NASCAR Sprint Cup Series
Toyota Owners 400
Richmond International Raceway 0.75miles×400Laps=300miles
winner:Carl Edwards(Joe Gibbs Racing/XFINITY Toyota Camry)
NSCSリッチモンド。ビミョーに左右非対称で中途半端な距離のトラックは
解説の桃田 健史曰く
「リズムが掴めないとなんとなくぼやーーと走ってたらそのまま終わる」
長らく夜間レースで組まれていたイベントですが、今回日曜お昼になりました。
今回ヘンドリック モータースポーツはジミー ジョンソンを除く3台が
同じマウンテン デューの色違いペイント。誰が誰か一瞬分かりづらいですw
そして、トニー スチュワートも今回戦列に復帰です。
予選が雨で中止となったためグリッドはプラクティス1の順位となり、
PPはケビン ハービック、2位ジョーイ ロガーノ、3位ジョンソンと、JGRトヨタの
独占グリッドではありません。
しかしレースが始まるとハービックは比較的堅調な一方でロガーノは
ペースが悪く争いには加われず。ペンスキーの2人に昨年の勢いが感じられません。
代わってカール エドワーズ、カイル ブッシュとやはりJGR勢が上昇してきます。
レースはスタートからコーション無しに進行、今回は90周前後から
ピット サイクルが始まりこれが目安となりそうな展開になります。
なおもレースはグリーン、過去47回、23.5年のリッチモンドでのレースにおいて、
スタートから100周以上コーションが出なかったのは4回目。結局157周を走って
リード ラップ車両が17台まで減ったところでようやく初コーション。
1979年以来の長さでした。
そしてこの時点でオーダーはエドワーズ、カイル、デニー ハムリンといつもの
トヨタ変態編隊でした。
この後ちまちまとコーションが出ながらレースは進み、中にはこんな場面も。
リスタートでスチュワートの外から狭い場所に突っ込んでいったルーキーの
チェイス エリオット。スチュワートがその動きを「セクシー」と表現。
「やるじゃん」という褒め言葉か「頭おかしいんじゃねえの」と罵ったのかは
微妙なところですが、口調からすると前者でしょうか。
そのスチュワートは268周目に接触からタイヤを傷めてコーションの原因に。
速くはありませんが、なんとかリード ラップで耐える展開が続いていましたが
一歩後退です。
相手はロガーノ。かつてあまりのコース上での荒くれぶりにパンチを見舞ったことがある
相手ですがそれはもう数年前の話ですしね・・・
レースも残り100周を切ってくると、カート ブッシュが争いに加わり、
ジョンソンは1歩後退、ハービックもだんだんバランスが悪くなってきたのか
半歩後退といった雰囲気で、ブッシュ兄弟+エドワーズ、が優勝争いの
本命になってきます。
そしてレースが残り90周を切り『1ストップ ウィンドウ』の範囲内。
さあ、どこでタイヤを替えようか、という作戦面の話を解説の
ラリー マクレイノルズに振り、コーションについて話そうとした瞬間にコーション発生。
あまりのタイミングの良さに放送席大爆笑、私ももちろん爆笑ですw
319周目、カートを先頭にしたリスタートでカートが大幅リード。
しかしライアン ニューマンのスピンで1周後にすぐコーション(~_~)
326周目にリスタートしますが、後方でライアン エリスがスピンして
またコーション(~_~)エリスは地元バージニア出身、カップ戦は2度目の出場です。
335周目、残り66周のリスタートでようやくレースが流れ始め、ほどなく
カート、カイル、エドワーズ、の並び。このうち20周ほど経過すると
カイルのペースが落ちてエドワーズが先行、どうやらロングでエドワーズに
分がありそうです。カートはその間に1.5秒以上逃げて行きました。
カートは昨年のこのイベントで圧勝。振り返れば昨年は夜のレースのはずが
雨で日曜の昼に延期されたレースで、セッティングが大外れになる人が多い中での
快走でした。
今年はタイヤも空力パッケージも変更された中、3種類のセットから結局
昨年勝った時のセットを選んだというカート。その結果がうまく出ているようで、
良い展開で運んでいたんですが、残り42周、ブライアン スコットのアクシデントで
コーション。合言葉は
「ノー クエスチョン。フォー タイヤ」
そしてここでJGRの超速ピット炸裂!カイル、エドワーズが1列目を占め、
カートは5位リスタート。残り36周、致命的な順位です。
15周で1.5秒まで差を広げたのはカイル。しかし残りが25周となったころから
エドワーズが差を詰め出します。もちろん周回遅れの関係がありそうですが、
前のスティントでの動きを見るとエドワーズがロングでは優勢と思われ、
残り25周の段階で1.4秒あった差は8周後には0.4秒に。
ただここからは膠着状態で、レースはいよいよホワイト フラッグ。
そして最後にエドワーズが仕掛けました。
ターン1でインに飛び込もうとしたエドワーズ。ここは失敗に終わりますが、
これを見たカイルはターン3で思いっきりインを閉めます。
しかしカイルは元々、主にミドルを走っていたのでか失速を強いられ、
インも走れていたエドワーズに思いっきりバンプされました。
他カテゴリーであれば最後に真後ろから押して前に出たらかなりの確率で
ペナルティーでしょうが、NASCARならあの程度は『アリ』の範囲でしょう。
ただチームメイト同士であることが今後に影響しないか心配ですが。
さて次戦はタラデガです。たまには全然注目してない人のびっくり勝利を
期待しましょうw