NASCAR Sprint Cup Series
Crown Royal presents the Combat Wounded Coalition 400 at the Brickyard
Indianapolis Motor Speedway 2.5miles×160Laps=400Miles
winner:Kyle Busch(Joe Gibbs Racing/Skittles Toyota Camry)
気づいたらもう20戦目ですね・・・NSCS at the ブリックヤード。
デイル アーンハート ジュニアの欠場により、ジェフ ゴードンがまさかの現役復帰。
昨年まで組んでいたクルー チーフのアラン ガスタフソンはチェイス エリオットの
担当ですが、さすがにレギュラー選手の担当者を強奪するわけにいかないので、
ジュニアの担当であるグレッグ アイブスと組むことになります。
アイブスにとっては良い経験でしょう。
そして、2戦前にマーティン トゥルーエックス ジュニアがピット速度監視の
いわば規則の隙を突いた露骨な速度違反インチキをしたために、
今回レーン内のタイム計測区間を追加。
昨年のここは7箇所でしたが、12箇所になりました。
レースの方はカイル ブッシュが独走。
なんと前日のXfSをポール トゥ ウインで、このレースでもポール トゥ ウイン。
NASCAR史上初めて、同一の週末の2レースをポール トゥ ウインという
新たな偉業を打ち立てました。
スタート前のパレード周回では、最初の1周だけトニー スチュワートが
先頭を走る計らいが。
インディアナポリス出身、元インディーカー王者、最後のブリックヤードです。
160周のレースは、単純に考えると、30周前後でピットに入る4ストップか、
燃料はギリギリだけど40周ずつ切る3ストップか、というところになります。
ここのピット ロス デルタは約40秒、恐らく単独で走り切る分には
計算上4ストップのほうが速いと思います。が、結局はコーション次第です(´・ω・`)
ペンスキーの2台だけが「正面から勝負してもJGRトヨタに敵わん」とばかりに
3ストップ作戦を実行しますが、53周目、グレッグ ビッフルのクラッシュで
コーションが出るとこれもほぼ無駄に。
どちらの作戦でも残りのおよそのピット予定は
85→122→チェッカー、と『残り2ストップ』で揃ってしまったからです。
あまりコーションも出ずカイル号独走、実は25万人収容のトラックは
空席だらけで、入場者数は非常に少なかったようですが、ここまでの
展開をテレビで見ていた人は
「やっぱりくそ暑いところにわざわざ高い金払って見に行かなくてよかった」と
思ったことでしょう。
ところが、ちょうど最後のサイクルが始まった120周目、デービッド レーガンの
クラッシュでコーション発生、ここからレースが慌ただしくなります。
日テレG+で見ていると、淡々とレースが進んでいるはずなのに、
この直前のCMでいきなり20周ぐらい時間が飛んでるのでなんとなく予想が付いていますがw
このコーションではトニー スチュワートにピット速度違反のペナルティーという
情報が入ります。ところがスチュワートはリード ラップの隊列の最後尾ではなく、
隊列の通過を待って周回遅れになってから列の最後尾に付きました。
G+の放送ではそのあたりが拾えていなかったので、私が理解する範囲で
補足しておくと、スチュワートはこのコーションではなく、直前の
グリーン中にピットに入って違反を犯しました。
彼は元々これでコーション時には一旦周回遅れで、リード ラップ車両が
ピットに入ったことでウエーブ アラウンドでリード ラップに戻れる位置でした。
そんな彼に、最後尾に付くペナルティーを出しても意味が無いので、
『ウエーブ アラウンドの適用から除外する』というペナルティーが下されたと思われます。
本来なら、ウエーブ アラウンドは受けさせた上で、リスタート後のパス スルーが
妥当な気がするんですが。
そんなわけで、そこそこ頑張れていたトニー組長は脱落。
128周目にリスタートしますが、131周目にコーション。
135周にリスタートも150周目・残り11周でデブリーにより再びコーション。
コントロール側からの
「カイル抜かれろ~、盛り上がらーん」オーラが垣間見えますw
残りが一桁周回となるところで、5台がステイ アウトし残り7周でリスタート。
しかしターン1でいきなりクラッシュ。
ここはNASCAR向けのコースとは言えず、ターンでのラインは1本で
並んで抜くのは不可能。しかも後方乱気流で接近も難しく、ストレートで
抜けるほどドラフティングが効くわけでもなく、リスタート後のごたごたで
抜くしかありませんから、リスタートが頻発するとレースがいきなり荒れます。
残り2周でリスタートも今度はバックストレッチで、周回遅れの割と
どうでもいい2人、クリント ボイヤーとトレバー ベインが絡んでまたコーション。
もしリスタートがもう1周遅ければ、残り1周でのリスタート=
NASCARオーバータイムとなり、このクラッシュでレース終了でした^^;
ということでオーバータイム。上位陣は122周目に給油したのが最後で
燃料も心配です。
オーバータイム1回目のアテンプト。リスタート後すぐに、
まだターンにも入っていないところで、不用意な動きでジェイミー マクマーリーが
スピンしてまたコーション。
カイルは「やめてくれ^^;」と思ったことでしょう。
燃料が切れるんじゃないかと思いましたが、コーション周回が多かったために
ピットに飛び込む必要は無かった模様。
再びのリスタートから逃げるカイル。今度は無事故で2周を走りきり、
ようやく偉業を達成しました。
カイルはこのイベント史上最多となる149周をリード。
リード チェンジはたったの4回でした。
ただ、フィニッシュ後には彼を追い越してスチュワートとゴードンが
2台だけでゆっくりとコースを1周。
スチュワートいわく、最後のリスタート前にスポッター経由でゴードンに
「一緒に走らない?」と誘ったようです。
日本のレースでやったら、単純に「ダブル チェッカー」「危険行為」とかで
処分されてそうです。
終わってみればスチュワート11位、ゴードン13位。
ゴードンがいくら走ってもジュニアの点数にはなりませんが、
ジュニアとチェイス枠を争う数名がクラッシュで得点を伸ばしきれなかったのは
ジュニアにとって不幸中の幸い。
そのジュニアですが、ポコノの週末を前にしたTwitterのコメントでも
状況は停滞している模様で、月曜日に医者に行って次の判断をする模様。
ワトキンスグレンでもゴードンが乗る可能性があるようです。
仮にここに出るとゴードンは通算800戦となります。
脳震盪は人命に関わるので安全再優先であって欲しいです。
最後に、Patrick CarpentierをG+では「パトリック カーペンティア」と
紹介していますが、苗字の発音は「カルパンティエー」です。
GAORAのインディーカーでもそう読んでいたと思います。