2015年のNASCAR Xfinityシリーズ王者、クリス ブッシャーの
クルー チーフだったスコット グレイブス。
昨年『ブッシャーがカップへ昇格』と書いた際、彼も一緒に
ついていくと書いたんですが、その後情報が変わったのか、
あるいは単に読み違えたのか(ちょうどその翌日あたりに
『グレイブス、ブッシャーを追わず』の記事が出ていた模様)
彼は移籍することになり、2016年はジョー ギブス レーシングに所属。
No.19 ダニエル スアレスのクルー チーフとなることが発表されました。
というわけで関連記事を訂正しておきます^^;
一方、そのJGRからヘンドリックの車両開発責任者へと転身したダリアン グラブ。
シリウスXMラジオのインタビューで彼が話したところによると、
JGRから2016年の契約について話をされた、というかうっすらと
来季は契約しない雰囲気を伝えられたということなんでしょうが、
のはチェイスに入ったすぐだったとのこと。
彼は2011年にも、やはりチェイス期間中に来季の契約はしないと告げられ、
その年結局チャンピオンになりました。
「少しばかり驚いた」とグラブ。
ちょっとうまく訳せないんですが、要するにチェイスの1戦目を終えた段階で
「あと9戦頑張ってくれなきゃいけないよ」的なことを伝えられたようです。
彼はそれを聞いて
「前にも同じようなことあったなあ、前は残り6週、今回は9週だ」
「何かが変わろうとしていて、5位では満足しない人がチーム内にいると感じ、
そしてホームステッド(チェイス最終戦)に行くには5点届かなかった」
その後彼は違う選択肢を探す必要を感じ、クルー チーフ以外も視野に入れ、
結果ヘンドリックの言わば裏方側の職におさまった、というような話だそうです。
日本でもリーグ優勝したのに日本シリーズで負けたら契約してもらえなかった
監督とか、なぜか9月にいきなり解任が公表されたらチームが奮起して
優勝したオレ流の人とか記憶にありますが、契約社会・プロの競技の
一端を垣間見た気がしました。
あまり他競技ではドライバー以外の人物の話題が積極的に表に
出てくることは少ないと思いますが、NASCARにおいていかに
この職が大きな影響力を持っているか、ということもよく分かりますね。