NASCAR スプリント カップ シリーズ エリミネーター ラウンド 第2戦
AAA Texas 500。
前回のレースでの悪行でマット ケンゼスは出場停止、変わって19歳の
エリック ジョーンズが20号車に乗ります。
そのJGRはジョーンズ以外の3台がレース前車検でフロント スプリッターが
検査不合格で急遽交換することに。ただペナルティーは受けませんでした。
悪天候でプラクティスは1回しかできず、タイヤの負荷が大きい
高速トラックでは不安材料です。
そしてレースはその不安が的中する展開になり、非コンテンダーの
ジミー ジョンソン(Hendrick Motorsports/Lowe's シボレーSS)が
最後の追い上げで今季5勝目。このレースでは誰も最終戦進出を
決めることができませんでした。
レースはいきなり大事件発生、10周目にいきなりジョーイ ロガーノのタイヤが
バースト。優勝するしかない立場で即刻ガレージ送りになります^^;
ちなみにこの後ロガーノ車のクルー、スティーブ ウィリアムスが
作業中に加熱したオイルが顔にかかる事件が発生しメディカル センターに
運ばれたそうなんですが大丈夫だったのか気になります。
この後も原因は様々ながらタイヤの問題が続発、タイヤ ロシアン ルーレット化
したレースですが、ブラッド ケゼロウスキーがまるで関係なしとばかりに
レースの大半をリード。最終的にトニー スチュワートが持っていたトラック記録を
上回る312周をリードしました。334周のうち312周もリードすれば
普通は勝てるもんなんですがね。
中盤以降はみんな内圧を高めたのかコースにラバーが乗ったか
タイヤの問題は減少して意外と長いグリーンが続きます。
そのまま続いていればケゼロウスキーは助かったわけですが、残り25周で
ここまで頑張っていたジョーンズにタイヤの問題が出て破片が飛んだようで
9回目のコーション。
残り18周のリスタートで先頭はケゼロウスキーで内側選択、外側の先頭は
マーティン トゥルーエックス ジュニア。トゥルーエックスはその2回ほど前の
ピットでのアジャストで車がずいぶん良くなったそうで、コーション前も
いいペースだったので期待出来る雰囲気。リスタートからケゼロウスキーに
並びかけますが、軽く接触したことで失速。ここで3位リスタートの
ジョンソンが出てきます。テキサスを得意としている割にコンテンダーで
ないこともあってほとんどテレビにも映らずリポートも少なかった彼ですが、
着実に車を良くしていたようです。
最後の最後で初めて追われる展開のケゼロウスキー、ジョンソンに速さが
ありますが、後方乱気流の影響で一進一退の非常にクリーンな争い。
そして残り4周でとうとうジョンソンが前に出て、そのままチェッカーを受けました。
このレース、結局事故ったロガーノ以外の全てのコンテンダーが
トップ10でフィニッシュ、点数の面ではあまり差が付きませんでした。
その中で一番危なかったのはケビン ハービックで、彼は2度もタイヤが
壊れ、2度目はコーションが出なかったので周回遅れに。
さらに、なんだかよく分かりませんが
『シフト レバーを支えていないと高回転域でギアが抜ける』という
トラブルも発生したため、ハービックは多くの時間右手でレバーを
握り続けて片手運転というありえない状況になります。
途中から全開区間のみにしましたが、発生当初はターンも片手。
最後には『バンドを使って動かないよう固定する』という、
超絶原始的な解決策まで投入しました。ありえねえぜNASCAR(゜.゜)
一歩間違えば崖っぷちになりかけたレースを3位でしのいだハービック、
次は得意のフェニックスですが、割とここまでにあちこち恨みを買って来たので
何かやらかされても不思議ではないです。
さあ、ホームステッドに進むのは誰なんでしょうか。