NASCAR スプリント カップ シリーズ エリミネーター ラウンド 第3戦
Quicken Loans Race for Heroes 500。
いよいよチャンピオンの権利を持つ4人が決まるレース、なんですが
なんと乾燥地帯アリゾナとは思えない悪天候。
レース開始が遅くなってナイト レースになってしまい、なおかつまだ雨の予報。
最後の椅子を巡って激しい争いになるだろうと期待されたレースは
結果的に何も起こらずじまいになってしまい、優勝はまたも非コンテンダー、
デイル アーンハート ジュニア(Hendrick Motorsports/Nationwide シボレーSS)
のものとなりました。
スタートでは2位のカート ブッシュが外からまくってリーダーに。
勝つしかないカートが好発進、と思ったらスタート違反の反則。
あえなくペナルティーを受けます。
変わってリーダーはPPのジミー ジョンソン、快調に飛ばしていきますが、
こちらはコンペティション コーションでのピットで進入速度違反。
リーダーでピットに入って速度違反って何を間違えたんでしょうか。
こうして予選の上位2台が自爆したら、気づけばレースを引っ張るのは
ケビン ハービック。フェニックスの近道を知っているらしいハービックは
ここから相変わらずの独走っぷりでレースをリード。
今回の彼は必ずしも勝つ必要はない立場ですが、余裕の展開です。
ところが最後に落とし穴。各車がアンダー グリーンでピットを行っていく中、
その最中にコーションが発生。コーション時の順位決定規則に
従ったところ、たまたまコーション発生前にピットに入っていたジュニアが
この時点でのリーダーということになります。
普通にグリーンが続いていれば当然ハービックが先頭に戻っていたはずなので、
完全にタナボタでした。
そしてそうこうしているうちに再び雨が降り出してしまいます。
まとまった雨でもはやここからの再開は不可能。312周の予定のレースは
219周で終了となりました。
カートと同じく勝たないといけなかったジョーイ ロガーノ。
リスタートがあれば彼は3位からで、無茶苦茶してきた可能性もありましたが、
天候にやられました。
これで最終戦に生き残ったのは
ケビン ハービック
カイル ブッシュ
マーティン トゥルーエックス ジュニア
ジェフ ゴードン
最終戦、この中で最も順位が上だった人が2015年のチャンピオンです。