NASCAR Sprint Cup Series
AAA 400 Drive for Autism
Dover International Speedway 1mile×400Laps=400miles
winner:Matt Kenseth(Joe Gibbs Racing/Dollar General Toyota Camry)
会社で使っている消毒用アルコールがドーバーというメーカーのものなので、
毎日モンスター マイルが頭に浮かぶ私ですが、いや、そこまででもないか、
まあそのぐらい楽しい、ドライバーにとっては恐ろしいドーバー。
レースは久々にモンスター大暴れでした。
予選は雨で流れ、PPはケビン ハービック、2位 デイル アーンハート ジュニア。
JGRトヨタの独占を止めるには雨が最も簡単で効果的なようですw
ハービックはコンペティション コーションまでの40周を制圧し、
ハービック圧勝ムードかとも思われますが、ピットに入るたびに
JGR勢の超速ピットの後塵を拝してしまい中盤以降影が薄くなってしまいます。
中盤以降は、4タイヤで埋もれるぐらいなら2タイヤでクリーン エアーを受ける
恩恵も大きいので作戦が分かれて動きのあるレースとなり、
気づいたら、一度は周回遅れだったカイル ラーソンに『行けそう感』が
漂い始め、ミスター2位・マーティン トゥルーエックス ジュニアも
浮上してきて、彼らの初勝利を巡る争いになりそうな雰囲気となります。
レースが半分を過ぎたころからだんだんアクシデントが激しくなり、
214周目にリード ソレンソンがエンジンが壊れたかオイルをばら撒き、
優勝候補の一角、ジミー ジョンソンもスピン
ハービックも当たりはしませんが、こうして止まったことで順位を落とすので
それだけで大打撃です。
226周目にはマイケル アネットが激しくクラッシュ、283周目は
これまた優勝候補だったブラッド ケゼロウスキーが、既に1回事故って
修理して戻ってきたオースティン ディロンに追突、中破します。
レースも終盤、残り58周というところでトニー スチュワートもスピン。
トラック バーが壊れたようですが、スチュワート-ハースの車では
ダニカ パトリックの車もフリー走行で、確かピニオンギアが不良品で壊れたとか
言っていた気がしますが、これが原因でぶつかった上に火も出て散々でした。
部品精度大丈夫でしょうか?
そしてこのタイミング、最後になるであろうピットがドライバーの運命を
大きく分かつことになります。
それぞれピットに5位/7位で入ったジョンソンとケンゼスが2タイヤの賭け、
先頭で入ったトゥルーエックスは4タイヤで3番目に出、る直前、
外側リスタートが有利だろうとわざと減速してカール エドワーズに譲り4番目で
ピットを後に。たまーにこれをやると、実は1台ステイアウトがいたり、
速度違反ペナルティーで下がる人が発生してズレることがあり、コースによっては
追突事故の原因にもなるのであまりオススメしないんですが、今回は
うまく調整できました。できたはずでした。
355周目のリスタート、実はちょっとこのタイミングで眠くなってきた私でしたが、
その瞬間「うそやろ!?」と一気に覚醒。
なんとあろうことか先頭のジョンソンの車が加速せず大玉突き事故発生。
2速から3速に入れようとしたらニュートラルからどこにも入らなくなったとのこと。
Hパターン4速という世界のどこのレースを見てもたぶんないであろう超絶簡素な仕組みで
発進時以外変速すらしないのに、それでも壊れるんですねえ。
個人的にヘンドリック モータースポーツの車はシフトが折れたり、他では
あんまり起こらない壊れ方を時々している印象があります。
こういう部分でギリギリまで何か細工してるんじゃないの?と思ってみたり。
まあ何せこれで18台が絡んで、有力ドライバーが数名巻き添え。
そして、わざわざ外を選んだトゥルーエックス、ジョンソンに対してオカマを掘って
後ろからもぶつけられて散々な目に。
結果論ですが、素直に3位で出ていれば・・・
赤旗中断を挟んで360周目にリスタートしますが、なんとターン2を出たところで
エドワーズがクラッシュ。ラーソンに軽く押されました。
インタビューで、一見冷静に見えてコメントに毒を盛るエドワーズ。
フル参戦3年目にして悲願の初優勝へ向け、なんだか悪役と化してきたラーソン。
残り35周でリスタートしますが、蹴り出しが悪く仕留められません。
この後何度か攻撃を仕掛けますが、ケンゼスもそう簡単に道を開けず。
そうこうしているうちにチェイス エリオットが追いついてしまい、
2位が争ったことでこれが逆にケンゼスの助けに。
なんとか再びエリオットを振り切ったラーソンは、周回遅れが出たタイミングで
追いついたものの結局前に出れないまま。
ラーソンは時々軽くケンゼスに当てていましたが、当てて抜くタイミングで
自分も滑ってチャンスを逃しました。
どうせならエドワーズみたいに葬り去ってしまえば、というところですが、
そうするとコーション→リスタートなので逃げきれる保証もなし。
王道は最終ターンの真ん中あたりで押して外へ出て行ってもらう、という
リッチモンドでエドワーズがやったやり方ですが、ラーソンはその時
離れてしまっていました。
結果的にまあそこそこクリーンなラーソンの振る舞いのおかげで最後まで
熱いレースを見ることができました。
次戦はオールスター、今年はどんなルールになってるのかな、
毎年変わってややこしいんだよなw