改めてFord EcoBoost 400です。Ecoは英語だと「イーコゥ」みたいな
発音になります。どうでもいいですね、ハイ。

 レースは雨で1時間半ほど開始が遅れます。これで焦ったのが他でもない
日本の日テレG+視聴者。G+の生放送はある程度尺に余裕をもたせているものの、
『延長なし』。まあアメリカは雨でも何時間も待つので延長したらしたで
エライことになる恐れがあり仕方ないんですが、レース開始時点で残り
3時間15分ほど。計算上間に合うかかなりギリギリです。最後に切れてしまったら
もうYoutubeの違法動画を探すしかありませんw

 レース序盤速さを見せたのは鬱憤が溜まっているジョーイ ロガーノや
ジミー ジョンソン、コンテンダーではカイル ブッシュとケビン ハービックあたり。
 2回目のコーション後には引退レースでチャンピオン、という壮大な
物語へ向けてジェフ ゴードンが一気にトップを奪いお客さんは大盛り上がり。

 しかしこの後日没になるとゴードンのハンドリングは悪化。
『進入からタイトで出口はものすごいルース、だけでロングで走っていると
そのうちすごく良くなる』という厄介な状況で、結局終始10位あたりを走ることに。
なお今回ゴードンのこのレース最初から最後までの車載映像が公開されています
ハンドリングが悪く、びみょーーーーーにスロットルを調整しながら
走る様子がよくわかります。
 もう1人のコンテンダー、マーティン トゥルーエックス ジュニアも
バランスはイマイチで、2タイヤ交換やアンダーカットなど色々仕掛けたものの
根本的な解決にはならず、ゴードンと同じあたりで仲良く争い
癌で闘病中のガールフレンドに最高の報告をすることはできませんでした。
ピットでは漏れた燃料に火が付きますが、タイヤ交換はつつがなく行われます(・o・)
 ジョンソンにはペナルティーの通達。
『ピットでジャックマンが体当たりして車体を変形させた』という
理由でした。作業のふりをして車体の形状を変形させ、空力的アドバンテージを
得るインチキをしたと判定されました。NASCARは細かなことの追求だといつも
言っていますが、突き詰めすぎるとこういうことになりますw
修復命令→隊列最後尾からのリスタート→さらにグリーン下でピット通過、
とこっぴどく怒られました。
ゴードンのガレージにはルイス ハミルトンの姿がありましたが、
『ありえねえぜアメリカ人』と思ったかもしれません。

 レースの後半はいつの間にか上がってきたブラッド ケゼロウスキーに
カイル、ハービックあたりが上位を走行。カイルが勝たなくてもハービックの
前にいればいいので無理に追う感じはありません。
 すると173周目、重大なトラブルがG+視聴者に襲いかかります。
いきなりパーティー会場みたいな映像に画面が切り替わり、その後画像は
レースに戻ったものの、現地音声がその会場のお祭り騒ぎの音しか出ません。
 後で確認したらNBCの中継は問題なかったようなので、再配信する
NASCAR側の問題だったのでしょうか。そういえば昨年もアイキャッチが
誤ってNationwide Seriesのものになったまましばらく放送されていました。
あれは一体何だったんだ、祝勝会場かなんかだったのか・・・
 結局このせいでここからしばらくサーキット音声を遮断される羽目となり、
音のないNASCARという実に寂しい映像を見せられました。
 
 さらに言うと、今回の放送、現地とG+の放送で音声がずれており、
片方ならいいんですが、両音声で聞く派の私が見ると、車の音、無線、
いくつかのBGMが1秒ぐらいズレて輪唱になっており、無線とか全く
聞き取れませんでした。

 さて、レースはいよいよ終盤、相変わらず放送時間とにらめっこな中
ケゼロウスキー、カイル、ハービックのトップ3にカイル ラーソンが
割って入ります。大外ラインでどんどん追い上げてハービックもカイルも料理。
周回遅れを抜くために下に降りると遅いので車が出てくる度ペースが鈍りますが
着実にケゼロウスキーを追い上げ、まさかの初優勝か、な展開に
なった残り11周。コーションが出ました。金属片が落ちていたようですが、
ライン上じゃないのでどっちでも良かった気も。チャンピオン争いの
最後の演出と解釈します。

 かくしてみなさんピットの失敗もなく残り7周でリスタート。
ここで先頭に飛び出したカイル、そのまま逃げ切って優勝と王者を決めました。
 Green flag back in the air!!!は実況のリック アレンの決め台詞です。

 長いシーズンが終了、ドライバーは短いオフに入ります。そしてまた2月には
デイトナで新たなシーズンが始まります。