NASCAR Sprint Cup Series
Food City 500
Bristol Motor Speedway 0.533miles×500Laps=266.5miles
winner:Carl Edwards(Joe Gibbs Racing/COMCAST BUSINESS Toyota Camry)
さあやって来ました私の好きなブリストル。
2週間前のマーティンズビルと同じハーフ マイルですが、あちらは低速でバンクが浅く
イン側圧倒優位に対し、こちらは外側へ行くほどバンクが高く外側は28°もあるので
外側有利。
ちなみに予選のPPスピードは前者が97.043mph、後者が127.997mph。
たった850mの周回コースを平均時速200km/h以上というだけでいかに
おかしなことをやっているかよく分かりますw
カール エドワーズを先頭に始まったレースはスタートでいきなり混乱。
20位スタートのデイル アーンハート ジュニアが全く加速しません。
おそらくECUの問題ではないか、ということですが、ピットへ戻ってリセットかけて、
バッテリーを1から2に切り替えて走ったらちゃんと動きました。しかし
始まってそうそう2周遅れです。普通のレースで2周遅れならやる気なしですが、
そうはならないのがこのレース。ジュニアさん後ほど再登場、このレース、
諦めはいけないという人生訓を教えてくれますw
今回も予選で上位5台中4台がJGRという相変わらずの速さでしたが、決勝では
次々と脱落していきます。いずれもタイヤが原因と思われ、カイル ブッシュと
マット ケンゼスは2度クラッシュ、デニー ハムリンもやはり壁に当たり、
スタートから快調に走り続けるエドワーズにとっても油断できないレースとなります。
たぶんキャンバーと内圧の設定が、高くなった路面温度と合わずに過負荷に
なったんでしょうね。内圧ならある程度対応できるのでキャンバーっぽいですが。
他にもトップを争う人たちにはトラブルが多発。やはりナットが締まっていない
トラブルが目立ち、さっきまで上位にいた人がいきなりピットへ飛び込んで
2周遅れになったりします。
マーティン トゥルーエックス ジュニアのクルーは作業後に指で丸を作っているので
OKサインかと思ったらそうじゃなくて、「3本しかしまってねえ」というサイン。
再ピットに。
ジミー ジョンソンも、ついさっき無線で「大丈夫」というような話が
出ていたはずなのにやっぱり大丈夫じゃなくていきなりピットへ。
こんな感じで問題多発です。
そんなわけで、健康体で終始上位を走るエドワーズの敵となったのは
ケビン ハービック。気づけばカート ブッシュも登場。しかし今日のエドワーズは
車の出来がよく、1番ピットの利点も手伝って、抜かれてもまたリーダーに戻り、
安定したレースぶりを続けました。
終盤はコーションが連発されリスタートの嵐。リスタートのタイミングが早すぎて
オフィシャルから警告を受けますが、それでもまだ早いような・・・
そして残り5周、エドワーズの後ろ、外側の2列目という『事実上の2番手リスタート』
の位置にいたのは・・・ジュニアでした。
こんな感じで追い上げてきました。
しかしエドワーズを捉えるにはいたらずエドワーズ完勝。
周回数の半分を超える276周をリードする見事な勝ちっぷりで、
最後はお馴染みのバックフリップ。
ここは直線部分ですらバンクが高いから着地が怖そうなんですが、、、
やっぱりちょっと危ない^^;
今回上位陣が大きく崩れたせいもあってあまり見ない顔も上位に登場。
特に注目されたのが83号車、BKレーシングのマット ディベネデット。
25歳のイタリア系アメリカ人は昨年カップ初参戦で最高位は18位。
それ以外はほぼ25位以下、弱小チームなので仕方ないわけですが、今回なんと
驚きの6位。
レース後のインタビューでは半泣きでしゃべってくれました。
途中のピットのタイミングで順位を上げたとはいえ、そこから抜かれずに
この激しいトラックでのレースを生き残ったんですから賞賛に値します。
ファニチャー ロウが2台体制になるならトゥルーエックスの相方にどうでしょう。
次戦は0.75マイルのリッチモンドです。