全般にピット速度違反も多発しました。速度監視ゾーンを増やしたため、
今までなら
『ちょっと速度超過で進入→
最初の計測点までに余分に減速してつじつまを合わせる』
でなんとかしていたものが、減速する前にしょっぴかれていると想像できます。
で、上位陣のサイクルが1周し、一人だけ別作戦でトップに立った
ダニカ パトリックがいなくなると、リーダーはカイル ブッシュ、
2位はブラッド ケゼロウスキー。この2人、2012年・2013年と2年続けて
最終周にやり合ったここでは因縁の組み合わせです。
なにか起きるかな(´・ω・`)
2012年
2013年
47周目、コーションが発生。そろそろ入りたい人ばかりなので大歓迎で、
各車ピットへ。
ステイ アウトも2タイヤの車もいて作戦がバラバラ、そしてここからレースは第2章に。
53周目にリスタートしたものの、ターン5の先で多重事故発生。
イベント スポンサーであるCheez-itカラーのグレッグ ビッフルも大被害に。
これで赤旗になります。なお、NASCARの赤旗は日欧の赤旗と違って、
2周前のリザルト、というわけではなく、単純にコーション周回すらできない
状態なので車を止めるだけです。
残り周回数が35周に差し掛かろうかという場所なので、ここで多くの車は
最後のつもりでピットへ。
結果、リスタートは上位4台が49周目に入ったステイ アウト組で
リーダーはケゼロウスキー。
次の4台が、前回のリスタート前にちょこちょこピットで再給油した組、
そして9位以降に今入った組で、その先頭はカイル。
上位勢はさらなるコーションで燃料が足りることを願っています。
57周目にリスタート。しかしまたもやカルッセルで多重事故。
再びコーションとなり、60周目にまたリスタート。
トップ3はケゼロウスキー、ハムリン、ケビン ハービックとなりますが、
ハービックはリスタート後1周でピットへ。タイミングが謎です。
これでカイルが3位に。
やっとレースが流れ始めたと思ったら、65周目にデブリーで、というか
コース上にばら撒かれた芝&砂でコーション。ランドン カッシルが撒きました。
リスタートでカイルが2位に上がり、いよいよ直接対決再び、でも燃料的に
カイルがお得、と思ったら、77周目にアレックス ケネディーのトラブルでまたコーション。
81周目、残り10周のリスタートで外からカイルが狙いブレーキング勝負~~~!
ケゼロウスキーも粘る~~~!!!・・・・・両方共止まらな~~~~いw
まさかのズラ×キノコ パターンでハムリンがごっつぁん、そして後方では
多重事故でコーション。カイルのクルー チーフ・アダム スティーブンス、
ちゃんとヘッドセットを外して絶対聞こえないようにしてから
怒り爆発の様子ですw
残り7周のリスタート。2位から1位奪還を狙ったケゼロウスキーは蹴りだしで失敗。
カイルもダメでこの2台はもう駄目な雰囲気、そしてまたカルッセルで多重事故。
1回このパターンにハマるとなかなか抜けだせません。
だから燃料ギャンブルもしたくなるわけです。
謎ピットのハービック、グッシャグシャです。そして2度目の赤旗。
ポイント30位を争いクリス ブッシャーとデービッド レーガンは両方共巻き添え。
結局ブッシャーはレース前よりレーガンとの差を3点縮めましたw
残り4周のリスタート。ここからマーティン トゥルーエックス ジュニアが
上げてきてハムリンvsトゥルーエックスの戦いに。
そして最終周、ケゼロウスキーも追いついてきて3つ巴の争いとなり、
2位争いが接触。フィニッシュ後にぶつけまくるトゥルーエックスw
まあチェイスには影響ないので、話題だけ増えましたね。
一方、後方では5位のカイル ラーソンがアルメンディンガーに押されて
ピットへ飛び込みクラッシュ。
こっちはチェイス的に大被害で、5位だったはずが29位でポイント的に
大きな痛手に。
そんな混乱を横目に、ロード戦初勝利のハムリンは喜びを爆発させすぎて
タイヤも爆発。ただ、その見た目とは裏腹に、依然として怪我の後遺症に
苦しんでいるようで、車を降りた後満足に歩くことができませんでした。
非常に心配です。
個人的には、ポコノで2戦やるなら、もう1戦ロード戦を入れてくれても
いいかなあと思います。
今のドライバーはみんなそこそこロードを走れる力を持っているので
展開的に面白くなりますし、チェイス枠争いがどうしても現行制度だと
26戦目にはほぼ固まっていて退屈になりがちなので、ロードで変わった人が
勝つことによるサプライズの機会があった方が盛り上がりそうな気がします。
まあ、それで通っても第1ラウンドで消えるでしょうが。