NASCAR Sprint Cup Series
Kobalt 400
Las Vegas Motor Speedway 1.5miles×267Laps=400Miles
winner:Brad Keselowski(TEAM PENSKE/Miller Lite Ford Fusion)
NSCS第3戦はラスベガス。コースの周りにはなーーーーんにもありませんw
放送では必ずこういう言い回しをするわけですが、ギャンブルが成功の鍵に
結果的になりました。さて、今日も雑談から入りましょうw
レースはエラい風とぱらつく雨の影響でしばしパレード周回。
日欧のレースではだいたいSCスタートとなって、周回のカウントが始まりますが、
NASCARではほとんどの場合、ずっとパレード扱いで周回はカウントされません。
隊列を率いる車は今日もトヨタ カムリ XSE。
日本ではハイブリッドのみで、無印、Gパッケージ、レザーパッケージ、の3グレード。
しかしアメリカは、LE、XLE、SE、XSE、スペシャル エディションの5グレードに
2.5L 直4と3.5L V6があり、ハイブリッドにもLE、SE、XLEがあります。
さすが最量販車種、ていうか完全アメリカ車w
なおXSEはスポーティーなグレードだそうで$26310~と、最安のLEより
$3000ほど高い設定です。
レースに戻ります。2戦連続PPのカート ブッシュを先頭にようやくスタート。
コンペティション コーションの30周終了まで譲りませんでしたが、
その後のピットで速度違反でしょっぴかれて後方へ脱落、しばし姿を消します。
代わってデニー ハムリンが2タイヤ交換で先頭リスタート。しかし
10周ほどでジョーイ ロガーノにその座を譲ります。この後どんどん落ちていったので
2タイヤ=ダメ、と思うのは短絡的。短距離なら2タイヤでも行ける、
もっと車が決まっているドライバー、路面が良くなってくればさらに有効と
解釈して観戦するのが正解です。
今日もレースはなんだかアクシデントは少ない雰囲気、ロガーノ、ケゼロウスキー、
そして今日もジミー ジョンソンのロングが速そうで、またジョンソンが勝ちそうな
雰囲気が漂ってきます。
179周目、3回目のコーションが出たところからようやくレースは動き始めます。
ロガーノは真っ先にピットを出ますが、ケゼロウスキーは速度違反。
やっちまいました。
他カテゴリーではピット用のリミッターがあり、しかも最近は他の車に並べるように
レーンに戻すと違反となりますが、このレースは3台4台並んで当たり前。
しかもリミッターがないので、メーターだけをちゃんと見てれば良いんですが、
横を見ていると速度感が狂ったり、蹴り出しの勢いが良すぎたり、
あるいはついつい前に出たくて「分かっちゃいるけどやめられない」だったり・・・
他カテゴリーと比べて恐ろしく速度違反が多いです。
バーニーさん、しょうもない規則改定より、ピットのリミッター禁止してみたら
どうでしょうw
198周目、ラッキー ドッグの位置を争っていたカイル ラーソンと
A J アルメンディンガーが接触してラーソンがクラッシュ、コーションに。
この場合、フリー パスの当事者2台が絡んでいるため、フリー パスは『該当者なし』
になります。
そしてこのコーションのピットで2タイヤと4タイヤが分かれます。
7台が2タイヤで上位に浮上、王道の4タイヤで行ったロガーノは8位から。
そしてそれよりもコースの状況がエラいことになります
砂嵐でよく見えませんw決して北京でレースしてるわけではありませんので。
残り53周、番組がCMに入ろうとしたらコーション発生。
ここでも多くの車がピットで2タイヤを選択、基本は右側ですが、
カイル ブッシュはここで左側を交換。さらに、ペンスキーの2台はステイ アウトで
ロガーノとケゼロウスキーが1、2位からのリスタートに。しかし燃料は
かなり際どい状況、タイヤも楽ではありません。ラスベガスのギャンブルだ!
とテレビ的にはおいしい内容です。
残り44周でリスタートが切られると、6位リスタートのカイルが3ワイドに
ひるまず大外からまとめて2台抜き去ると、そのままの勢いでターン3で
インに飛び込んでペンスキー2台もごぼう抜き。
ラスベガス出身、前日のXfinityでは200周中199周をリード(残る1周はピットにいた時)
と完勝、強風を追い風にしたような勢いです。
ところが次の周、チームメイトのマット ケンゼスがスピン。こちらは
強風がバランスに影響したか、よくわからないけど回った模様。猛スピードで
新人君のチェイス エリオットが後ろから突っ込んできてカジノから退場です。
エリオット、不運といえば不運ですが、他の車と比べると減速する反応が
一瞬遅い感じ、この辺りまだまだ経験不足ですが、トップ10の速さは確実に
見せてくれていて楽しみです。
もうこうなると上位陣はピットに入って入られない状況、燃料ギャンブル組も
だいぶ助かって残り35周でリスタート。
10周で2位ロガーノを1.3秒まで後続を引き離したカイルでしたが、
ここから差が詰まり始めます。
右前から振動が出ているという情報。彼は前のピットで左を替えていて、右は
さらに古いタイヤなのでそのせいということは考えられます。
ただ、2位はロガーノとケゼロウスキーが仲間同士で争っていてペースに
上下があるために一旦0.8秒差あたりで膠着。しかし残り8周、ついに
ケゼロウスキーが2位に浮上するとわずか2周で追いつき、残り5周でリーダーに。
ペナルティーで一度は落ちたはずが、展開とロングでの速さがかみ合って
勝利を手にしました。
レース後、星条旗を掲げてバーンナウトを行うケゼロウスキーでしたが、、、
風で落っことしました(・o・)
今回若手の活躍も光り、オースティン ディロンが5位、私の今年イチオシ、
ライアン ブレイニーが6位。ディロンは途中、クルー チーフが
2タイヤ戦略をギリギリで4に変更したら作業が間に合わずに時間を要して順位を失い
たいそうお怒りでしたが巻き返してきました。
新人チームメイトにも負けてまったくもって髪が影が薄いケイシー ケインも
今回はまずまずで10位、でも優勝争いに絡む雰囲気はなし。
復活の日は来るでしょうか。F1のトップ チームでこれだけ低迷していたら
確実にシートを失ってますね^^;