NASCAR Sprint Cup Series
New Hampshier 301
New Hampshier Motor Speedway 1.058miles×301Laps=318.458miles
winner:Matt Kenseth(Joe Gibbs Racing/Dollar General Toyota Camry)
NSCS第19戦NH。このレースを前に多くのファンにとって残念なことが起こります。
デイル アーンハート ジュニアが脳震盪の兆候があるということで
出場が許可されず、88号車には代役としてアレックス ボウマンが搭乗。
そして、結論から言うと、ジュニアはこの後インディアナポリスとポコノも
欠場となり、なんとその代役は引退したジェフ ゴードンが務めることに。
ゴードンファンにとってはまた彼の姿を見れて幸運ですが、
問題が問題だけに手放しで喜べるものではありません。
また、ジュニアは今季まだ未勝利で、チェイス当落線上に位置しているため、
欠場によってチェイス進出も苦労が予想されます。
レースの方は、ここはチェイス開催トラックということもあって
既に進出を決めているドライバーはそれを見据えての戦いという側面も
多く含んでいます。
ジミー ジョンソンがPPを獲得しますが、彼もまた新車をおろして
新しい方向性を試しているとのこと。結果はスタートから切れ味がイマイチで12位でした。
レースを引っ張ったのはJGR+1のトヨタ勢で、序盤のレースの大半は
カイル ブッシュとマーティン トゥルーエックス ジュニアが引っ張ります。
トゥルーエックスもここは苦手トラックで改善がチェイスへの課題と
認識していたようで、序盤から結果が出て手応えを得た事でしょう。
ただ後でひどい目に遭います。
ケンゼスはと言うと18位スタートであまり良くなかったようですが、
アジャストを経て決勝中に改善していきます。80周を超えたあたりから
トップ5に顔を出し始めます。
前半はコーションも少なく長いランが続きましたが、統計的にここは
後半にコーションが頻発する傾向あり。そしてそのフラグが
219周目、デブリーによるコーションで立ちます。
この時点で一応最後まで走りきりれる燃料が入りますが、まあそうはならないでしょう。
228周目、リスタートでケンゼスがカイル ブッシュを抜いて3位から2位へ。
トゥルーエックスを追います。
258周目にとうとうケンゼスがリーダーとなると、7周後に再びコーション。
そしてここでピット リポーターのマーティー スナイダーから驚きのリポート。
「トゥルーエックス ジュニアがクルー チーフのコール パーンに
『シフトが無い』と訴えている。バイス グリップを渡すから車内で
自力修復させるようだ」
どうやらシフトのノブが折れた模様。何でカップ車両って時々折れるんでしょうw
そして解決法はいつも決まって「グリップ渡すから代わりに取り付けて走ってくれ」
こんなレース、他所では考えられませんw
さらにリスタート前にマーティーから追加情報。
「クラッチも失ったようだ」
そしてリスタート、トゥルーエックス、加速しないで後続が混乱。
幸い事故にはなりませんでしたが、数台が軽い接触でフェンダーを破損した模様。
一応彼も右側に避けつつの走行でしたが、まだ情報が不確かで後続の人たちに
「あいつ加速しないぞ」とは伝わっていなかったかもしれません。
結果的に、トゥルーエックスは4速スタック状態でした。
リーダー争いはこのコーションでピットに入らなかったデニー ハムリンを
ケンゼスが追いここはあっさりパス。
そして283周目、トップ10圏内まで上げてきていたボウマンがクラッシュし、
チェイス エリオットもその先でこれとは別にやはりクラッシュ。
2台ともタイヤが先に壊れたようで、ボウマンは異変を感じてチームが
ピットの用意を準備したところでした。
エリオットはリスタート時の接触の影響があった模様、やはりリスタートで
加速しない人がいると何かしらあります。
残り24周でリスタートとなりますが、中団グループでごちゃごちゃと
軽い小競り合いが続き、カート ブッシュの車から白煙。
タイヤが壊れてコーション出るんじゃないか、と思ったら、やはりタイヤ破損、
カートのクラッシュでコーションです。
残り17周でまたリスタート、しかし小競り合いからバックストレッチで
またクラッシュ発生(゜ε゜)
誰が悪いということもなく、前がちょっと減速した、驚いてアクセル抜いた、
対応できない人がかるく追突、ピンポン球みたいに跳ね返る、という展開でした。
残り11周、今回もリスタートを決めるケンゼス。
前日のXfSから外側リスタートが有利なようです。
2位はいつの間にかジョーイ ロガーノでしたが、リスタート後に軽く接触して
またもや軽く白煙、そしてそれを追うのはトニー スチュワート。
なんだかスチュワートがどんどん調子を上げているようです。
残り3周、ロガーノを抜いたスチュワート。既にケンゼスは2秒以上先で
捕まえられませんが、好レースで2位獲得です。
ジュニアがチェイスに出れなくて、休みまくってたトニー番長が出ていたら
ちょっとジュニアのファンから怒りの声が届きそうです・・・
終盤を支配したケンゼス、ベテランらしいレースだったと思います。
グレッグ ビッフルが5位、リッキー ステンハウス ジュニアが10位と、
ここのところラウシュ フェンウェイの車が少し上昇傾向なので
頑張ってもらいたいです。
次戦はゴードン復活、そしてスチュワートにとって最後のブリックヤードです。