NASCAR Sprint Cup Series
Go Bowling 400
Kansas Speedway 1.5miles×267Laps=400miles
winner Kyle Busch(Joe Gibbs Racing/M&M's Red Nose Toyota Camry)

 このレースは土曜日の夕方~夜開催のため、実は先週記事を書く際に
NASCAR.comで優勝者のネタバレをやってしまっていたこのレース。
でもレースは中身が命、特にNASCARはね、と自分に言い聞かせて迎えた
G+の放送日ですw

 PPはマーティン トゥルーエックス ジュニア、以下今日も相変わらず
JGRトヨタが上位に固まるグリッド。
コーチ ギブスことオーナーのジョー ギブスがもしガンダム好きなら
「圧倒的じゃないか、我が軍は」と言っていることでしょう。あ、これ負けフラグだ(・o・)

 レースは1回目のコーション後、いきなり2タイヤ交換に出たカイル ブッシュが
レースをリードした以外は大半をトゥルーエックスがリード。
 しかしトゥルーエックス、実は2007年のドーバーで216周をリードして
キャリア初勝利を挙げて以降、100周以上リードしたレースでは6戦続けて
勝っていないという不吉なデータが。昨年勝ったポコノではちょっと足りない
97周でした。

 途中解説の石見 周がライアン ブレイニーについて
「スプリント カーで怪我をした」と言っていましたが、これは現地の放送を
中途半端に聴きとった彼の聞き間違えで、正しくは彼の父・デイブ ブレイニーが
怪我をしました。
エルドラ スピードウェイでのワールド オブ アウトロウズというトップ カテゴリーの
レースの予選で何度も転がったようです。

 車が転がるのは恐ろしいですが、タイヤも転がると困るもの。
ピットではこんなことが。
 ブラッド ケゼロウスキーがケイシー メアーズのクルーが手に持っていたタイヤに
接触して手から弾き飛ばす形となってタイヤはレーンをコロコロ。
作業で自らの失敗によって転がしたわけではないのでメアーズに
ペナルティーはありませんでした。

 エリック アルミローラはヘルメットにダクトで直接風を送る送風機が
故障した模様で、煙を吹いてヘルメット内が煙だらけになって装置を
止めた模様。夏の真っ昼間のレース出なかったのが幸いです。
18位でレースを終えました。

 全般的に落ち着いたレースはタイヤのデグラデーションもそこまで悪くは
無いようで、動きがあったのは終盤。
 158周目あたりからアンダー グリーンでのピットが始まり、そこから約10周で
デブリーにより4回目のコーション。
ここでピット作戦が初めて分かれ、動けない上位勢に対して
中団以降がピットに入ってレースが動くかに思われましたが、
デグラデーションが小さいせいか起爆剤にならず。
 で、このコーションでトゥルーエックスと2位のマット ケンゼスあたりの
あたりの話をしており、
ジェフ ゴードンが
「ケンゼスのクルーはトゥルーエックスよりも強さを示しており・・・」と
終盤に向けピットでの逆転劇を示唆したのに対し、
ダレル ウォルトリップが話を遮るように
「忘れちゃいけない、(トゥルーエックスも)ジョー ギブスのピット クルーだ」
と、そうそうトゥルーエックス陣営もミスはしないだろうという趣旨のコメント。
しかしこれが結果的に『前振り』になります。

 残り57周で2位のカイルが真っ先にピットへ。フィニッシュまでの燃料は
ギリギリだそうです。
 これに続いてトゥルーエックスも翌周ピットに入りますが、出たかと思ったら
まさかの再ピット。現地のリポートでは
「ガンがハング」という声が聞こえたので、斜めに締めてゴリゴリやって
しまったのか。。。これでトゥルーエックス脱落、ジンクスおそロシア。

 この後234周目にコーション。前の2台、カイルとケンゼスは動けず、
3位以下がピットへ。多くの車が4タイヤ交換でリスタート、替えていない
2台が耐えられるのか、というところになります。
 リスタート後、逃げるカイル、飲み込まれるケンゼス、そして2位争いが
激しくなった結果
2台のワイルドなスピンになりました。

 残り19周でリスタート。カイルに挑戦したのはケビン ハービック。
26位スタートながら、決勝前にスプリングから何から全部セットしなおして
うまくハマりどんどん追い上げてきた2014年の王者はタイヤが新しい
利点を生かしてカイルに襲いかかりますが、
タイヤの新しさと空力的不利益で釣り合いが取れてしまい決め手に欠く状態。
 すると残り8周あたりから逆にカイルが引き離して勝負あり。
乱流の中を攻めたハービックが前輪を痛めてタイトになったように
思えたんですが、レース後のコメントは
「残り6~7周あたりで大きなデブリーが当たってタイトになった」
ちょうど残り8周あたりでリッキー ステンハウス ジュニアがケゼロウスキーと
接触して壁にこすっていたようなので、ひょっとするとそのせいかもしれませんが、
ならコーションが出ている気も・・・

 なんにせよ、カイルは仕事を完璧にこなして今季3勝目。
過去やたらクラッシュが多くて勝ったことのないカンザス初勝利となりました。

 ところがレース後にもう一波乱。別記事でお伝えします。