NASCAR スプリント カップ シリーズ 最終戦 Ford EcoBoost 400。
チェイスを勝ち残った4人のドライバー、ケビン ハービック、
ジェフ ゴードン、カイル ブッシュ、マーティン トゥルーエックス ジュニア、
彼らの中でこのレースの最上位となった者が、たとえクラッシュの巻き添えで
全員ガレージ送りだったとしても今年のチャンピオンです。
しかしフォードがスポンサーなのにコンテンダーにフォード車がいません^^;

 そして、このレースの優勝はコンテンダーのカイル ブッシュ
(Joe Gibbs Racing/M&M's Crispyトヨタ カムリ)。今季の5勝目、
最終戦優勝でチャンピオンとなりました。
現行のチェイス制度になって2年目ですが、昨年に続いて優勝者が
チャンピオンとタイトルにふさわしい結果を出しています。
 カイルはカップ戦デビューから12年目で初のチャンピオン獲得。
昨年までは通算29勝ながらチェイスでは1勝もしたことがなく、
『秋バテ』がすっかり板に付いていましたが、チェイス初優勝が
大事なところで出ました。
 JGRにとっては2000年ボビー ラボンテ、2002年・2005年トニー スチュワートに
次ぐ3人、4度目のチャンピオン獲得。トヨタにとっても初のチャンピオンです。

 また、カイルの兄、カート ブッシュは2004年のチャンピオン。兄弟で
カップ シリーズを制したのはテリー ラボンテ(1984年、1986年)と上記
ボビー ラボンテのラボンテ兄弟に次いで史上2組目です。

 カイルは今季XfSの開幕戦でのクラッシュで足を骨折して、
カップ戦の最初の11戦を欠場。こんなに欠場してチャンピオンになることは
他のカテゴリーではまずあり得ず、現行のチェイス制度ならではの
結果ということになります。
 欠場王者というと私の記憶では、2006年のWRCで
『自転車でのトレーニング中に転倒して骨折した』セバスチャン ロウブが
残る4戦を欠場したのに王者になった(16戦中12戦にのみ出場)のが唯一です。

 なお、テレビで見ていて1回も目にしたことが無いですが一応
マニュファクチャラー選手権も存在し、こちらはシボレーが獲得しています。
 前置きが長くなったのでレースについては次でw